- 講談社 (2012年7月23日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (128ページ) / ISBN・EAN: 9784063524260
作品紹介・あらすじ
狩り。それは作者兼主人公・岡本にとっての日常である。イノシシを丸ごと1頭解体し、脂がたっぷりのった肉を食らう。仕留めたキジで猟師仲間と生肉&鍋パーティー、スズメバチ駆除、美しいヤマドリとの出会い、猟銃のウンチク……自然と戦い、獲物を獲って、さばいて、食べるまで。山から山へ、エア・ライフル(空気銃)を携え、罠を仕掛ける。新米ハンター・岡本の狩猟と食の記録!
感想・レビュー・書評
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<リアル山賊ライフ第2章>
岡山で猟師として奮闘する著者の日々を綴るコミックの2巻です。
読むほどに、自分には出来ないと思うのですが、これが滅法おもしろい。
よく訓練された猟犬とはどういうものか。
罠の仕掛け方、またイノシシが掛かった後の「とどめ」と解体の実際。
高値で売れるイノシシ肉に比べて、淡泊で意外に人気がないシカ肉。
猟師の本業(?)とはちょっと離れると思うのですが、スズメバチの駆除。
中でなるほどと思ったのが、射撃の際の狙いの付け方。
特に、距離が長い場合には、重力により、弾の軌道は次第に下がっていきます。その落差を考え、また高いところから狙うような場合はそれも加味し、獲物より少し先に照準を合わせることになります。風も吹くし、距離も目算。最後には経験がものをいいます。
猟師は口は悪いけれども根は親切な人が多いようです。
新米猟師にベテランが手を貸し知恵を貸し、時に酒盛りでわいわいやっている様子が楽しそうで何だかうらやましい。
*猟犬の種類がミニコラムに説明されていました。獲物を見つけるとその場に止まる(point)のがポインター種、獲物を追いだして猟師が撃ちやすいようにする(set)のがセッター種、そして獲物を回収してくる(retrieve)のがレトリバー種。はぁ、なるほど。但し、種としてその素質があっても、訓練していない犬は猟犬にはなれないそうです。
猟師になれなそうな自分と猟犬になれなそうなうちの犬(^^;)。せめて河原の散歩で野生を呼び覚ます気分だけ味わうのでした。 -
1巻がとても面白かったので、お楽しみに続きを読むことに。いいですねえ、これ。
何しろほとんど知らない世界だから「へぇ~、そうなのか。なるほどなあ」と感心することしきり。そういうところは実体験マンガならではだ。特別なことをしてる!という気負いなしに描かれている点も好感度高し。
作者以外の猟師さんたちがそれぞれに個性的で面白い。ヘタレのマサムネ君(彼はなにゆえ猟師になろうと思ったのだろうか?)、仕留めたイノシシを車の助手席にシートベルトで固定して去って行く赤木さん、ロープテクもしぶい夏目さん、小学生の時すでに猟師になるつもりで猟犬を飼いだしたアキ君(猟師になったときには既に老犬)、足跡からイノシシの年齢や重さもあてちゃう佐々木さん。いやみんないい味わいです。
今回のハイライトは、初めてワナで仕留めたイノシシにとどめを刺す場面だろう。言葉は多くないが、いろいろな思いが伝わってきた。 -
漫画は必ずしも絵柄じゃない、の好例。面白い。
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撃った!喰った!美味かった!(1巻オビより)
狩り暮らしの漫画家。トリ愛でる そして…食う。(2巻オビより)
マンガエッセイのために、ではなく、幼い頃からの環境で、当然のように猟師になることを考えていた漫画家・岡本健太郎さんの狩猟を綴った作品。
漫画家がネタのために狩るのではなく、猟師がたまたま漫画家だった。
そんな順番と思いたくなる。
読めば読むほどじわじわ浸みてくるので、買ってからこっちの読み返し回数がとても多い。すごい。
猟師をしなくても、岡本さんは生きていける。日本に住んでいる限り、隅々まで食肉店を含めて経済が行き渡っているから。
それとは別に、事実として多くなりすぎる狩猟OK種をある程度減らす役目だってこともあるし、人生において行うべきだと思っているから狩っている重さが、気安い作風の中にちゃんと含まれている気がする。
獲ったものを余すところ無く食べきることも、水温2度の池に落ちてしまった獲物のカモを撃った「責任」として心臓発作に気をつけながら泳いでとりにいくことも、ポリシーがしっかりしているから当たり前のようにしているだけなんだろうなあ。
コミカルな絵であるとはいえ、モツっぽいものを見ることさえ苦手な人にはつらいかもしれない。大丈夫ならぜひ。
ところで、岡本先生をはじめとする猟師コミュニティの皆さんに萌えた場合、ナマモノ扱いになるんですかね(ひどい〆) -
3刷 帯
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罠と空気銃を使った狩猟についてとそれに付帯するあれこれ。
この世で一番苦手な生き物の話が載ってたので、もうだめです。 -
猟師とマンガ家
2足のわらじをはく男・岡本健太郎
彼の綴る「リアル山賊」な日々
キイロスズメバチ退治のエピソード
好きだわ~
刺されたあとが北海道って…
ぷふふ!
