透明なゆりかご(3) (KC KISS)

著者 :
  • 講談社
4.02
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本棚登録 : 416
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063409857

作品紹介・あらすじ

“赤ちゃんが無事に産まれることは、当たり前ではない”大反響を呼ぶ作者の体験に基づいた真実の産婦人科医院物語第3巻登場! 「長く生きられない命」中絶? それとも――。
病院で母を待ち続ける男の子。母親はどこに? 命がけのハイリスク出産。妊婦の決断は?
ほか全7話収録!!

“赤ちゃんが無事に産まれることは、当たり前ではない”大反響を呼ぶ作者の体験に基づいた真実の産婦人科医院物語第3巻登場! 「長く生きられない命」中絶? それとも――。病院で母を待ち続ける男の子。母親はどこに? 命がけのハイリスク出産。妊婦の決断は?ほか全7話収録!!

感想・レビュー・書評

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  • 本当のリアルな産婦人科の風景です。コウノドリと並んで、産婦人科関係者必読のマンガです。とくに、この3巻は圧倒的です。涙があふれますし、産婦人科医の想いを代弁しています。

  • 「突然死の別れ」と「超低出生体重児」ですごく泣いた…。
    「ハイリスク出産」や院長先生のお話で、お父さんのサポートってとても大事だな、と感じた。
    最後の院長先生のお話がとても印象的。
    中絶が好きなお医者さんっているのかな…。
    院長先生の考えがとても素敵だった。

  • 今回も突然死やハイリスク出産などのお話。現在の医療事情やその病院特有の内容もあるかもしれませんが、やっぱり出産って深く見えない場所がある……

  • 友人が「おすすめ」と貸してくれた漫画。
    伊藤理沙や西原理恵子みたいな絵の雰囲気から、ほのぼのとした話が連想されるのだが、その内容は一貫してハード。

    作者がバイトで入った産婦人科が舞台となっている。
    まず第1話が人工中絶の話。ピンセットでつままれてエタノール漬けになり、光に当たることなく火葬される胎児を想う作者。後でこの胎児らに童謡を歌ってあげるシーンが何回か出てくる。
    作者の優しさと母性ににいくらか救われる。

    その後、化け物みたいに巨大な母親に食い物にされる娘や、出会い系でだまされて妊娠し、出産するが果敢に育児を行う中学生、義父に性虐待を受けるが、実母への想いから被害について正直に話せない小学生等が登場する。やるせない気持ちになる時もあるが、最後の方で必ず救いがある。
    しかしこの漫画の凄いところは「こうですよ」とあえて正解を出さず、価値観を押し付けず、読み手に解釈を委ねているところである。

    世の中には色々な人がいる。
    光の当たらないまま葬られる胎児と同じように、こんな話はいくらでも存在するのだと考えさせられる。
    しかし、それにしても、母の強さよ。
    子どもを産むことで、なぜこんなに変われるのか。

    この漫画を読んで、私も少し強くなった気がする。

  • 201605/今回も人の数だけ多種多様な事情と現実。沖田さんの視点や距離感が程好いので、かえってすんなり胸にささる。

  • 絵は辛いけど、メッセージ性は伝わります。作者まえがきにある、『巷間に流れる医療モノに違和感があって』っていうほど、内容に革新性はないと思うけど、確かに触れにくい部分を扱っているし、話題性はありそう。やっぱ、映像メディアだと規制がきつくて難しいんですかね。

  • コウノドリ、と似た感じかと思えばこちらはまた…

    コウノドリが生まれてくる赤ちゃんの状態や母体の健康、産科医にまつわるシリアス展開なら、こちらは生まれて来られなかった命や望まぬ妊娠、性的虐待など…

    絵のほんわか感で救われます。

  • 元気にうまれてくる赤ちゃんばかりじゃないんだな。

  • 絵はライトだけど内容はずっしり重い。
    一気に3巻読んでウッときた。

    性的虐待、捨て子、突然死、不妊治療、ハイリスク出産、望まない妊娠、超低体重児…。

    これを読むと今ムスメが生きているのが奇跡のように感じる。
    さっき避妊の大切さを教えたけれど、中高生にこそ読んでほしい良本。
    『男は逃げることができるけど女は全て背負わなければならない』

  • 一巻読んでみて衝撃で、一気に読み進めた。

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著者プロフィール

1979年、富山県生まれ。漫画家。『透明なゆりかこ』(講談社、既刊8巻)で第42回講談社漫画賞(少女部門)受賞。

「2020年 『父よ、あなたは…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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