てんまんアラカルト (3) (マガジンKC)

  • 講談社
4.00
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感想 : 7
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  • 本 ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063713671

作品紹介・あらすじ

フレンチレストラン『BLEU』――。料理の師匠・渋谷の残した店でワケありな予約客を相手に、蒼司は厨房に立つ。次なる客は、かつて渋谷が仕えたシェフ! 歴戦の料理人からのご注文は!!? <本日のおススメ>舌の肥えた漁師もうなる!『鯛の塩釜焼き』 官能的な美味しさ!!?『フレンチ流伊勢エビの刺身』 この世で最も濃厚な『トマト・スパゲティ』 超一流フレンチシェフ完全監修の絶品料理をご賞味あれ☆


フレンチレストラン『BLEU』。料理の師匠・渋谷の残した店でワケありな予約客を相手に、蒼司は厨房に立つ。次なる客は、かつて渋谷が仕えたシェフ! 歴戦の料理人からのご注文は!? 〈本日のおススメ〉舌の肥えた漁師もうなる!『鯛の塩釜焼き』 官能的な美味しさ!?『フレンチ流伊勢海老の刺身』 この世でもっとも濃厚な『トマト・スパゲティ』 超一流フレンチシェフ完全監修で登場だ!

感想・レビュー・書評

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  • 「本当にうまい料理はトラウマになるんだ」というほどの料理を一度味わってみたいものです。そして、いよいよこのマンガの真の主役の力が出てきたってことになるのかなぁ

  • 単純に、ホント、単純に料理が登場する一コマだけに絞ったら、この漫画は一、二を争うクオリティだ、と私は断言できる
    だって、その瞬間に口の中に溜まる唾液の量が凄いことになるんですって、マジに
    垂涎モノってのは、正にこれですよ?
    監修してくれているシェフが一流ってのも理由でしょうが、その料理が発する魅力を1mmも漏らさずに紙上に現せる小林先生の画力の高さが最大の要因、間違いなく
    迷うだろうなぁ、仮に私が食マンガのベスト10を決める雑誌の審査員に選ばれたら、これを一位にすべきか、他の作品を推すべきか
    また、至上の食材を表現する際に「エロい」を使う蒼司の手を、「私もそう思う」と握りたい
    料理をする際に食材にこだわる人なら何となく察してくれると思うが、見た瞬間に「美味そう」でなく、他の表現がパッと頭に浮かぶモノは確実にある、この世の中には
    今巻では伊勢海老がエロいと評価され、蒼司の手により上品でいて蟲惑的な妖艶さを漂わせるフレンチ流の伊勢海老の刺身に、その姿を着飾られた
    見れる、でなく、観ていたい料理は大体が美味しいに決まっている
    そして、ついに天満が料理を作る・・・前巻から判っていたが、やはり、血は争えないらしい。多分、その血は更に濃くなり、蒼司と親しくなるにつれて、父譲りの業も深まっていたんだろうな
    その前の話も読んで、しみじみ思ったが、渋谷さん、蒼司、そして、天満は光サイドに立つ料理人じゃないな・・・出版社の垣根を越えた表現になるが、三人とも美食會で上位の料理人を勤めていても、何ら不思議じゃない性格
    料理に挑む姿勢、価値観、何より、『客』に出す料理がとことん、自分本位・・・だからこそ、ぐぅの音もスパイスになってしまいそうなほどに美味すぎる料理を作れてしまうんだろうが
    どれもこれも美味そうなんだけど、3巻で群を抜いて「食いたい」と身を乗り出してしまうほど欲したのが、鯛の塩釜焼き
    あと、もう一つ忘れちゃいけない、この漫画の魅力の一つは、出てくる女の子が全員、可愛いトコ
    胸を揉む際の擬音はやっぱり、「むにゅむにゅ」が一番ですよねぇ
    矢沢翁、刑法を覆しかねない貴方の意見、コッソリ首を縦に振らせていただきます・・・まぁ、実際、目の前にしたら即刻速攻で、お縄にしますがwww

  • 「師匠」の素顔が少しずつ浮かんできて、
    蒼司の想いも少しずつ固まってきて、
    いろいろ転がり始めた感のある第3巻。
    ネネちゃんがいかにも「くっつけるぞこいつら」的な
    キャラクターになってきたのがなかなか面白いですw。

    そして、一番の謎はやはり天満。彼女はいったい?
    彼女こそ、実は渋谷のいう「ひとり」なのでは…!?という感も。

    それにしても、現状この作品、
    「何かヤな態度取るヤツだなぁ」と感じるキャラクターが
    結構多いんですが、この先どう変わっていくのかが興味深いです。

  • 美味しいもの食べたいですぅ。

  • [漫画] てんまんアラカルト 3巻:天才現る(文字通りの意味で
    http://orecen.com/manga/tenman-alacarte03/

  •  今回は少し主人公の蒼司の話から離れ、物語の根幹にいる天才料理人渋谷克洋の過去について描かれた巻でした。

     すべての始まりは渋谷克洋。蒼司に料理を教え、娘と店を預け去ってしまった渋谷は今まで父と師の顔しか見せませんでしたが、今回は狂人とも言えるほどの料理人の顔を見せました。「本当に美味い料理はトラウマになる。」料理だけではなく、すべての趣味嗜好で通ずる言葉でもありますがこのセリフを言った時の表情に痺れました。この尖った男がどういった経緯で丸くなるのか家政婦のネネが心酔するに至った理由を含めて楽しみです。

     そして、そんな渋谷の血の片鱗を魅せた天満。子供料理人というとミスター味っ子を思い出しますが、こちらはより感覚的な模様、料理の行程に知らん!と言い張るところが子供らしさ溢れるセリフで可愛かったです。料理を絵として描く力が語られたあとのこの天衣無縫の才。もしかして、渋谷は自分がいることで天満が自分の後追い的な存在となってしまうことを避けるためにいなくなったんですかね。自分自身に興味がないというセリフを鑑みるとそういうことなのかなと思いますが。渋谷、蒼司、天満と繋がる料理の線がこの先どういった展開をみせるのかというのもこの作品の期待どころですね。

     料理は今回どれも独り身電気コンロの自分には再現しにくい料理ばかりでしたけど、最後のパスタはマネしてみたいですね。ベーコンとパスタってなんであんな絶妙に合うのだろうか。食の楽しさを追求することになるであろうこの作品はまだまだ目が離せません。

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著者プロフィール

現在、ビッグコミックスピリッツ(小学館刊)にて『アオアシ』連載中。代表作に『てんまんアラカルト』『水の森』『ショート・ピース』など。

「2022年 『フェルマーの料理(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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