小説 仮面ライダーブレイド (講談社キャラクター文庫)

  • 講談社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063148558

作品紹介・あらすじ

記憶を失い、過去までも失って300年後を生きるケンザキ、そしてハジメ-。嵐に翻弄される方舟、天蓋都市の底辺で虐げられた人々、脱獄不能の囚人島…。過酷な状況の中、覚醒していくライダーたちの戦いの先にあるものとは!?-。

感想・レビュー・書評

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  • 剣最終回から、ずっと未来の話。
    最後の数ページに心が救われた。

  • 超全集収録の短編『たそがれ』の流れを汲みつつ本編終了後300年後の世界。違和感の入り交じる世界の原因はラストで明かされるので安心して読むべし

    剣崎の笑顔は脳内再生余裕でした

  • 2024年2月

    仮面ライダー剣は、平成仮面ライダーのなかでは「キバ」に次いでお気に入りの作品。「キバ」も本編視聴後小説版を読んだので、今回も例に倣って小説版を読みました。

    仮面ライダー剣本編から300年後の世界。人間として生き続けろ、という剣崎の言葉を胸に生きている相川始と、自分の運命と戦いながら世界を放浪する剣崎一真という対比は、間違いなく「仮面ライダー剣」である。
    そんな剣崎が運命と戦った300年の記憶が、トウゴのなかに流入する場面の表現は小説ならでは。内容は剣の世界観をもとにしたまったくの別物だが、これはこれで良し。ラスト7行にはぐっときた。

  • 仮面ライダー剣を下地とした終末SF。
    アンデッドと化したケンザキと、ケンザキによって生かされたハジメが運命に導かれて再び巡り合う。
    ねじれこんにゃくこと統制者が無機質ではなかった。

  • 【ノート】
    ・平成ライダーの中でブレイドもかなり好き。相川七瀬が歌う主題歌も、スタイリッシュなオープニングもカッコよかった。本書では番組の300年後の世界が描かれるというので、期待値は大きかった。始も剣崎もアンデッドだから、生きてても不思議はないわけだし。

    ・しかし読み始めてみると相変わらず読みづらい。文章はひどいし、展開もご都合主義(そう感じるのはひどい文章のせいもあると思うが)。ストーリー構成は悪くないのだが、脚本家が小説を書くって、こんな感じになってしまうのか。「小説仮面ライダー」シリーズの文章のクオリティの低さを何度も経験すると、そういうフィルターが自分の中でにできてしまうなあ。

    ・それでも、剣崎と始の再会があるだけで許してしまう(演出としては、もう少し盛り上げてほしい気もしたけど)。それに、剣崎がアンデッドとして300年の間に体験した絶望の記述にはちょっと圧倒された。死への渇望を抱いたアンデッドが戦場に身を置きたがるという設定も無理はない。ただ、あのモノリスみたいな石版にトンデモな設定をつけたのは、自分達がテレビで作り上げた世界観を自らの手で汚したことになるんじゃないかと思う。なお、著者はブレイドの脚本家さん。

  • 一応、仮面ライダーブレイド本編の後の話です。

    「一応」と書いたのは、本編に比べるとあまりに話が飛躍し過ぎなことと、
    キャラクターの性格が違いすぎて本編のイメージを持っている方は間違いなく
    ついていけなくなるためです。
    本編より300年後の未来という設定です。ので、ジョーカーアンデッドの二人の
    性格が変わってしまってもそれは仕方のないことなのかもしれませんが。。

    ヒューマンのラウズカードを持った相川始はともかくとして、300年経って
    平然と剣崎が人間体を維持できるのも謎です。何のために世俗を離れて生きる
    決心をしたのか。
    あと、設定上ギャレンがキングフォームに、レンゲルがジャックフォーム以上に
    なれるわけがないのに、「それぞれの最強フォームで」戦ったみたいな記述が
    あるのが気になりました。筆者はブレイドをちゃんと見ていないんじゃないか
    という気になりました。

    重要な箇所はボカされ、キャラクターはぶれて、本編でお馴染みのエレファント
    アンデッド、タイガーアンデッドやピーコックアンデッドは、ラウザーを介して
    会話出来ても良さそうなのに全く登場しないという。
    ライダーファンとしては、いまいちな内容でした。

