楳図かずお画業55th記念 少女フレンド/少年マガジン オリジナル版作品集 黒いねこ面 (4) (講談社漫画文庫)

楳図かずお

• 講談社 (2010年12月10日発売)

作品紹介・あらすじ

全国の少女たちを震撼させた衝撃の問題作！古の事件にまつわる黒ねこの呪いが、幾百年の時を経て現代にまでたたる！！　息も凍る超恐怖、表題『黒いねこ面』他、珠玉のホラー３作品を収録。

感想・レビュー・書評

[ＷＡＶＥＧＩＲＬさんの感想 · 2012年3月2日]

「　黒いねこ面　」で、殿様が自分の城の敷地の壁に人間を埋め込むっていうのが理解できない。

そこで人が亡くなって、遺体がそこにあるわけでしょ。

どうして普通に生活できるんだろう。

この殿様は頭がおかしい。

猫の恨みはわかるけど、その子孫に矛先を向けるのもおかしい。

でもこの父親、自分の子どもを拒絶して他の赤ん坊と取り替えるような人間だからまーいいっか。

だけど何の関係もない取り替えられた女の子にまで酷いことするのは違うだろ。

そもそも子孫じゃないし。

終始そんなことを思いながら読んだ。



どの物語も絵や雰囲気がどんよりして迫力あるからあっという間に引きつけられた。

著者プロフィール

楳図 かずお（うめず かずお）1936年和歌山県生まれ。55年に貸本漫画家としてデビュー、『週刊少年サンデー』などに作品を発表。ホラー漫画の第一人者。代表作に『漂流教室』『まことちゃん』『わたしは真悟』『14歳』など。ホラー、SF、ギャグ、時代劇まで幅広い。1995年以降、腱鞘炎という理由で漫画は休筆中。タレント活動を行い、2014年には長編ホラー映画『マザー』を初監督・脚本・出演。

「2022年 『こわい本11 猫』 で使われていた紹介文から引用しています。」