ヒストリエ(5) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
4.19
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本棚登録 : 1743
感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063145496

作品紹介・あらすじ

『寄生獣』で世を震撼させた岩明均氏が漫画家としてデビューする前から温めていた物語、それがこの『ヒストリエ』。舞台は紀元前、後にアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作です。蛮族スキタイの出身でありながらそれを知らず、都市国家カルディアでギリシア人養父母に育てられたエウメネスは、そのおかげでギリシア的教養を身につけることとなる。ある日養父がスキタイ人に殺され、自分の出自を知ったエウメネスは奴隷の身分に落とされてしまう。それが彼の波乱の旅の始まりだったのです。



幼少時暮らしたカルディアに帰省したエウメネスは、そこで身分を隠して潜入してい たマケドニア王フィリッポスに見初められる。その後彼の幕下に加わることとなり、 マケドニアの首都ペラへ赴くこととなる。そこでエウメネスは二人の王子アレクサン ドロスとアリダイオスに出会う。王子アレクサンドロス、後のアレキサンダー大王で ある。

感想・レビュー・書評

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  •  故郷カルディアでの思い出に決着をつけたエメネウス。彼は遂にマケドニア王・フィリッポスに仕えることとなる。ちなみに、フィリッポスはアレキサンダー(アレクサンドロス)大王の父。やっと話が入り口まで来たという感じもするが、ここまでの物語も面白いから「やっと」感はほとんどない。

     マケドニアに書記官として仕官することになるエメネウス。
     本巻ではマケドニアに来てからはあまりストーリーの進展はなかった。が、その分面白かったのが、細工に関する二つの話。
     一つは、エメネウスが居候する屋敷の庭にある噴水の仕掛け。水流の力でポセイドン像が動いたり、魚やタコが出てきたりする仕掛けなのだが、その仕掛けを見て応急処置を施すエメネウスの姿が、何か良いんです。
     もう一つは、王子のために玩具を作るシーン。これもちょっと手が込んだからくり玩具で、こういうのも見ていてワクワクさせられる。
     これは『ヘウレーカ』でもあったのだが、当時のテクノロジーでからくりを作るシーンに私は弱いのかも知れない。しかも、作者の描き方が上手くて、仕掛けをいきなり見せるのではなく、どういう風になってるか少し謎解きのエッセンスを入れて描いているのがニクいところ。読んでいて、登場人物と一緒になって「これ、どうなってんだろ?」と考えながら読む内に、マケドニアン・ピタゴラスイッチの世界に引きずり込まれてしまう。

     もう政治とかいいから、当時のテクノロジーでの工夫・からくりをもっと見せて欲しい!(笑)

  • ついに、アリストテレス以外に、知ってる名前が出て来ました。
    アレクサンドロス!アレキサンダー大王の事ですよね。

    俄然、面白くなって来ました。

    エウメネス。軍師みたいな人なのだろうか?
    物語は面白いのですが、主人公の彼の名は、世界史に出てきた記憶が無いんですが・・・

    歴史物を、主人公が誰か知らずに読むって言うのも、ワクワク感倍増です。

  • 故郷カルディナでエウメネスは自分が去った後の周囲の人々の行く末を知る。ヘカタイオスの部下、ゲラダスに襲われるが返り討ちにするエウメネス。追われる身となり、アンティゴノスの下で職を得てこの街を出る決心をする。
    そしてついに明らかになるアンティゴノスの正体。アンティゴノスは、街を包囲するマケドニア王フィリッポスだった。
    マケドニア首都ペラで書記官になり、エウメネスの新たな人生が始まる。

  • 父の墓。そして母の墓。

    氏の描く顔を見ると先行する作品群を鮮やかに思い出す。
    それがいいことなのかよくないことなのかはわからないが。

  • 剣のチカラ以外でのし上がる

  • 示威行動 そこで「知識」とともに様々な「疑問」で心が埋まり…そして旅だヘロドトスの如く マケドニア王…フィリッポス! 東ヨーロッパに現れた隻眼の王の話である

  • 買い続けることに疑問に思うようになった。一旦読むのをやめようかと思う。

  • ようやく過去の話から現在につながった…ことを理解できた(笑)。エウメネスの今後が注目されますね。流石にメナンドロスには全く歯が立たなかったけど、武力だけではないスキルで周囲を巻き込んでいくのか。いきなり高位になったので先がわからない。

  • コミック

  • 2010-5-23

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著者プロフィール

1960年7月28日生まれ。東京都出身。1985年、ちばてつや賞入選作品『ゴミの海』が「モーニングオープン増刊」に掲載され、デビュー。『寄生獣』で第17回講談社漫画賞(1993年)、第27回星雲賞コミック部門(1996年)受賞。2003年より「アフタヌーン」にて『ヒストリエ』の連載中。

「2004年 『雪の峠・剣の舞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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