天上の虹(15) (講談社コミックスmimi)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063274769

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  • 15巻。但馬皇女、月かたぶきぬ、霍公鳥

  • 内容紹介(amazon)
    第41章 但馬皇女
    第42章 月かたぶきぬ
    第43章 霍公鳥(ほととぎす)
    讃良(さらら)が次期天皇と望む珂瑠(かる)はまだ幼い。新都建設は不満の声ばかりで難航する。讃良は、天皇としての自信と強さをとりもどすため大海人(おおあま)との出発点、吉野へ旅出った。
    讃良は珂瑠のため、年上で気丈な紀皇女(きのひめみこ)との婚約をとり決め、草壁をしのぶ狩りを催す。まだ幼く自覚の芽ばえぬ珂瑠だが、次期天皇としての地位を揺るぎないものにするため、讃良は力を尽くす!

  • 柿本人麻呂がようやく宮廷歌人として登場する。宮廷の狩場である阿騎野で詠んだ有名なあの歌が詠まれる。万葉集には感じのいい歌人が何人も登場するが、謎めいた人麻呂に興味を持ってしまう。いつかまとめて調べようと思ったことがあったのにまだ放置したままだった。
    額田王がかつて「熟田津に船乗りせむと月待てば 潮もかないぬ今はこぎ出でな」と詠んだときこの歌人の立場を理解したように感じた。宮廷歌人であったのだった。
    人麻呂が額田王と出遭ったのかどうか、こんなことも知らないが、いよいよ人麻呂の時代が始まった。天智はなく今や持統天皇の時代。天皇を神格化して歌い上げるには人麻呂が必要だった。ひょっとしたらこの歌人がいたから神格化も実行されるようになったのかもしれない。藤原不比等も神格化には大きな利益を得たであろうことも考えに入れないといけない。不比等と人麻呂の関係について論じた本をまだ知らない。
    天皇は神ではない、日本国のシャーマンである、と私は考える。大海人皇子は偉大なシャーマンであったかもしれない。しかしう野讃良はどうしたのだろう。神の声を聞くっことが無かったのかもしれない。人麻呂が勝手に神とあがめたのに乗ったのかもしれない。その辺りのなぞを解きたいと思う。
    天上の虹シリーズの15巻目で初めて身を乗り出した自分がある。途中で放り出さなくて良かった。自分の感性が鈍いことを改めて自覚した。

  • 描き下ろしになってからの第2巻。
    話に緩急が付かなくなって、あまり話が進みません。
    持統天皇になった讃良さんは更年期障害ですか?って感じだし、無理やり自分の血筋を重視するから皇室間からも反発が出てる。
    弓削くんが次に抹殺されそうな予感…。

  • 高市、いいひとすぎる。

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著者プロフィール

マンガ家。第1回東アジアMANGAサミット事務局長。1948年大阪府生まれ。16歳のとき「ピアの肖像」で第1回講談社新人漫画賞受賞をし、プロのマンガ家生活に入る。その後数々のヒット作を生み出し現在に至る。主な作品に「アリエスの乙女たち」「あすなろ坂」「鶴亀ワルツ」他多数。「あした輝く」「姫が行く!」で1974年講談社出版文化賞受賞。「狩人の星座」で1982年講談社漫画賞を受賞。マンガジャパン事務局長。(社)日本漫画家協会常務理事。大阪芸術大学芸術学部文芸科教授。文化庁文化審議会著作権分科会委員などを歴任。

「2005年 『アジアMANGAサミット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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