- 本 ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063705065
作品紹介・あらすじ
大和和紀の傑作が文庫化!! 日本国の礎を築いた偉大な兄弟、中大兄皇子と大海人皇子。歌人として名高い額田王をめぐる愛、そして覇者への野望…。大和版古代ロマンの最高峰!!
感想・レビュー・書評
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先日、ある歴史番組で天智天皇と天武天皇の特集を視聴し、無性に古代をテーマにした作品が読みたくなり購入。以前からちゃんと読んでみたかったこの作品、確か10代の頃に読んだことがある気がする…が、うろ覚えなのは当時の自分にはあまりハマらなかったのだろう。
今回再読し、見事に夢中になった!中大兄皇子(天智天皇)と大海人皇子(天武天皇)兄弟の間で揺れる、額田女王。波乱に満ちた飛鳥時代を、過不足なく分かり易く、かつドラマチックに描いた大和先生、さすがです!!今回ハマった理由は、この先発表される「あさきゆめみし」や「イシュタルの娘」を彷彿とさせる場面がいくつもあったから。霊感があり聡明で、自立した女性である額田女王は、「イシュタルの娘」の「お通」のようであり、三角関係の展開は「あさきゆめみし」の宇治編をちょっと思い出す。
各キャラクターも最高だ。古代が舞台なのにどこか西洋的なルックスの中大兄皇子、大海人皇子、中臣鎌足(だがそこがよい)。長期連載でじっくりお付き合いしたかったと思えるほど魅力的だ。
同時収録の短編「苺のような恋の唄」、テンポの良い時代物コメディでお気に入り。「冬の祭り日」兄妹のように育った二人の男性の間で揺れる女心が「天の果て地の限り」とリンクしていてこれまたよかった。
シリアスもコメディもお手のもの、そして華麗な絵で魅せてくれる大和和紀作品、改めて…素晴らしい!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
懐かしい
40年以上前に読んだけど
ずっと忘れないでいた
むしろバイブル -
額田、中大兄、大海人のお話。
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漕ぎいでな
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天智天皇は、自分の手を血に染めて、まだ若い日本国の事をすごく思っている。
大海も、鎌足も、額田も、天智を全力で支えたいと思っていて、あまり悪い人はいない設定だと感じた。 -
この本にKindleで出会えるとは思わなかった。
大海に愛され、中大兄を愛し、誰の妃にもならず、後に天皇となる額田、その女性としての自立を、古の皇室に仮託しながら書いた大和和紀が素晴らしいと思います。 -
額田王のお話です。
中大兄皇子と大海人皇子が額田王を巡って三角関係、という設定。(そういう説もあるらしい)
この作者の歴史もの、古典ものはハズレがない。 -
全01巻 完結
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額田王、中大兄皇子、大海人皇子、藤原鎌足。
当時このマンガで額田を知って興味を持ったなぁ。
読み返してもやっぱり好きだな。
2012.3.22読了
著者プロフィール
大和和紀の作品





