天の果て地の限り(文庫版) (講談社漫画文庫)

  • 講談社
3.59
  • (11)
  • (16)
  • (27)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 161
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063705065

作品紹介・あらすじ

大和和紀の傑作が文庫化!!       日本国の礎を築いた偉大な兄弟、中大兄皇子と大海人皇子。歌人として名高い額田王をめぐる愛、そして覇者への野望…。大和版古代ロマンの最高峰!!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 先日、ある歴史番組で天智天皇と天武天皇の特集を視聴し、無性に古代をテーマにした作品が読みたくなり購入。以前からちゃんと読んでみたかったこの作品、確か10代の頃に読んだことがある気がする…が、うろ覚えなのは当時の自分にはあまりハマらなかったのだろう。
    今回再読し、見事に夢中になった!中大兄皇子(天智天皇)と大海人皇子(天武天皇)兄弟の間で揺れる、額田女王。波乱に満ちた飛鳥時代を、過不足なく分かり易く、かつドラマチックに描いた大和先生、さすがです!!今回ハマった理由は、この先発表される「あさきゆめみし」や「イシュタルの娘」を彷彿とさせる場面がいくつもあったから。霊感があり聡明で、自立した女性である額田女王は、「イシュタルの娘」の「お通」のようであり、三角関係の展開は「あさきゆめみし」の宇治編をちょっと思い出す。
    各キャラクターも最高だ。古代が舞台なのにどこか西洋的なルックスの中大兄皇子、大海人皇子、中臣鎌足(だがそこがよい)。長期連載でじっくりお付き合いしたかったと思えるほど魅力的だ。
    同時収録の短編「苺のような恋の唄」、テンポの良い時代物コメディでお気に入り。「冬の祭り日」兄妹のように育った二人の男性の間で揺れる女心が「天の果て地の限り」とリンクしていてこれまたよかった。
    シリアスもコメディもお手のもの、そして華麗な絵で魅せてくれる大和和紀作品、改めて…素晴らしい!

  • 懐かしい
    40年以上前に読んだけど
    ずっと忘れないでいた
    むしろバイブル

  • 額田、中大兄、大海人のお話。

  • 漕ぎいでな

  • 天智天皇は、自分の手を血に染めて、まだ若い日本国の事をすごく思っている。
    大海も、鎌足も、額田も、天智を全力で支えたいと思っていて、あまり悪い人はいない設定だと感じた。

  • この本にKindleで出会えるとは思わなかった。
    大海に愛され、中大兄を愛し、誰の妃にもならず、後に天皇となる額田、その女性としての自立を、古の皇室に仮託しながら書いた大和和紀が素晴らしいと思います。

  • 額田王のお話です。
    中大兄皇子と大海人皇子が額田王を巡って三角関係、という設定。(そういう説もあるらしい)
    この作者の歴史もの、古典ものはハズレがない。

  • 全01巻 完結

  • 額田王、中大兄皇子、大海人皇子、藤原鎌足。
    当時このマンガで額田を知って興味を持ったなぁ。
    読み返してもやっぱり好きだな。

    2012.3.22読了

  • 額田王を描いた作品。あまりにも有名。
    井上靖『額田女王』の影響をかなり受けているのではないか、と、読んだ当時(中学生かな?)は思っていました。

    今は、わかんないけれども。

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

3月13日生まれ、札幌市出身の魚座。O型。1966年、「週刊少女フレンド」より『どろぼう天使』でデビュー。『はいからさんが通る』で第1回講談社漫画賞を受賞。「源氏物語」を基に描いた『あさきゆめみし』は、少女漫画の枠を超えて高い評価を得ている。他に『ヨコハマ物語』『N.Y.小町』『ベビーシッター・ギン!』『紅匂ふ』など人気作多数。

「2001年 『漫画文庫あさきゆめみし全7冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大和和紀の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×