  • コミュニティ政策学科1年 NMさん

    テレビ版から300年後の話が描かれていて、それぞれのライダーのその後と未来のライダーたちがどんな生活をしているかがとても面白く、また怪人たちとの白熱バトルもたくさんあってとてもかっこよく、そしてちょっぴり切ない感じもしています。


    資料ID:C0036408
    配架場所:本館2F文庫書架

  • とりあえず、ブレイド好きなので☆5(笑)

    中身は本編から300年後の話。
    なので、始と剣崎以外は当時の人は出てきません。
    それっぽい人はいるけど…

    なにがどうして、あんな世界になったのか不明すぎる(笑)
    どうやって全世界の人達を異世界に送ったの?
    ただ単に始と剣崎をバトルファイトさせたかっただけ???

  •  テレビ本編最終回から300年後の物語。世界中の陸地が海に沈みつつあるディストピアもの。不死身のジョーカーアンデッドであるカリスことハジメと、同じくそれとなったブレイドことケンザキ、そしてタチバナとムツキによく似たタチハラとサツキが仮面ライダーとしてアンデッドと闘う。
     海に沈みつつある世界を旅する豪華客船が一つの社会を形成している。船の運航に役立つわけでもなく、金を持っているわけでもない者が暮らす廃棄エリアに住む孤児のトウゴ少年が主人公。彼と、彼が共存している孤児の集団の人間ドラマを中心とし、そこに仮面ライダー達のドラマが絡んでいく。
     トウゴ達は最初にケンザキと遭遇する。ケンザキは記憶を失った漂流者として船に救助されて彼らの前に登場する。
     廃棄エリアに住むサッカのコジロウが書いたテレビ版仮面ライダー剣とほぼ同じモノガタリを読んだトウゴ少年の前にアンデッドが現れた時、ケンザキは仮面ライダー剣に変身する。何故闘うのか、何故闘えるのかもわからないまま……。
     トウゴとコジロウはモノガタリの登場人物が目の前に現れた興奮と驚きによって、仲間と共にライダーとアンデッドの戦いに巻き込まれていく。
     印象としては〝劇画調〟だと感じた。
     この物語を読んでいる時、脳内で内容がなんとなく劇画チックに再生されたのだ。
     特別そういう風に思ったシーンが、方舟を脱出したトウゴ達のボートからタクホらが波にさらわれたシーン。剣が探すのだがどうしても見つからない、という絶望的なシーンが劇画のように思えた。
     
     ケンザキとハジメがテレビ本編の後に辿った道が明かされているのだが、結末を迎えると、それは一体全体正しい記憶なのか、そしていつの頃のことなのか、と疑わずにはいられない。300年後と言われているけれど、それも特別根拠があるように感じられない。

     個人的には囚人島でのギャレン=タチハラのドラマが好みだった。
     最後の戦いではやっぱり不遇なのだが、個人パートではかなり優遇されている。
     海賊として捕らえられ、囚人として暮らしている時の一場面が印象的だ。他の囚人が朝食のスープをほとんど貰えなかった時にちゃんと配給させるよう看守に立ち向かうなど、なかなかにかっこいい。
     脱獄を試みるも牢名主のような巨漢の闖入で計画が失敗し、仲間を失い巨漢も死に、牢に戻される。
     その後、サヨコによく似ている、タチハラを担当するカウンセラーのサエコに脱獄を手伝ってもらう。更には、サエコの家系が守ってきた秘宝であるギャレンのベルトを渡されるわと、なかなかに王道展開が続く。

     アンデッドがかなりデウス・エクス・マキナ的に使われていた。
     キャラクターがモブによって物語からの退場の危機に晒されるとどこからともなくアンデッドがやってきて、そのモブを殺すという展開が多々見られた。テンポは良いけど、目まぐるしすぎる感じがあった。

     前評判としてホモホモしいと聞いていたが、物語が終わった後のハジメとケンザキの関係を見れば納得せざるを得ない。ロマンチック過ぎるんだよ。

  • 結末は知ってるもののブレイド本編未視聴。さてどうしようかと悩んで最初の数ページを捲っているうちに気付けばレジへ。
    個人的には買って良かった一冊。この小説での「剣崎」を気に入らないファンも恐らく出てくるだろうと思う。
    ただ、これをきっかけに「ブレイド見たいな」と思った人間が、ここに一人いることだけは記しておきたい。

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