クズとメガネと文学少女(偽)(1) (星海社COMICS)

  • 講談社 (2017年9月9日発売)
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感想 : 4
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  • 本 ・マンガ (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063695816

作品紹介・あらすじ

凜とした文学少女・織川衣栞の正体は、顔以外は地雷しかない文学少女(偽)!
彼女(の外見だけ)に一目惚れした古河(クズ)と、クールな読書家の守谷(メガネ)との三人が織りなす、本をめぐる冒険の行方は……!?
綾辻行人の『十角館の殺人』を筆頭に、『罪と罰』『仮面の告白』『ミッキーマウスの憂鬱』などの古今東西の名作が続々と登場する読書コメディ。
『わたモテ』の谷川ニコが描く文学少女(偽)に、きっとあなたも恋をする!?


凜とした文学少女・織川衣栞の正体は、顔以外は地雷しかない文学少女(偽)! 彼女(の外見だけ)に一目惚れした古河(クズ)と、クールな読書家の守谷(メガネ)との三人が織りなす、本をめぐる冒険の行方は……!? 綾辻行人の『十角館の殺人』を筆頭に、『罪と罰』『仮面の告白』などの古今東西の名作が続々と登場する読書コメディ。『わたモテ』の谷川ニコが描く文学少女(偽)に、きっとあなたも恋をする!?

感想・レビュー・書評

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  • 友人が面白い漫画見つけたよと言うので、遊びに行った時一緒に読ませて貰いました。

    終始お腹と頬が我慢出来ないくらい痛くて、なかなか次のページをめくれなかった。
    言い過ぎと思われるかもしれませんが、このまま息出来ず倒れるかと思う程。笑い過ぎて涙出ました。

    普段漫画は読まないのですが、これオススメです!読書好きな人にこそ是非読んでもらいたい。

    気の合う読書仲間と共有できたらもっと面白く感じると思います。


    京極夏彦さんの作品を目の前にした織川さんの
    「厚い…厚いわ!!? 」
    「なんなのこれ!? 辞書くらいあるじゃない!!」
    には私もまったく同じ気持ちでした。笑

  • 自意識を前に微笑む、それが文学だ。

    『わたモテ』のコンビが送る本読みテーマな四コマギャグ漫画です、つまりは気取りつつも気軽に読めます。
    両作者も筆が乗っているのか、少ない人数で関係が完結しつつもちょーっぴりほろ苦い青春は健在で、物理的な酸っぱささえ混じった痛いギャグがますます冴えているなと思うのです。

    セリフ回しはデビュー時から冴えていると思うのですが、文章が主役となるテーマであっても、情報量を抑えつつ必要な感想と反応とギャグを届けてくれています。
    よくわからない三角関係も完備しているので恋愛要素もあって、いつか終わらせる準備も出来ているかなと思いつつ読書感想文と参ります。

    小説を読むため、気軽なステップを用意してくれるそんなジャンルも数多いと言える今日この頃ですが。
    この漫画も単独で読めるネタを用意しつつ、気になっているし、読書家なら必読と言えるけれど、私みたいな半可通はなかなか手を出していない、そういうメジャーな実在の書物を話の題材に採っていてくれるのでありがたいです。『十角館の殺人』も『仮面の告白』もいずれと思います。

    見るに、目を惹かれるしかない表紙ですね。
    実際、作中で躍動するヒロインの織川さんは黙っていればこの印象を裏切らないので、表紙買いもありです。
    高校デビューを機に頭の良さそうな文学少女のポーズを取ってて、一目惚れして近づいてきたクズと、それと関係なく文学好きなメガネの関係を腐ってる方に勘違いしちゃってるアホの子なんですが……。

    勘違いさせたいのに勘違いしてる。
    素敵に本末転倒ですが、カッコつけたいのに周囲の目は痛々しいってのはこの年頃からの特権。
    私も、京極夏彦先生の指抜きグローブはカッコいいと思います。今でもずっと。


    妙に生々しい、下ネタ込みな失敗は、どこまで行っても自己完結しちゃってる自意識がもたらして、赤面したり泣いたり笑ったりって形で返っています。
    そんな主人公(?)に感情移入するもよし、本読みあるある、かつて通って来た道を思い返すもよし。

    そして、格好つけたがるのは読者である私もおんなじでした。本のことを自己演出のアクセサリー代わりにってのは不遜な考えかもしれませんが、本を抱くおのれの姿を外から想像して、どう感じましたか?

    それが答えです。

    本のことをよく知っているメガネが本を提供して、不純な動機のクズは知らないからこそ、読み切って。
    文学少女(偽)は両者をつなぐカギになりつつ、盛大に自爆しつつも本を読んでいく、そんな構図に共感を覚えてくれる方が多ければいいなと思います。
    ぴったりな言葉を探す語彙はいささか私には足りませんが、それが恋ならなおいいと思います。

    星海社がツイ4というTwitterを介したサイトで、無料でネットに流しながら、書き下ろし、作者コメント込みになったとは言え紙の本で買い求める。

    今は大きめのコマも気になりません。むしろ気軽に二つの指で摘まめるサイズに仕上がったことを嬉しく思います。
    酔狂かもしれませんが、同好の士は星の数ほどいるはず。
    そんなひとつである、私も自然と自意識と偽物文学少女の虜なのでしょうね。

  • あーっこのライトかつオーソドックスなラインナップー!!なかなかのダメージを与えてくるぜ。
    そしてそれはそれとして偽文学少女かわいい。

  • 何と言ったらいいか、文学少女(偽)と言う看板は伊達ではなく浅い知識と文学と言うのにはちょっと微妙な本のオンパレード。そして高校生らしい下ネタと癖のある作品に仕上がっている。
    とは言え、SFとか純文学とか難しい形の多かったこのジャンルとしてはあまり考えなくて楽に読めると言うのは良い事なのかもしれず。
    ここに出て来た作品なら後で読もうとか思う人もいるんじゃないのかとか。
    期待してた物はそこには無かったけどこれはこれでアリ。

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著者プロフィール

原作と作画のふたり組。著作には『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』『ちょく!』(スクウェア・エニックス)、『ライト姉妹』『ナンバーガール』(KADOKAWA)、『クズとメガネと文学少女(偽)』(星海社)などがある。

「2021年 『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! ミステリー小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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