攻殻機動隊小説アンソロジー

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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063650181

作品紹介・あらすじ

また新たな攻殻ワールドが誕生した。’80年代後半に誕生し、世界の有名クリエイターに多大な影響を与えたSFの最高傑作『攻殻機動隊』。SF史に燦然と輝く『攻殻』の世界を人気作家たちが独自の視点で書きおろした小説アンソロジー!  参加作家は円城塔、三雲岳斗、朝霧カフカ、秋田禎信、冲方丁。カバーデザインは原作者の士郎正宗描き下ろし!

感想・レビュー・書評

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  •  NETFLIXで『攻殻機動隊 S.A.C.』と『S.A.C. 2nd GIG』を続けて観た。これで何回目かは忘れたが、本書を思い出して再読してみた。

     本書は、円城塔、三雲岳斗、朝霧カフカ、秋田禎信、冲方丁の5人の作家による書下ろしアンソロジーである。中でも朝霧カフカの「攻殻機動隊 Soft and Write 」は、前述のTVシリーズに登場する人物が出てきて、ニヤリとさせられる。

  • 秋田先生が書いてるとのことで購入、各々一流の先生が書いており、アンソロジーといえども攻殻機動隊の世界観を各々の文体で描き切っており贅沢な逸品でした

  • 意外にも、アニメシリーズ主要人物のエピソードが挿入されており、アニメファンには嬉しい小説。

    トグサとバトーの扱いはどの作品でもいつも雑というか、便利な存在なんだなーと感じる。
    このシリーズで親近感が湧く主人公は、トグサとバトーの2人なイメージ。

  • 2017年発行。あの攻殻機動隊の世界を土台にした、全編書き下ろしのアンソロジー。
    このアンソロジーの中では円城塔の「Shadow.net」が一番好きな作品だったけど、これは『年刊日本SF傑作選 プロジェクト・シャーロック』に再録されているので、個人的にはそちらを購入するほうがオススメかなと。

    ===

    Shadow.net 円城塔 ★★★★☆
    * 相貌失認症を持つ「わたし」は、プライバシーの観点から街の監視を行うシステム一部としての役割を担っている、という設定が、なるほど、と。近年(リアルの世界の近年)のAIによる顔認識技術は監視システムを強化したり、あるいは相貌失認症の人を支援したり、という発想が、普通なら出て来そうなものだけど、円城塔はそこをディストピア的な逆の発想をして話を膨らませている点が面白い。
    *

    金目銀目 Heterochromia 三雲岳斗 ★★★☆☆
    * 草薙素子に憧れて全身擬態化した元SP。草薙素子と同スペックの擬態パーツを手に入れる代わりに暗殺業を始める。草薙素子の気を引き、会いたいがために。
    * どうやらこの作者はラノベライターらしい。

    攻殻機動隊 Soft and White 朝霧カフカ ★★★★☆
    * 世界一のリゾート島は全員が脳に幻想を見せることで実現している夢の空間だった。そこにテロリストが現れると聞き、調査員の主人公ヒデは乗り込む。
    * 最後にヒデが久世英雄だと判明するがSAC2を見てないので、なんのことやらわからない。
    * なんか文章がプロっぽくないなと思うところがいくつかあったけど、この人もシナリオライター/ライトノベル作家の人らしい。

    自問自答 秋田禎信 ★★☆☆☆
    * ここはどこ私は誰状態の草薙素子の目の前に自分が現れ、自分と対話する。
    * (ネタバレ) 襲撃によって意識不明の昏睡状態だった草薙素子が見た夢のような状態だった

    スプリンガー 冲方丁 ★★★☆☆
    * 内務調査中の一人語り。オリンピック選手用の高性能擬態が強奪された。
    * スプリンガー・レイジ・シンドローム(激怒症候群ウィルス)

  • 5人の作家による公安9課のオリジナルエピソード集。

    うっすらと素子が絡みながら公安9課の面々や関係者、世界観にまつわる話が綴られる。

    1話素子本人が登場する話はあるが基本メインでなく関わっていく所がエピソード集らしくていい。

    勘違いかもしれないがGHOST IN THE SHELLとSTAND ALONE COMPLEXの話が混じり合ってる気がしてちょっと気になる。

  • 20211003読了。それぞれのアンソロジーが巧殼機動隊を好きな気持ちに溢れてていいね。

  • 著名作家さんたちによるアンソロジー5編。

    こういうの好き、それぞれの世界観とかがあるのに原作を知っているが上での元ネタにやっぱりニヤニヤしてしまったりする。
    哲学的になってしまうところはちょっと難しいけれどそれままた攻殻っぽい。

  • まだSTAND ALONE COMPLEXしか観られていないけど大好きな攻殻機動隊のアンソロジー。
    面白かったです。
    バトーやトグサ、荒巻がアニメの声で喋って、楽しい読書でした。
    作家さんは5人ですが、それぞれの攻殻機動隊の世界でした。
    一番好きだったのは朝霧カフカさん。
    笑い男が出てきて嬉しかったです。島での戦闘は映像で観てみたくなりました。
    セリフで、中原中也など文学作品を引用するキャラがいるのが朝霧先生っぽかったです。
    この世の全ては電気信号が作り出した虚像で、(本物だと思ってる)その誤解が「心」や「意識」なのか…?ううむ。ぐるぐる。
    三雲岳斗さんのお話の、少佐に会いたいが為にテロリストになる元SPみたいな人、サイコパス診断でこういう問題あったな…と思いました。
    少佐の義体って高価で高性能なのですね。兵器並みとは。。
    楽しい、攻殻機動隊の世界。途中で止まってる攻殻機動隊の続きが観たくなりました。
    てか笑い男事件まであと5年くらいなのですね。。

  • 攻殻機動隊の世界観がうまく表現されているアンソロジー  士郎正宗の作品は初期のものを数作かじっただけで、攻殻機動隊も全体像を把握しているわけじゃないんですけどね  なかなか楽しめました。  ☆3つ

  • 攻殻機動隊を何となく知ってるくらいの自分にはなかなか想像力が追いつかないけど、世界観は好き。

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著者プロフィール

漫画家・イラストレーター。’82年に同人誌市場にデビュー。以降主な作品として『アップルシード』シリーズ、『ドミニオン』シリーズ、『攻殻機動隊』など。アニメ家としての主な作品は『ブラックマジックM66』。そのほか、ゲームや画集などさまざまな制作分野で活躍。

「2017年 『攻殻機動隊小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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