妖怪番長(5) (イブニングKC)

  • 講談社
4.20
  • (2)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 19
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063546361

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • vs黒天狗戦のハイテンションは、まだまだ収まりそうもない
    人間でも、妖怪でも、一回、エンジンに火が入ったお姉さんってのは、言いようのない怖さを醸すもんだ
    生まれて初めて、本気を出し、熱い戦いを展開した弟・トビと引き分けとなり、戦略的撤退したハネツグを追うサキさん
    トビとの戦いで満身創痍でなきゃ、十分に善戦が出来ただろうが、弟をボロボロにされた怒りを通り越して、戦う事を楽しみ出しちゃっているサキさん相手じゃ防戦一方どころか、幻術と仲間を犠牲にする事で逃げるしかない
    もちろん、そのまま逃亡を許すサキさんじゃない
    黒天狗の本拠地を見つけ出したサキさん。見張りに発見される、と言うカワイイうっかりも起こすトコが、また魅力的
    このまま突入か、と思いきや、死体や骸骨を不思議な鐘の音で操る新たなる妖怪・蘇生鐘が登場
    一人では体力が尽きぬ屍の大群相手じゃジリ貧だと察し、サキさん、潔く撤退
    戻るなり、全員で今すぐ本拠地を叩きに行こうとするサキさんを、先生が諫める。冷ややかな正論を真正面からかけられ、熱くなっていたサキさんもクールダウン
    突入作戦を二日後と決め、各々は体力の回復に勤しむ。そんな中でも、柴田先生は読み手へサービスしてくれる
    あるかねぇ、カッパイとトビのラヴw
    再び、黒天狗への本拠地へ向かった白天狗チームの行く手を阻むは、蘇生鐘
    骸骨兵の大群を仲間に任せ、相対するは巫子
    入った「夢の世界」で彼女が視た、蘇生鐘の秘密
    大切な主を守れなかった悔しさから、ただの石臼は手と足を得て妖怪となった。そして、悔恨を幾度も経験する辛さから、音で死体を操る能力を得たのか
    巫子の良い所は、敵の事情に同情の念を覚え、負の連鎖を断つべく、全力を尽くせるトコだろうな
    夢の中で巫子に長年の後悔を断って貰い、蘇生鐘は動きを止める。やっと、彼(?)は主と共に安らかな眠りに付けるのだろう
    強敵を下し、更に歩を進めた一同を、今度は巨大な湖が阻む。当然、ただの湖な訳がなく、怪魚の棲み処のようだ
    先の戦いで活躍が今イチだったカッパイ、水中戦は独壇場となるのか?!
    ここまで、(5)の魅力を、自分なりに熱く語ったけれど、この巻の見所は正直、本編よりオマケ漫画だろう
    柴田先生が描いた、大きなお風呂での水泳レースの様子も面白かったが、何と言っても、『3×3EYES』シリーズの高田裕三先生との合作は最高だった
    巨乳と巨乳に挟まれたい、それは男の夢。そう思う私は、柴田先生と高田先生を「べーすけ」と詰れない
    この台詞を引用に選んだのは、これぞ、柴田作品、と感じたので。この状況じゃ、これしか出ないだろう。この叫びには、深いも浅いもなく、本当が出ている

著者プロフィール

1972年、北海道出身。1992年に「ヤングアニマル」にて『谷仮面』でデビュー。その後、同誌にて『エアマスター』の連載を開始し、TVアニメ化もされる大ヒット作品に。その後「週刊ヤングジャンプ」にて『ハチワンダイバー』の連載を開始。2008年版オトコ編「このマンガがすごい!」で1位を獲得、さらに同年にTVドラマ化もされるなど大ヒットとなった。現在、コミックDAYS月曜日枠で『ブルーストライカー』、月刊ヒーローズにて『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』を連載中。将棋の腕もプロ級であることが知られている。

「2019年 『ブルーストライカー(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柴田ヨクサルの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×