しかしすごいわ~
2匹に刺されて病院に行かなかったって!
まさに山賊だわさ!
さてさて次はどんな獲物が登場するのか…
3巻へ続く -
雉 岡山県の県鳥 自然薯じねんじょ 特に膀胱や胆嚢を破くと悲惨なことになります 猪の脳味噌 鵯ひよどり 肉骨脂のハーモニーが絶品ですよ 目が無いのはスカベンジャーである鳶やハシブトガラスが食べたからでしょう 牙に太腿の動脈をやられてそのまま山中で死んでしまった猟師もいます 取らぬ狸の皮算用 血抜き フギッフゴッ 昆虫はほぼ紫外線のコントラストのみで物を見ています 蜂の子は淡白なのでバターで炒めると美味しいです 成虫も海老みたいで美味しいよ 山鳥は味も最高だよ 散弾銃 閑話休題 半矢…いや…超元気だ‼︎ 蹴爪が長いほど長年生きているといわれます 僕が思うに生肉の美味しさは人の本能に訴えかける何かがありますね ソルベ(半解凍) 素人と猟師を分かつ境界線は経験によって何かを見つける目を持っているかどうかなのだと思います
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社長に借りたw
作者自身が狩猟をやってるらしい新感覚の日記(?)、エッセイ(?)マンガ。おもろい。 -
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狩猟期間は秋から冬にかけてなので、どうしても寒い季節の画となってしまう。獲物の解体は見ていて興味深いが、シシの解体を見ていると衛生管理の大変さが窺われる。狩猟はルールを守ってこそ安全性が保たれると思うが、もぐり罠師、猟師間の確執(罠猟の妨害)など暗い側面も本書で描かれているのがフェアである。
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猪は小学生の時に父がもらってきたのを食べてから一度も食べてないはず。あの時のビジュアル(毛が残ってた)のせいでもあるかも。美味しいやつはきっと美味しいのよね。スズメバチの駆除は猟師の仕事ではないよね(笑)一度に2箇所刺されてたけど、2回ではないのとアレルギー体質でないからアナフィラキシーショックにはならなかったんやろか?その辺の線引きというか、違いがよくわからん。あと、猿の土産ひどい(笑)
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地元岡山で猟師になった作者が綴る猟日記。
銃でキジや、罠猟でイノシシを捕っています。
おいしそうです。 -
普通はね、2巻目でだいぶ飽きるのですけれど、なかなかどうして、さらに面白い!…と言って、自分で猟をしてみたいわけじゃないんですが。でも、自給自足って憧れますね。
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こういう異職業ものというか、知らない世界を知れる話ってのは面白いですね。
キジとかイノシシとか美味そうで自分も猟をしたくなる。 -
スズメバチに刺されてたのに反応薄いw
病院行けよ。 -
20140429読了。
狩猟動物であれば撃って、罠で獲って、そして、食べる。
脚色が入っているとしてもすごい。
命をいただくということに気づかされるが、知らない世界だけに面白すぎる。
著者プロフィール
岡本健太郎の作品

知らないことが多くてとてもおもしろかったです(^^)。
知らないことが多くてとてもおもしろかったです(^^)。