BLOOMS SCREAMING KISS ME KISS ME KISS ME (ハニーミルクC)
- 講談社 (2017年11月15日発売)


- 本 ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063650365
作品紹介・あらすじ
気鋭・ルネッサンス吉田の新境地!! 愛されたくて仕方ない、優しくされたら好きになっちゃう、好きになったらシたくなっちゃう!優しくしてくれたあなたを大好きになったから、キスしてハグして僕を愛して!! そんな極度の愛されたがり愛したがり男子高生・藍が出会ったのは、懐が深くて優しく受け入れてくれるお寺の息子・真。ルネッサンス吉田 史上、最も甘い!? 最もやわらかなラブストーリー!
感想・レビュー・書評
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作者史上最高の最も柔らかなラブストーリー、なのは見かけだけで、やはりルネッサンス吉田さんはルネッサンス吉田さんだな、と思った。久々に読んだBLコミックスである。藍くん、可愛いな、鬱陶しいとこもあるけど(笑)自分が可愛いの知ってるからな、でもそのあざと可愛いのに思いっ切り騙されてみるよ。藍は「愛されて自分の存在確認したい欲求が強い余りにその立ち居振る舞いや行動がビッチに分類されてしまう」男の子。好きな気持ちに正直な恋愛体質で、可愛いのとセックスが上手いしか取り柄がなくなってしまったと自分を卑下している。お寺のお墓を「自分のお墓参り」する様な高校生男子。住職の息子のマコちゃんに出会い、やはりちょっと優しくされただけでマコトの事を好きになってしまう。マコトは寺の住職の息子な事もあり、性欲に免疫がない様子。藍の積極的なアピールをそのまま受け止めて、きちんと恋愛しましょう、となるのだが、そもそも恐らく恋愛に慣れてない(笑)マコトは大人なので、藍の背景には気付いてしまう。恋愛経験が浅かろうが、それはもう、関係なく…彼もまた自分の存在意義を確かめる為に藍の様に真っ直ぐに自分を好きと言ってくれる人間が「便利」だからなんだ、と認めている。
「恋愛」こそが、自分の「存在意義」を確かめるのに手っ取り早いものはないのだろう。他の誰でもなくあなたが好きと言われれば、その人にとって他の誰でもない「あなた」が特別になる訳だから。マコトは藍への恋の感情を抱きつつ、自分の存在意義を確かめる為のツールとしてではなく、だけど救いたいなんておこがましい自分がいて、それでも藍の事が好きな事には変わりなく、それが何ゆえなのかも含めて、二人の恋は続いて行く。
藍の恋愛体質は「学生」と言う仮面がはげたら大人に搾取されまくると気付いたマコトは、恋愛経験乏しくても大人なんだよね、住職の息子として「死」を見続けているだけあって。ある面で未熟でも、想像力や共感力が養われない訳じゃないんだよなぁ。恋愛経験豊富と人間関係豊富はイコールじゃないからなぁ。恋愛関係が豊富なんであって、多種多様な関係性のある「人間関係」の偏った一部しか経験してない、って事だからな。
個人的には藍の悪友?幼馴染?腐れ縁?な紺の話も読んでみたい。
最近amazarashiづいてるからだけじゃないだろう、なんかamazarashiを聴いたような気持ちになってしまった。マコさんのモノローグとか特に。ルネッサンス吉田さん、もしやamazarashi好きなんでは…。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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