春はあけぼの殺人事件(文庫版) (講談社漫画文庫)

  • 講談社 (2007年6月12日発売)
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本棚登録 : 126
感想 : 18
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  • 本 ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063704655

作品紹介・あらすじ

単行本未収録作品100P。初の単行本化。「枕草子」の作者、清少納言が主人公。華やかな平安宮廷に連続殺人事件が。原因は権力争いか? 清少納言が真相究明に乗り出す華麗な平安宮廷歴史フィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 「春はあけぼの殺人事件」
    舞台が平安時代ということで、「あさき…」のスピンオフな感じがして嬉しい。清少納言のキャラが快活でお茶目で、とても愛らしい!初出が別フレで、読者層も若いだろうからその分明るくテンポもよく、読みやすかった。登場人物らの前髪にバブルっぽさを感じ、それもまたよし。
    平安時代の大物も登場し、これはこれでシリーズ化したら面白かっただろうな、それなりにストーリーを広げられただろうなと勿体ない気持ちもあり。

    「レディーミツコ」
    クーデンホーフ光子。ヨーロッパ貴族の妻となり、海を渡った初めての日本人女性。明治時代、逆風に吹かれながらも意志の強さで様々な困難を乗り越えていく…激動も激動、スケールの大きさに唸るばかり。つくづく、大和和紀さんは実話や古典等、ハードルの高い内容を自分のものにしてマンガ化するのが、本当にうまい!!
    ミツコの生き方は、躓いたとき、落ち込んだときに励みになる。自分の悩みがちっぽけに思えてくるので、何度も読み返しています。

  • これも大河ドラマの影響でしょう!笑
    清少納言を探偵化させた大胆ギャグコミック。一部を除き実在の人物を登場させています。かなり前に一読していますが、まあ、面白いけどね、くらいの感想で終わりました。古典、あんまり興味なかった頃でしたので。漫画も歴史の背景を知ると面白味が増すなぁ、と今更読み返してみて実感。勉強は大切です。『レディー・ミツコ』同時収録。こちらはさらに懐かしい作品です。

  • 清少納言のほうのお勉強のはずが、レディーミツコにやられる。

  • 表題作と『レディーミツコ』の2編収録。

  • 「あさきゆめみし」で源氏物語をコミカライズした作者さんが、実は清少納言も描いていた、と最近知ったので、興味を持って購入。
    清少納言は可愛かったけど、お話としては可もなく不可もなく…という感じでした。
    もうひとつ、レディーミツコは、ほんとはいからさんの絵柄!はいからさん全巻を、夢中になって一晩で読んだ昔が思い出されました。
    ストーリーも、はいからさんと同じ、愛のためにすべてを投げ打って…という流れ。今作者さんが描いている「イシュタルの娘」がどんなに愛する人からでも自分は自由でいたい、というヒロインだから、時代の変化を感じました。

  • 清少納言が探偵となって事件を解決する、という歴史パロディもの。

  • (2013-01-27L)(2013-02-16L)

  • 清少納言を主人公にした、フィクション。
    中宮定子にかけられた疑いを晴らすために、清女が立ち上がる・・・という話。

    しかし・・・人物の顔が今ひとつ区別がつきにくく、読みにくい。
    しかも、一冊の半分にも満たない長さ。
    ちょっと物足りなかったかも。

    では、半分以上は何だったかというと、「レディー・ミツコ」。
    グーデンホーフ・カレルギー伯爵家に嫁いだ日本人女性、光子の生涯を描いたもの。
    ずいぶん若い頃の作品のようで・・・絵柄が『はいからさんが通る』だった(笑)。
    レトロな雰囲気に浸るにはよいのかもしれない。

    たぶん、この本は我が家にとどまることはないだろうな。

  • かわいらしい『枕草子』。
    やんちゃ系に描くのは多いと思いますが、大和節炸裂という感じの男女のやりとりは、『枕草子』の作風にあうのかも。
    最近、コミュニケーションに注目した『枕草子』の論文を読んだので、余計おもしろさを実感できる。
    (といっても、読んだのは数年前ですが。。。)

  • 私は紫式部派だけど、これは面白いです(笑)

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著者プロフィール

3月13日生まれ、札幌市出身の魚座。O型。1966年、「週刊少女フレンド」より『どろぼう天使』でデビュー。『はいからさんが通る』で第1回講談社漫画賞を受賞。「源氏物語」を基に描いた『あさきゆめみし』は、少女漫画の枠を超えて高い評価を得ている。他に『ヨコハマ物語』『N.Y.小町』『ベビーシッター・ギン!』『紅匂ふ』など人気作多数。

「2001年 『漫画文庫あさきゆめみし全7冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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