ムーン・ロスト (講談社漫画文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063703603

感想・レビュー・書評

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  • この映画化権が買えるものなら是非とも買いたい!

    この作品を映画化すると間違いなく希代の名作SF映画が出来る事間違いないんです。

    壮大なドラマです。月が消滅するところから始まって、やがて地球が滅亡しかけてるところへ、エウロパの月をユピテルから剥奪し返す話になって・・・欧州と米国のエゴのぶつかり合いと計画を阻止するスパイの暗躍、エウロパから生物が・・・迫り来るエウロパ剥奪の日、数々の試練・・・その結末やいかに   みたいな、もう既に漫画の中で巨大な構想のSF映画が埋もれてるんです。だから、掘り返してやるだけで最高にいい映画が出来ちゃうんです。

    CG技術も映画として十分鑑賞に耐えられるくらいのレベルに達してる現状を見ると、きっと誰かがこの作品から最高傑作を導き出すに違いない。

    それをする人が自分でないのが大いに悲しい。

  • 突っ込みどころはいくつもあるが、消滅させてしまった月に代わる天体を持ってくる、それを持ってくるためのアイディアが現在(2013年)の量子論とあいまってすごく面白かった。

  • 飛来する小惑星。阻止するためにミニブラックホールを作り出す。ミニブラックホールは成功したものの月まで飲み込んでしまい、地球は月を失う。

    地軸がずれ、国のパワーバランスは変わる。アメリカは大半が氷河となり、国土を失う。

    月の変わりに木星の衛星エウロパを持ってくる計画が発動。しかしその調査段階でエウロパに生命を発見する。地球圏に移送することでエウロパの生命体に影響を与える可能性があるため、その決断は非常に悩ましいものになる。生命か人間のエゴか。

    月の移送は政治の中で左右されるが新しい月を人類は受け入れる。


    星野之宣氏らしいスケールのSF作品だが、映画や映像作品の場面が浮かぶようなスピード感とアクション性を含んでいる。それでいてストーリーは分かりやすく、人へ問いかけるものも含んでいる。古典的なノリではあるが、今の時代にはシリアスにこの手の話を描ける作家は非常に貴重である。

  • 地球は伴侶(月)を失った。

    隕石の地球への衝突を避けるため
    やむなく犠牲となったのは月だった。

    月を失った影響で気候帯変動が激化する
    アメリカは北極に、ロシアは温帯に。
    地球規模の災害が続く中、ヨーロッパが決断を下す。
    『エウロパ(木星の衛星)を月の代替としよう。』
    木星からエウロパをさらってくるのがメインです。
    まさかの妨害があったり
    生命の神秘に触れたり
    宇宙理論にオォーっなったりと
    すんなり事は運びません。
    どうなるエウロパ!!
    果たして地球は新たな伴侶を得られるのか!!

    星野 之宣によるゴリゴリのSF。
    絵に抵抗があっても、
    ロマンある人には是非読んで頂きたい一冊。

  • 雑誌でリアルタイムに読んだ初星野作品(だった筈)
    当時は絵柄で敬遠してこの面白さに気付けなかった。

    ハリウッドなんかでよくありそうなシチュエーションだけど生命という要素を加えることで
    一層物語性に厚みをつけている。後フロスト博士が非常に格好良い。
    星野作品に出てくるオッサンは格好良いのが多すぎる。

  • 月が失われてしまった世界。地球の命運をかけて、新たな月を獲得するため、宇宙へ旅立つお話。
    ドキドキしました。手に汗握ります。
    いつも思うんだけど、美しい話を描く人ですよね。

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著者プロフィール

1975年、「はるかなる朝」で手塚賞入選。週刊少年ジャンプで「ブルーシティー」連載デビュー。代表作は「妖女伝説」「2001夜物語」「ヤマタイカ」。スケールの大きなハードSFから古代史まで、幅広いジャンルで活躍している。1992年、星雲賞コミック部門、2008年文化庁メディア芸術祭・マンガ部門優秀賞等、受賞歴多数。

「2019年 『MILKY WAY』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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