- 本 ・マンガ (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063287356
作品紹介・あらすじ
2070年代、人間は地球圏を月面にまでようやく押し広げていた。
夢とエゴに満ちた航宙士志望の青年・星野八郎太(通称ハチマキ)の成長を軸に描く、「惑う人々(プラネテス)」たちの物語。「SF」を一段階進めた大傑作。
2002年度星雲賞コミック部門受賞。2003年にはNHKでアニメ放送開始。そのアニメも2005年度星雲賞メディア部門受賞。同賞の原作・アニメのW受賞は『風の谷のナウシカ』以来だと評判になった。
しがないデブリ(宇宙廃棄物)回収船に乗り組むハチマキは、大きな夢を持ちつつも、貧相な現実と不安定な自分に抗いきれずにいる。同僚のユーリは、喪った妻の思い出に後ろ髪を引かれ、自分の未来を探せずにいる。前世紀から続く大気の底の問題は未解決のままで、先進各国はその権勢を成層圏の外まで及ぼしている。人類はその腕を成層圏の外側にまで伸ばした。しかし、生きることーーその強さも弱さも何も変わらなかった。
感想・レビュー・書評
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『宇宙兄弟』の次に読んだ宇宙漫画。私の好きな宮沢賢治の詩や物語も引用されていて、壮大な世界に引き込まれる。宇宙ごみの問題や宇宙資源の獲得など、宇宙開発が進んだら、実際に起こりそうな話が描かれていておもしろい。全4巻と短いので、何を読もうか悩んでいる方には、『プラネテス』をぜひおすすめしたい。
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近未来の労働者の夢の物語って言えば良いのかな?
夢のために、何を犠牲にするのか?
問いかけるのは現代も変わらず。 -
宇宙を舞台にしたSF漫画です。
5巻以内でおすすめの漫画には必ず上がるほどの作品です。個人的には難しくまだ読むには早かったのかなと思いました。
SFやヒューマンドラマが好きな方にはハマる作品なのかもしれません。 -
二巻あたりまではあまりにも高い評価にいささか不信を覚えていた自分ですが、全巻読んで印象がだいぶ変わりました。フィーのエピソードが一番好き。同じく全巻読んだ人といろいろ語り合ってみたい。
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評判良すぎ。普通に面白いけど。
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宇宙空間でゴミ清掃を行う人たちの話。SFで大事なのは目新しい斬新な設定ではなく、その世界で人々がどのように適応して生きてるかを描く事ってのを教えてくれる。
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もう、20年近くも昔の作品なのですが、知らずに読めば新しい。もっとも、40年前のマンガの世界にいる人間には、何でも新しいのかもしれないけれどね。
作者が作品で書こうとしているの世界が、例えば宮沢賢治の作品の世界に流れる完成によって構築されている感じが、老人を喜ばせるのかもしれないが、個々には本当のことがあるような気がしてうれしかった。
ブログで一冊づつ紹介してみようと書いています。読んでもらえると嬉しい。
https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202007260000/ -
はるか未来の話。
ハチマキとユーリ、そしてフィー。
3人それぞれ、苦悩の過去を持ちながら、宇宙ゴミ(スペース・デブリ)の破壊・清掃の作業を行う。
宇宙とは、はるか彼方の先にあり、そして、今、ここにあるもの。
壮大な話でありながら、何故か昭和の香りのする懐かしい様なストーリーです。 -
全四巻通しての感想。
よく出来てる作品だし、実際好きな人も多いんだろうというのは分かりました。丁寧なストーリーと、キャラクターへの愛情が感じられる雰囲気も好ましい。だけど、大好きか?と言われると、うーんそうでもないかな…?というのが正直な感想です。
恐らく長期連載だったのでしょう、絵柄もそうですが、作品自体のテイストの変化が大きくて。後半はなんか哲学入ってきましたね。主人公、ハチの内面の変化も、一気に読んだ私には少しスピーディーすぎました。
入り込めなかったせいでしょうか、四巻のラストも結構あっさりしたものに感じられてしまって。
でもそれも好みの問題かな?
全体として丁寧なSF漫画、良作だと思います。
著者プロフィール
幸村誠の作品





