- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063148541
作品紹介・あらすじ
数奇な運命に振り回された巧と真理。啓太郎、雅人、直也、勇治、彼らとの出会いと別れ-。新たに登場した光る戦士の正体とは。何もかもすべてが去ってしまった今、巧と真理は幼い頃に感じた温もりと鼓動を胸に、再び歩き始める…。
感想・レビュー・書評
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パラレル世界。オルフェノクの儚さを感じた。
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平成一期では一番好きなファイズですが、これはちょっとやり過ぎ感が否めない笑が、これはこれで映像で見たくはある。
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かつて「正伝」として発売されていたTV本編メインライター井上敏樹が描く小説「異形の花々」の再録に、後日談「五年後」を書き下ろしたもの。
TV版ではできないであろう残酷な描写、悪性が際立つキャラクター描写が目立ってよく話題になっているが、TV本編の主要キャラクターに絞って展開される人間ドラマによって、オルフェノクと人間という種の関係性がより精彩を放っている印象だ。
三人称視点で、色々なキャラクターの心理を描いている印象だが、なかでも実質主人公的な描かれ方をしているのはおそらく本編ヒロインの真理だろう(本編主人公の巧は活躍はしても「主人公的」とはいえない描かれ方だと感じる)。さまざまなキャラクターが良い方向にも悪い方向にも極端なキャラクターが多い中、真理の感性はいたって一般的だ。彼女の感じ方に納得しながらも、この555の世界においての「正しい行動」とは何なのか、誰もが考えさせられるに違いない。
真理以外のキャラクターの言動も、幼少期の経験が人間の衝動的な行動に出てくる、という観念で描かれているが、現実になさそうでありそう、という塩梅を感じる。どうしようもないのだが、生き生きとしたキャラクターだと感じてしまうのだ。ぜひ体験してもらいたい。 -
ファイズのメインライター、井上敏樹さんによる小説。
ファイズは本編、映画、この小説と全てパラレルワールドです。
ですがそれぞれが、総じてファイズという世界観を様々な描き方で描いています。
ファイズ本編を見ていた人なら、きっと「このファイズもイイ!」と思ってもらえるはず。 -
この作品は2004年8月、講談社より刊行された仮面ライダーファイズ正伝-異形の花々-に『五年後』を追補したものです。
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人間と、人間の進化形にして怪物であるオルフェノク。それらと戦うファイズこと乾巧と園田真理、オルフェノクでありながらも人間の心を持ち、守ろうとする木場勇治、人間を襲う本能に負けながらも人間として生きたい長田結花、真理に執着し歪んでいくカイザこと草加雅人――さまざまな人間関係が交錯し縺れていく中で、戦いはどうなっていくのか。人間とオルフェノク、その対立の答えは。テレビ版とは違うもう一つのファイズの物語とその後を脚本・井上敏樹自らが執筆。全てが終わってしまった後生まれた新しい光の戦士とは。幼い頃に真理が感じた暖かな背中の正体は。
ファイズこの間見終わったのですが、何だか妙にじわじわ余韻が来るかんじで小説版と文庫版を読みたいと思い購入。小説版に追補したものなので小説版と内容変わらないのでしょうか。一応小説版は図書館に予約入れてあるのだけど。
テレビ版の後日談かノベライズを期待してたんだけどアナザーストーリーでした。大筋はあってるけど違った展開が小説ならではといったところ。あと設定が違ってたり。特に結花はえぐい。グロ展開とかレイプとかいろいろエグさがグレードアップしてるので正直テレビ版の方が私は好きだな。ライオトルーパーじゃなくてカイザが量産型になってる。草加ァ……草加のグロにうおお…となったです。あと巧が真理を昔助けたのはカブトの天道とひよりを思い出しました。真理から巧への矢印が少しはっきりしてる点はテレビ版よりもいいところかも。たくまり萌ゆだけどマイナーなのかな…あ、デルタはいません、スマートブレインも。
テレビ版見てても思ったけど人とオルフェノクの共存、戦いとか人として生きることのむずかしさとか、その葛藤がやっぱ辛いです。「伏」もそうだったけどこういう物語の形に弱いからファイズもやっぱり好きなライダー作品だなと思ってます。テレビ版の最後に思ったけど、アギトも最後はそうだったけど、どっちも人間肯定の話なんだよね。人間の力を信じて生きてみる、と言うか。 -
まさか草加が××になってしまうとは。