- Amazon.co.jp ・マンガ (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063192926
作品紹介・あらすじ
「あさきゆめみし」で平安王朝を、「はいからさんが通る」で大正ロマンを描いた大和和紀の、待望の大河戦国コミックです。
信長に見出され、秀吉に重用され、家康に信頼された才女、小野於通。その知られざる生涯を、斬新な解釈で描きます。かずかずの歴史小説に謎の美女として登場する小野於通とは、何者だったのか。その目で確かめてください!
「あのお方こそ織田信長公 父がお仕えする日本一の武将ぞ!」そのとき、幼い於通の目には巨大な黒竜が映る。幼い頃より不思議を見る力を持つ於通だった。数年後安土に移った一家。於通はそこで「おもしろき娘」と信長に気に入られ、館に出入りするようになるが、やがて、不吉の影を信長の背後に見るようになる。そしてそれは起こった……! 本能寺の変の後、母と京へ逃れた於通は、摂関家の九条家を頼るが、そこで……!?
感想・レビュー・書評
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謎の美女、小野於通(おののおつう)のことが知りたくて、現在、発売されているまでをオトナ買いした。
大和和紀先生の描かれる於通さんは、私の想像に近いビジュアル。
書をたしなみ勤勉で、御公家さんたちを楽しませる教養の深さ。
かの織田信長が退屈しているときに、お相手したりと、大人物に好かれる徳がある。
個人的に、真田兄弟(兄 源三郎 信幸と弟 源次郎 幸村)との出逢いのシーンが好きだな。
於通を恋偲ぶ、近衛信輔との関係も今後どうなるか気になるところ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大和和紀×戦国。これは買いだろう!と思い手にしてみたが、予想以上の大当たりだった!!!
実は小野於通という人をよく知らなかったのだが、美しく優雅で教養もあり、謎が多いながらも陰で戦国の世を動かしたという点に強く惹かれた。
何より気になるのが、天眼…小野の血筋による、常人には見えぬものが見える力…が、今後戦国の世にどのような影響をもたらすのか興味津々である。
「あさきゆめみし」でもたっぷり堪能した、画力の素晴らしさは本書でも健在。そして、淡い恋?の行方も気になるところ。今後かかわっていくであろう、やんちゃなイケメン公家坊ちゃん、近衛信基(のち信輔)がとにかくいいキャラ。歴史ものでありながらも堅苦しくなく読みやすいのは、キャラが生き生きとしていて親近感が持てるからなのである。
於通の豊かな才が、どのように花開いていくのか…目が離せない!!! -
小野於通やそのあたりの戦国時代の知識がないとこの駆け足っぷりは厳しいのでは?とも思いましたが、少女時代だしこんなもんなのかなー。
これからの展開に期待。 -
大和和紀、初の戦国もの。信長、秀吉、家康にかかわる不思議な女性の生涯。大河ロマンの予感。
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2018.1.13市立図書館
娘達とハマっている大和和紀の比較的最近の作品に手を付けた。小野於通といえば、「真田丸」にちらりと登場していたが、信長・秀吉・家康の時代は「真田丸」に加えて「おんな城主直虎」などでもだいぶ詳しくなっているので、陰陽師的世界も大歓迎、登場人物のイメージがしやすくすいすい読める。
1巻は「見えてしまう(←この設定は精霊の守り人っぽく親しみがある)」於通の少女時代から天涯孤独となって九条家で教養を身に着けて公家の中で一目置かれるようになり、飯綱の里を訪ねて巫女の本能にめざめるまで。
2010年の刊行。「真田丸」の三谷幸喜はこの作品もとうぜん目を通していたのだろうなぁと思った。やさしげな関白秀次やかっこいい真田兄弟、大河ドラマを予言するような… -
全16巻読了。
於通を通して見る、安土以降の豪華ラインナップ・戦国時代総集編(もしくは戦国旅?)と言ってもいいくらい濃密な歴史の物語です。 -
●『イシュタルの娘』あたりの、安土桃山時代の公卿関係文献
・『公卿補任』九条前久、信尹(信基)の職歴が分かる。
・『三藐院記』信尹の日記。
・『晴豊日記』勧修寺晴豊の日記。晴子(新上東門院)の兄。酒呑みすぎ。数日に一回は沈酔。みんなでべろべろ。名前を書くだけで100万円近い収入。贈り物、貢ぎ物が飛び交っている。自身の子ども、他家の子ども、すべて「あちゃ」「ちゃちゃ」「あちゃちゃ」。身分は記入順でしっかり区別。織田信長のことは「信長」と記す。
・『兼見卿記』天正十年二月四日に信尹(信基)登場。
・『言継卿記』漢字、漢字。
・『御湯殿の上の日記』かな、かな。 -
信基さまが良いなぁ。まだまだ序章って感じで次巻も楽しみ。
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文字がいっぱいで読みずらく、面白いかもしれないけれど体力のいる作品。
読む人を確実に選ぶかと思います。