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Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ) / ISBN・EAN: 9784063546842
作品紹介・あらすじ
彼女にフラれ生きている実感の乏しい青年タイガ。大学の文化人類学のゼミ仲間とオーストラリアへ卒業旅行に出かけた彼は偶然入った洞窟で観光ガイドにも載っていない古代の壁画を発見する。直後に起こった崩落からからくも逃れた彼らは入り口とは別の穴から外に出るがそこはマンモスや古代の巨大哺乳類が跋扈する世界だった。「ホーリーランド」「自殺島」リアルな人間を描かせたら右に出るもののいない森恒二の最新作。
感想・レビュー・書評
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続きが楽しみ。
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森さん×タイムスリップ。面白くならない訳がない。
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読了。人類史の勉強ができてワクワクする。
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半端ない
「ヤバい」と同じく、あまり、使わないようにしてるのだけど、この『創世のタイガ』を読んだら、真っ先に出てきてしまう
ホント、壮大なストーリーだ・・・・・・あかん、急に恥ずかしくなる
よし、身悶えきったので、感想語りに戻ろう
森先生、またしても、「生きる」をテーマにしてきたな
やっぱり、漫画家は自分の描きたい事を描く方が、面白い作品を生み出せるようだ
もちろん、その我儘が通るのは、森先生に実力があるから。人気を取るために、自分が描きたくない事を描くのも、成長には必要なのかもしれないなあ
この『創世のタイガ』で、森先生は、『ホーリーランド』や『自殺島』で出した答えとは、違う「生きる」を求めているのかもしれない、と私は感じだ、総毛立った肌で
これまでの二作品とは、少し毛色が違っているのも、自分が知らず内に作ってしまっていた殻をぶち破るためか?
内容をざっくり語ると、タイムスリップ、サバイバル、人間ドラマの掛け算
何かの要因で、現代から絶滅した野生動物が思うがままに生きている古代に導かれてしまった七人の大学生
己の平凡さに悩んでいた主人公・タイガは、このありえない事態に混乱しつつも、その胸の内では「生きる」実感に、興奮を滾らせていた
ピンチってのは、男を内側から変化させる、と相場が決まっている
ある意味、この『創世のタイガ』は、主人公のタイガが、一種の生物である人間として成長するストーリーになっているんだろう
食わねば死ぬ、戦わねば死ぬ、諦めれば死ぬ、挑まねば死ぬ
死にたくなければ、生きるしかない、必死になって
生きるってことは、死なないための努力をする事か
『ホーリーランド』や『自殺島』で得た経験値を、森先生は、この作品で存分に活かしてるなぁ
表紙を見ても分かるが、筋肉の描き方が凄い。YAで最も男らしい、羽海野チカ先生や、雄臭さMAXの三浦健太郎先生、性の伝道者たる克・亜樹先生も、キャラの体がどう動くか、を意識している先生だけど、森先生も同様だ
先生自身が、ハルクかよ、と思うくらい、己の体を鍛え上げ、それを参考にしているだけあって、キャラクターの動作に不自然さが欠片もない
違和感を覚えなければ、ストーリーが淀みなく読める
やっぱ、漫画家ってのは画力を描いちゃならんな、と感じた
主人公・タイガや、兄貴っぽい個性のリクは積極的に、単純にして無二のルール、“弱肉強食”が支配する世界に適応としているが、他のメンバーには、やや温度差がある
情けない、とは思えない。タイガやリクの適応力も人間らしいが、彼らの現実から目を少しでも逸らしたいって弱い気持ちも当然だ。誰しもが、強い訳じゃない
この世界でタイガらの前に立ちはだかる、生を左右する脅威は、巨大な体躯を誇る獣の王たるマンモスや、群れで獲物を追い込むハイエナ、水中から獰猛に襲い掛かってくるワニだけでない
そう、この時代には、ニンゲンがいる。しかも、生存競争真っただ中のネアンデルタール人と、ホモサピエンスが
互いの種族には恨みがない。ただ、生き残ろうとしているだけ。だからこそ、おっかないのだ。エンカウントしたら、絶対に戦わねばならず、犠牲が出る
更に状況が過酷である事を思い知るタイガたち。それでも、絶望している暇などなく、生きるための努力はしなければならない
生きている実感を初めて覚えたタイガが、今後、どうなっていくのか、楽しみだ
どの話も、森イズムが満載。その中でも、私がブルリと来たのは、第7話「もっとも危険な生物」だ。タイガとマンモスの中で邂逅し、ほんの少しだけ見つめ合い、離れる、このシーンの空気が凄い。圧倒的な生命力の差が、人間と巨象の間にはある。タイガの瞳に、王としての威厳が溢れるマンモスへの憧憬があるのもいい。憧れるからこそ、力を得た際、倒したい、と望み、その血肉を己の一部にしたくなるのか
この台詞を引用に選んだのは、タイガの目覚めつつある強さ、言い換えるならば、熱い熱を感じ取れるので。想像に及ばない厳しい現実、それを受け入れられるか、で人間力の大小は決まってしまうのか -
洞窟を抜けると、そこは100万年前の地球でした。
楽しいはずの卒業旅行が一転、生死が行き交うサバイバルへ。進化の隣人が殺しあう世界へ。異分子であるタイガたち一行が生物史・人類史のミッシングリンクとなるんでしょうか。
時空を超えてきた仲間が殺されてからが本番か。それとも、人間を殺してからが本番か。
スマホで縄文時代を超えて行け、というわけにはいかないよなぁ。 -
足引っ張るやついないね
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森恒二の作品は出だしは最高に面白い。
ただ、徐々に展開が普通になっていく。
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