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本 ・本 (420ページ) / ISBN・EAN: 9784063608595
作品紹介・あらすじ
柳沢良則の青年時代を描く昭和20年編完結GHQのアレン中佐は心を閉ざしたかい巻少年を利用し見塚邸を我が物にしようと企らむ。そして昭和20年の聖夜がやって来る。柳沢は見塚邸を守ることができるか
感想・レビュー・書評
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2024.7.11市立図書館
図書館のコミックコーナーでみつけて、少しずつ読みすすめているなつかしの名作。
12巻の初出はモーニング(2003-2004)、2004年の単行本23巻と24巻をまとめたもの。
ベースは超几帳面で我が道を行く柳沢教授とその家族(妻+娘4人とそれぞれの家族、そして猫のタマ)や大学の同僚・教え子らを中心に繰り広げられるさまざまなエピソードだが、文庫版10巻から柳沢教授の教育事始めの「昭和20年」編がずっと続いてきていて、その物語もついにこの巻で完結する。許嫁正子と町子のぐうぜんの出会いから始まり、孤児たちの商売の曲折、貝塚屋敷をめぐるアレン中佐とミラー大佐の攻防、ミラーの子どもたちと日本の孤児たちの関係、アレンと柳沢の緊張した関係、貝塚峯太郎とアレンの父アグリコーラの関係、そして屋敷の壮大な秘密…すごいクライマックスに圧倒され、すてきなエピローグでしめくくられた。個性的な孤児たちのその後をもっと見たかった気もするが…教授が「この世で最も興味深いものは人の心だ」という生涯を費やすのに値する仮説を得た体験として、読み応えも説得力もあってよかった。ついでに柳沢父から当時フィアンセの正子への助言も当を得ていたことがわかっていい。
第165話 卒業
第166話 ブリキのジープ
第167話 水曜日の部屋
第168話 山の向こうへ
第169話 衝動
第170話 戦争と子供たち
第171話 仲間たち
第172話 闇のなかで
第173話 炎のイブ-I
第174話 炎のイブ-II
第174話 創造者たち
第174話 長い証明詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おもしろい
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10巻からつづく戦後の混乱期をえがいたエピソードは、本巻で締めくくりとなります。
柳沢は戦災孤児たちの教育から離れてしまい、さらにブリキのオモチャが広まったことで子どもたちの考え出した紙細工も売れなくなってしまいますが、彼らの明るく前向きな姿を柳沢は目にすることになります。
さらに、貝塚邸を接収したミラー大佐の子どもたちとも心を通わせあうことになりますが、ミラー大佐にかんする疑惑が浮上し、物語は一気にクライマックスへと突入することになります。
かい巻きの少年の素性やアレンの父親の過去など、これまでの伏線をクライマックスで一気に回収しようとする意図は理解できますが、若干粗さも感じてしまいました。 -
前巻の続編。
ミラー大佐の子ども達が、容貌から憎たらしいイメージでいたが、
後半、子ども達と一緒に団結する様がほほえましかった。
ただ、どうしても『MAD少年』に見えてしょうがなかったな~。笑
169話の冒頭のヤクザの怒り変化のシーンは、
あれ、絶対に『大魔神』だ。
作者と同じ年齢だからこそ、
笑えるシーンかもね。
また、貝塚峯太郎の屋敷のデザインは、
ガウディをどこか彷彿させる。
伝えたいことがあるのはわかるのだけど、
何となく中途半端にまとめてしまった感がある。
本来の山下和美ならもっと掘り下げることができたと思うのだけど、
たぶん、いろいろと現実的な障害があって、
無難な話になってしまったように感じた。
その山を越えていたら、
多分漫画史上に残る名作になってたかもしれないと。
○市立図書館所蔵 -
敗戦直後の話。
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文庫化第二期始まってるの知らなかったー! 教授の経歴がどんどんすごいことになっちゃってますが、相変わらずさすがの一言。
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早く続きが出ないかなぁ
久々に終わってほしくない
漫画です
でも、こんな教授の講義をとってたら、単位はなかったな -
昭和20年編完結。以下続刊。
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昭和20年編、完結!<br>
素晴らしいラストでした。 -
文庫で12巻まで持ってます。
著者プロフィール
山下和美の作品





