金魚坂上ル (5) (デザートKC)

PEACH-PIT

• 講談社 (2015年8月12日発売)

作品紹介・あらすじ

にしきと紺が７年前の水難事故でつながっていたことを知った蒼馬たち。しかし紺は、にしきにプロポーズし誰の手も届かぬ場所へ連れて行こうとしていた。蒼馬は言えずにいた秘密と引き換えに、にしきを奪い返そうとするが……！？　にしきは時の止まった“まほろば”へ向かうのか、自分の思い出を取り戻し未来へ歩き始めるのか――そのカギは蒼馬が握っている！　月刊「デザート」で人気を博したリリカル・ストーリーがついに完結！

感想・レビュー・書評

[森月雫さんの感想 · 2015年8月17日]

最終巻。紺派としては消化不良…。にしきが紺を選んだとして幸せになれるとは思わないし、蒼馬との未来の道を選んで良かったとは思う。そして蒼馬を選んだからには、紺のことは本当に狐に化かされたように曖昧なまま触れなくていいのかなとも思うけど、モヤモヤする…！紺は結局にしきをどうしたかったんだろう。にしきの日記とかを奪いながらカノのように燃やしたりせず、隠すことしかしなかった辺り愛してたんだろうけど、紺にとってにしきがどういう存在だったのかがよくわからなかった。ただ、にしきが縋っているようで、縋ってたのは、すくわれたかったのは紺なのかなとは思う。にしきが蒼馬を選んだとき紺はどんな顔をしてたんだろう。いつか幸せになれるといいなあ。

著者プロフィール

PEACH-PIT（ピーチ・ピット）
「千道万里」、「えばら渋子」による二人組女性漫画家ユニット。千道は主にシナリオ・プロットを、えばらはネームを担当し、作画は両人とも行っている。
代表作に『ローゼンメイデン』『ZOMBIE-LOAN』『しゅごキャラ!』。