累(12) (イブニングKC)

著者 :
  • 講談社
3.82
  • (10)
  • (20)
  • (19)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 351
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063546910

作品紹介・あらすじ

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
累計200万部突破!!(電子含む)
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

土屋太鳳×芳根京子W主演!! 
美数に翻弄されし哀しき女の物語、ついに実写化!2018年公開!!

他者の顔を奪う口紅。
その口紅の力と美しき妹・野菊の顔を使い、演劇界で眩い光を放つ累。
しかし、高校時代に顔を奪った五十嵐幾の手引きもあり、
野菊を逃がしてしまった累は姿を消す。
羽生田・野菊・幾の前に再び現れた累は、野菊に己が命と等しい口紅を捧げる。
それぞれの宿命を背負い、歩みを始める4人の役者たちの終着地とは―――。


他者の顔を奪う口紅。その口紅の力と美しき妹・野菊の顔を使い、演劇界で眩い光を放つ累。しかし、高校時代に顔を奪った五十嵐幾の手引きもあり、野菊を逃がしてしまった累は姿を消す。羽生田・野菊・幾の前に再び現れた累は、野菊に己が命と等しい口紅を捧げる。それぞれの宿命を背負い、歩みを始める4人の役者たちの終着地とは―――。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 羽生田と累が再会
    羽生田の舞台の内容は、誘の過去
    人を殺した誘は舞い踊る
    その美しい瞬間を舞台にしたのだった 

    一方、野菊を呼び出し、舞台が終わればもう顔の交換はしない&自分に何をしてもいいという条件で最後に一度だけ顔を交換してほしいとお願いをする
    だが役が掴めない幾と累
    累の顔をもらい醜女の気持ちを知ろうとする幾だが、精神的にもたない
    一方で羽生田と野菊は累が顔の永久交換しようとしていると予想し、手がかりを得るために口紅の研究をしている大学へ行く

  • "普通の人間"という表現が正しいかは別として、そのように生まれたものならば、通常は、思春期に形成されるアイデンティティ。他者との関わりの中で、比較し、落ち込んで、時に悲嘆し自らを否定し、時に優越感に浸り、外見の美醜や、内面の至らなさに恥じ、消えたいと願う夜や、強く輝きながら迎える朝を何度も繰り返すことで、"自分"を探していく。そんな悩み、もがきながら生きる自分を肯定してくれる存在に勇気や希望をもらいながら。
    ところが累は、この行程がごっそりと抜け落ちている。常人には理解できないほどの強い自己否定感はここから生まれたもの。アイデンティティが形成されないまま成長した累にとって、人生で初めて"自分"と向き合うきっかけとなったのが、母からの形見である口紅。今まであれだけ焦がれた美を、紅によって手に入れた累が初めて、"美しさ"に疑問を持つ場面が描かれる。
    累が見つけた"自分"は何なのか、どのようにこの物語が終わっていくのか、すごく興味がある。

  • 広げた風呂敷を畳み始めた感。

  • 母親の過去を探り朱磐に辿り着いた累。羽生田さんが累を見つけて話されるいざなの過去。野菊に自分の生命でもある口紅を渡して最後の舞台に立たせてと言う累。累の真の目的は本当に永久交換なのかな。幾先輩が累の顔を借りて街を歩いてみる場面。幾先輩、真っ直ぐで悪気がないだけにその感想全てが累を傷付けてるように感じた。無自覚で人を傷つけるって怖いなぁと思った。最後は野菊が羽生田さんと一緒に永久交換の方法を探しに。次巻あたりでそろそろわかるのかな。

  • 母が最期にかさねへ送った言葉とは…?とても気になる。どう風呂敷を畳むのか、クライマックスへ向けて期待が高まる。

  • 他者の顔を奪う口紅。その口紅の力と美しき妹・野菊の顔を使い、演劇界で眩い光を放つ累。しかし、高校時代に顔を奪った五十嵐幾の手引きもあり、野菊を逃がしてしまった累は姿を消す。羽生田・野菊・幾の前に再び現れた累は、野菊に己が命と等しい口紅を捧げる。それぞれの宿命を背負い、歩みを始める4人の役者たちの終着地とは―――。

    一度は自殺まで行きかけたかさねだけに、羽生田さんと合流してどうなるのかと思ったけど…何か本当に、本心が読めなくてヒヤヒヤする。
    野菊や幾先輩の前で言おうとしていたことは、羽生田が出てきた後に言ったことであってるんだろうか…。
    何かこれを最後の舞台にして、人生に幕を下ろそうとしてるようでもあるし…意外と野菊らが訝しんでる様に永久交換チャンス狙ってるようでもあるし…。

  • 羽生田の台本を最後に、口紅を使うことも、舞台も終わりにすると野菊と取引をする累。
    累の本当の思いがわからないまま、どんな展開になっていくのだろう。
    目が離せない。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

イブニング新人賞ゆうきまさみ大賞及び宇仁田ゆみ大賞にて、共に優秀賞を受賞。2013年より同誌上にて連載を開始した『累―かさね―』が、テレビをはじめとする各メディアで絶賛され、今最も注目を集める若手漫画家としてその活躍を期待されている。本作『誘―いざな―』はこの『累―かさね―』の前日譚を小説として執筆したもので、松浦だるまの小説家としてのデビュー作となる。

「2014年 『誘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松浦だるまの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×