金田一少年の事件簿〈3〉電脳山荘殺人事件

  • 講談社
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本棚登録 : 272
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063243116

作品紹介・あらすじ

荒涼とした雪原は「この世の終り」にふさわしいこの閉ざされた山荘に7人が揃った時皆殺しゲームのスイッチが入る…ゲームの名前は「電脳山荘殺人事件」。

感想・レビュー・書評

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  • ノベルス版「金田一」の最高傑作。
    新本格ミステリー作家、法月綸太郎氏も絶賛!

    パソコン通信という仮想現実の世界で出会った7人の男女が、仮想世界から飛び出して雪山の山荘に集まる。
    彼らは互いに“ハンドルネーム”という仮名を名乗り、経歴さえも決して話そうとしない。
    そこにハジメちゃんと美雪が迷い込み、殺人事件に巻き込まれるというストーリー。

    殺人鬼は「トロイの木馬」
    それは「琢磨」という人物であることを作者は最初から明かしてくれている。
    なんて挑戦的!
    その「琢磨」がどのようなアリバイ工作を行ったのかというところが本作のいちばんのミソで、このトリックは「金田一」の全作品の中でも随一のアイディアだったと思う。
    「インターネット」という言葉を知っている人がまだそれほど多くなかった当時、このような殺人が実際に行われうるとは信じられなかった。

    大人が読む探偵小説でも、ここまですばらしい作品はないのではないかと思えるくらいの面白さ。

  • ノベライズ版金田一の中で最も評価が高いと聞いていたので読んでみた。オンラインの人間関係に対し繰り返し表明される嫌悪感には苦笑してしまうが、オフ会を90年代半ばの時点でここまでこなれた手つきで調理していることに素直に感心する。

  • 発表から20年近く経った今読むと、ネットでのコミュニケーションがかつては「匿名性」や「リアルとは違う自分、ネット上の自由な世界」のイメージが強かった中、今はツイッターにせよブログにせよある程度の本名や立場でネット参加が当たり前、になって来ていて、その変遷の意味を読後に考えることになった

    *漫画ありきのシリーズモノの小説版、だからしょうがないけど挿絵のセンスをもうちょっと考えて欲しかった。せっかくの叙述トリックが…

  • 2019.07.13 読了。

    話題作なので気になっていた作品。
    まず、タイトルからして異質な感じ。

    が、肝心の内容としては、
    いわゆる“新本格ミステリー”物。
    個人的にあまりこの“新〜”は好きじゃない。だってひっかけ問題じゃん。
    本格って付いてるのに正統派じゃないんだもの。

    犯人はとりあえず前半でなんとなくこの人怪しいよねー。
    んで男と見せかけて女パターンでしょ。
    で、名前にカラクリあるんでしょどうせ、と勘ぐってたらやっぱりだよ!
    このパターンばっかりだよ新本格。
    十角館だけでいいよもう!
    ガワ変えただけのコピー品なんだよ。

    一応は金田一少年シリーズなので漫画・アニメ・ドラマでおなじみのキャラクター達が活躍するのは良いところだと思う。

  • 小説の中の言葉の進化というか時代の流れが15、16年でここまで変わるかと妙に感心
    PCが身近になった当初のパソコン通信というものがあった・・
    今はインターネットやメールにとって代わっているのだろうが・・・


    小説オリジナルシリーズの第3弾

    パソコン通信でサークル活動を行う7人が雪山の山荘でオフ会を開く。
    金田一と美雪は雪山で迷い、7に人がいる山荘にやってくる・・

    そこで殺人事件が起きる・・

    パソコン通信という独特の世界の中での出来事と、オフ会というリアル世界での出来事がうまく調和し、
    それが、時として、読むものを惑わす。

    次ぐから次へ起きる殺人事件。。

    真相がわかったとき、まさに驚愕。

  • 人気漫画『金田一少年の事件簿』ノベライズ版において、とりわけ高く評価されている作品。インターネット黎明期のオフ会を舞台に、クローズド・サークルの連続殺人が発生する。作中には児童向けとは思えない巧妙なトリックが仕掛けられており、新本格を読み込んでいる読者でもない限り容易に看破できないだろう。できればアニメや漫画で主人公とヒロインの人物背景を把握していることが望ましいが、本作から『金田一少年の事件簿』に興味を持つのもよいかもしれない。それにしても、本作の発表から二十年……まさか匿名SNSでのオフ会が一般的な光景になってしまうとは、さすがのキバヤシ氏も予測できなかったに違いない。
    尚、本作はアニメ版で映像化されているが、小説のほうが格段に面白いので未見の方は是非とも手に取ってほしい。ミステリ初心者にもお勧めの一作だ。

  • 昔アニメで見ただけだったけど、やっぱり小説で読むとすごい。
    1996年に書かれたとは思えない。先見の明がある。

    最後はあまり犯人の精神的なフォローはせず、あっさり終わる。
    それだけ「顔の見えないインターネットの世界を描いた」ということと、トリックの鮮やかさに、作者が自信を持っていたのだろうな、と思う。

  • 荒涼とした雪原は「この世の終り」にふさわしいこの閉ざされた山荘に7人が揃った時皆殺しゲームのスイッチが入る…ゲームの名前は「電脳山荘殺人事件」。

  • 主人公か発情している20年前の作品。スキーとかもレトロになるのかなぁ。

  • 読者を騙すために書かれたという小説って感じで、好みではなかった。もっと自然に登場人物と一緒に騙されたい。
    昔はインターネットをするに、時間当たりでお金を払っていたことを思い出した。使い放題が当然になって良かったなぁ。

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著者プロフィール

著者/天樹征丸(あまぎせいまる)
1962年、東京生まれ。漫画原作者、小説家、脚本家として多くのヒット作を手がける。天樹征丸名義の作品として、「金田一少年の事件簿」、「探偵学園Q」などのシリーズがある。

「2018年 『金田一くんの冒険 2 どくろ桜の呪い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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