おはよう、いばら姫 (6) (デザートKC)

  • 講談社
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本棚登録 : 158
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063659146

作品紹介・あらすじ

「丘の上のおばけ屋敷」と噂のある空澤家の一人娘・志津は、実は「死者の魂を呼び寄せる憑依体質」。美郷 哲と過ごすうちに、少しずつ本来の人間らしい感情を取り戻して変わっていく志津だけど、それは別れのはじまりだった――…!?憑依体質少女と家政夫男子のボーイ・ミーツ・ガール、感動の完結巻!

感想・レビュー・書評

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  • もう胸がいっぱい。
    「おはよう」の一言がこんなにもグッときたことは今までにない。
    本当に哲は志津ちゃんにとって長い長い眠りから目覚めさせてくれた王子様だな。臆病でヘタレだったのに、どんどんかっこよくなって。哲も志津に出会って救われたんだろうな。
    志津ちゃんにとって志信さん達は本当に家族のような存在だったから、一度に会えなくなってしまったのは本当につらかっただろうな。でも志津ちゃんと哲は一生忘れないだろうし、寂しいけれど悲しいお別れではないはず。
    みんなが明るい方を向いているラストでよかった。
    読み終わってからカバー裏のイラストを見るとグッとくる。
    初めから終わりまで本当によくストーリーが組み立てられていて、この物語の秘密や仕掛けに気がつく度にたくさん驚かされたし感動させられた。
    森野先生の次回作にも期待!

  • 最終巻。

    志津に憑いてた人達は志津にも顔は見えないんですね。
    憑依出来なくなったけど、志信さんとかはずっと見守ってそう。
    それでいいのかは分からないけど。

    みれいが母親ってことは最初から志津は知ってたけど、打ち明けることはせず2人きりの時に話しかけて、いつかバレたりしないかな?
    指が動いたのは意識だけでも戻るのかな?という期待を持ってしまって、夢で見たようなアキがみれいだと分かる展開を読んでみたくなってしまいました。

  • カナトが千尋に「早いとこ志津に体返せよ」って言われて切なくなるところから。

    ハルさんの素性解明編。
    ハルさんの奥さんも大概不幸な方だな。1人目のダンナも2人目のダンナも早死ってことか。そりゃ家が金持ちならすぐ探しに飛んでっちゃうよね。ハルさんいい人すぎるわぁ。桜も本当にいい子。ハルさんが嬉しそうの泣かせるわー。
    志津の中にとどまっていられる時間がどんどん短くなっているというハルさん。志津もどんどん志津に変わってきてるんだな。ハルさんの去り際泣いたなぁ。

    志津と哲水族館デート編。
    飲食店バイト最後の日にみれいさんと一緒に食事。そうか、みれいさんそんな意図があってあんな態度だったのか。
    夜のメリーゴーランドの前で私とももっと会ってという志津。本当に立派になられて。志津のコップが満タンになるところでもやっぱり泣いちゃうなぁ。

    おはよう、いばら姫編。
    みんな去る。みんないなくなってしまったことを飲み込めない志津。みんなの今までの言葉を反芻する志津。お礼を言えなかったという志津。俺も心がちぎれそうだと言う哲。哲のあの表情に泣ける。今までがあったから、あのおはようが言えるんだなぁ。あと、くす玉から出てきた4人のメッセージがもう。

    エピローグ
    最後の最後、本当に良かった。思い出しても涙が出る。
    大きな大きな、いろいろな家族のあり方の物語だな。

  • すんげー端的に言うと、引きこもり少女をどうにかする話。
    なんだけど、なかなかに複雑なんですよ。
    少女、幼子、おっさん、母といろいろ絡み合う訳ですよ。

  • 最終巻。以前1巻読むのに10分で読めちゃう漫画があったけど、この漫画は1巻読むのに30分くらいかかった。それだけ読み応えがあってじっくり入り込めるんだなーと思った。1巻から6巻まで通して一気読みしたけど、涙なしには読めない漫画だった。6巻は志津に取り憑いていたカナトやハルさんの話がメイン。みなとの話も。カナトがもう少しだけいたかった理由か私にはピンと来なかったけど、ハルさんの娘の話は泣けた。忘れられるのか怖い。故人に対して、ひどいこと言ってたのかと振り返るハルさんにも胸がきゅーっとした。志津と哲の水族館デート。ヤキモチをやく志津が可愛すぎた。1巻の頃から比べるとビックリするくらい感情豊かになってる。哲もすごい男前に見えた。最後には志津の周りにいた霊たちが消えて会えなくなってしまう。親よりも近くで見守ってくれていたわけだから志津が落ち込む気持ちわかるなぁ。眠る志津の隣で手を繋いで側にいてくれて、目を覚ました時におはようと笑いかけてくれる哲が頼もしい。最後まできっちりキレイにまとまっているなぁと思った。最後はお母さんが目を覚ました事を想像させる終わり方だった。

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著者プロフィール

森野萌(もりの めぐみ)
月刊『デザート』(講談社)に『マイ・フェア・ネイバー』が初掲載。同誌で2014年に始まった初の本格連載『おはよう、いばら姫』が『このマンガがすごい!2016』オンナ編にランクインするなど注目を集めている。現在月刊『デザート』で連載中の『花野井くんと恋の病』が、第45回講談社漫画賞少女漫画部門受賞。

「2022年 『花野井くんと恋の病(10)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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