C.M.B.森羅博物館の事件目録(22) (講談社コミックス月刊マガジン)
- 講談社 (2013年2月15日発売)


- 本 ・マンガ (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063713626
作品紹介・あらすじ
ガラパゴス諸島・イザベラ島。崖下に倒れていた地元漁師のサントを、自然保護に携わる研究員・アイリス博士が救助する。だが当のサントは「博士に突き落とされた」と主張。事件の影響で、元々利害の対立する自然保護派と漁師との間に、不穏な空気が流れ始めた。証言は、なぜ食い違うのか?森羅は事件の謎を追うと共に、かつてダーウィンが唱えた「自然選択説」、その思考過程をも解きほぐし、一つの大きな真実を導き出す!
感想・レビュー・書評
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後発なのに、もう22巻。
・『夏期補講授業』
「真実はいつも一つ」は、某有名ミステリマンガのセリフですが、「真実はいつも一つ、とは限らない」ということに気づくと、大人になった証拠だよね、ということらしい。
「正解は常に一つ」と言うのが数学や物理であれば、文系や道徳家は、「正解は人の数だけある」という話をする。
そしてこのエピソードは、「正解が一つしかない勉強をする理由」を、はっきりと教えてくれる。
大人の補講授業として、是非。
時に、水泳部の女子が、このマンガにあるまじき、カワイイ女子です。けしからん。いいぞ。けしからん。
・『ガラスの楽園』
ガラパゴスと言えば、今や日本では「取り残された」、だの、「時代遅れの」、だの、「世界で通用しない」、だのと言った、マイナスイメージでしか語られることがなくなってしまって、スマフォに対してガラケーなどと、意味すらよく分からないままにイメージ先行で言葉を軽く扱う人々が横行しているわけですが。
人間がどれだけ間の抜けた狭い世界観で物事の善し悪しを論じようが、ガラパゴスの動物たちには、まったく関係ない話です。
時に、フィッツロイ船長が、このマンガにあるまじき、いい男です。けっこうカッコイイ。
・『螺旋の骨董品店』
ほぼ直球ミステリ。
螺旋というのは、もうそれだけで、魅力的です。
時に、最近、森羅の博物館があまり出てきていない感じがするけど、そもそも、アンモナイトの化石、持ってなかったっけ?いや別に、2個目3個目があっても問題ないとは思うけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コミック
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きびしい
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相変わらずのいいコンビ。
楽しみながら、さらりと学べるいいマンガ。 -
ガラパゴス諸島にて、自然保護団体職員と地元漁師の間に起きた確執の謎に迫る。過去の時間軸で発生する謎との交錯が面白い。
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「正解が一つしかない勉強をする理由はね、自分が間違えることを知るためにやるんだよ」名言だと思う。
著者プロフィール
加藤元浩の作品





