バシズム 日本橋ヨヲコ短扁集 (KCデラックス ヤングマガジン)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063343908

感想・レビュー・書評

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  • スポーツ推薦で高校入学したが記録が頭打ちになった女の子との恋「ストライク・シンデレラ・アウト」、容姿のコンプレックスに悩む板橋の恋「ノイズ・キャンセラー」、自分の名前と背の低さのコンプレックスを抱きながらもガッツとお笑いで学校を面白くし続ける御手洗の青春「バングスタイル・アゴーゴー」「インセクト・ソウル」、人気者の佐藤君の山田さんへの告白の顛末「核コア」、香川県に不時着した謎の男イドが引き起こす大騒動「イド」、美人教師・与謝野に片想いする有島の青春「ギアボイス」、最愛のコーチの死からやる気をなくしている天才ハイジャンパー繭と努力家の天才ハイジャンパー田端蝶子の友情「ハイジャンパーズ・ハイ」、腐土病にかかった鈴木と保険医の純愛「花」と、青春漫画の鬼才・日本橋ヨヲコの原点である自分自身の可能性や存在意義や居場所を探し求める葛藤や自分自身のルックスや名前や過去に対してコンプレックスを溜め込んだ主人公たちが戦友や愛してくれる人の支えられ自分の殻を破って突き進むストーリーを、荒々しく熱く描いていて、日本橋ヨヲコのファンには必読書となっています。
    「大丈夫だよ、自分が思っているほど人は冷たくない、現実はそこまでオレたちに厳しくない、考え過ぎて動けなくなるほどバカなことはない」「時間は絶対に自分で進めなきゃなんないんだ」「花の命は自分次第よ」

  • 2010年5月27日読了。
    最初の短編ひとつ読んで「あ、この絵好きだ。雰囲気好きだ」と思った。ひとめぼれ。
    話はもっとすごく好きだった。ひとつひとつどれもが染みた。たまに泣けてきた。
    最近の絵随分上手くなってるけど、初期のこの荒削りな絵が好みだと思った。

  • ノイズキャンセラー
    名作!

  • 続き物あり、一話完結ありのオール学園系短篇集。バシさん学校好きすぎ(笑) 1996~98、2000年の作品と、描き下ろし作品一つ。最新作『少女ファイト』で女子を沢山見ているせいか、不器用で突っ走る男子の姿が懐かしかったです。デビュー作「ノイズ・キャンセラー」収録。

  • 未レビュー消化。バシズムというタイトル通り、日本橋先生の言いたいこと全部詰まってるような作品。どの作品も生きる術を知ったかのように臆病な生き方をしている人間にはダメージでかい作品でした。とくにインセクトソウルは、主人公のカオルが自分で止めてしまった時間をもう一度進める過程が良かった。人間なんだから考えることやめたらダメなんですよねきっと

  • 荒々しい。でも、そこがいい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      面白そう!
      日本橋ヨヲコ って他にはどんな作品を描いているんだろう?気になる
      面白そう!
      日本橋ヨヲコ って他にはどんな作品を描いているんだろう?気になる
      2012/09/05
  • ヨヲコを食べたらいい。

    若いヨヲコ先生の沢山が味わえます。

  • おもしろかった。まあ初期短編集特有の読みにくさみたいなものは多少あったけど。それでもどの話も芯にあるのは共通して、何よりも自分自身に対して正直に生きること。そして自分の一番大切なモノには周りの目とか評価なんて気にせず全力で立ち向かうということだった。それにしてもこの人の作品ってなんかどっか痛々しいんだよねぇ。身体的なことじゃなく"心"を削って生きている登場人物がよく出てくるかもしれないな。個人的にはCOREとか絵的にも好きだった。

  • 画も若書きで、とにかく青臭さ満載の日本橋ヨヲコさんの初期作品を集めた短編集。

    強烈にのめりこむには私は年をとりすぎているが、著者の駆け出しの頃の溢れるエネルギーを、少し落ち着いた気分で噛みしめていくのはなかなか悪くない気分だ。
    一番好きなのは後書きマンガかもしれない。自分のことを「学校マニア」だと言う日本橋さん。そうか、「学校マニア」ね、なるほど。そして、この後何年かした後に「少女ファイト」が生まれるのですね。日本橋さんの親は教師なんだそうで、ある人の親が教師だとわかる時、「ああ、何かわかる気がする」とわりと頻繁に思うのはなぜなのだろうか。

    これは好き嫌いが非常に分かれる作品でもあると思います。私は好きです。

  • 著者もどこかで書いてたけど、
    この人は本当に直球しか投げられないピッチャーみたいなものだ。

    しかもノーコンなのに球速160km行ってる、みたいな。
    踏み込んだら最後、もう戻れない。

    とにかく、全身が震える様な、
    瞬間的な感情の沸点を表現する事にかけては随一。

    なので個人的には、著者には連載物よりも、
    当作品のような短編読みきりをガンガン書いてもらう事を期待するのです。

    んでこれは、初期の短編集。
    笑っちゃうくらい絵は下手糞なのに、
    笑えないくらい震える瞬間が描かれている。

    何かこのレビューを書いてる多くの人が引用してるけど、
    自分も同じ部分を。
    こーゆう青臭い言葉、痺れる。

    (「CORE」より)
    『多分 君達は言葉が多すぎる
     多分 君達は考え過ぎている
     多分 君達はいつか別れて
     この告白でさえ思い出になる日がくるのだろう

     だから若人よ
     嘘臭い くどき文句を語るのなら
     いっそのこと体目当てだと言って欲しい

     それは意外に、純愛だ』


    それは多分、本当だ。

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著者プロフィール

1974年10月3日、香川県生まれ。1996年、『爆弾とワタシ』が第34回ちばてつや賞佳作を受賞。同年、『ノイズ・キャンセラー』でデビュー。単行本は『プラスチック解体高校』(全2巻)、『極東学園天国』(全4巻)、『日本橋ヲヨコ短編集 バシズム』(全1巻)、『G戦場ヘヴンズドア』(全3巻)がある。現在、「イブニング」にて『少女ファイト』を連載中。

「2014年 『新装版 プラスチック解体高校(2)<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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