四月は君の嘘(11)<完> (講談社コミックス月刊マガジン)

著者 :
  • 講談社
4.34
  • (138)
  • (93)
  • (33)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 1129
感想 : 100
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063714678

作品紹介・あらすじ

母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった元天才少年・有馬公生。モノクロームだった彼の日常は、一人のヴァイオリニストとの出逢いから色付き始める! 傍若無人、喧嘩上等、でも個性あふれる演奏家・宮園かをり‥少女に魅せられた公生は自分の足で14歳の今を走り始める‥‥。アニメ化で話題沸騰!! 注目の作家・新川直司が描く「青春×音楽×ラブストーリー」、完結巻!

近づく東日本ピアノコンクール本戦の日。だが‥病状が悪化したかをりを思い、公生は再び昏い世界へと落ちてゆく。それでも‥必死に前を向こうとする少年と少女に、運命は如何なるものをもたらすのか? 青春×音楽×ラブストーリー、ここに完結!!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 泣いた。


    自室で独りで読んだならばきっと号泣したことだろう。

    音楽を漫画で表現するなんて・・・と半信半疑だった。
    ましてやピアノ漫画だなんて。

    「さよなら私のクラマー」
    結構気に入ったサッカー漫画と同じ作者だから“まあちょっと眺めてみるか”と軽い気持ちで手に取ったら、2話くらいでガッツリと心臓を鷲掴みにされた。そして、一気読み。



    「もしかして、ヒロイン死んじゃう系?」と悪い予感が過ったのは、2巻目だったか、3巻目だったか・・・

    5巻目くらいからは、「きっとそうなんだろうな…」という感が否めなくなり・・・

    7巻目を読み始める直前、実写映画版を観たことのある娘から「うん、死んじゃうよ」と最後通告を出されてしまった(苦笑)。


    普段、映画でも連ドラでも、主人公やヒロインが死んでしまうと分かりきっている物語は絶対に観ない派なのだが、この作品に限っては、アンハッピーエンドだということを知ってもなお、読むのをやめられなかった。

    演奏の描写が格好良すぎるから。
    彼らのひたむきな青春が(哀しくも)輝き過ぎていたから。
    準ヒロイン(?)の健気な想いが、応援せざるをえない位に愛おしかったから。

    ラスト・・・アンハッピーエンドには変わらないけれど、清々しい読後感。

    この作者、好きだわぁ。

    途中で投げ出していた「クラマー」の続きも読まねば!

    ★5つ、9ポイント半。
    2022.08.08

  • 近づく東日本ピアノコンクール本戦の日。だが…病状が悪化したかをりを思い、公生は再び昏い世界へと落ちてゆく。それでも…必死に前を向こうとする少年と少女に、運命は如何なるものをもたらすのか? 青春×音楽×ラブストーリー、ここに完結!!(Amazon紹介より)

    読み終わった瞬間、ずーんと来ました。感想がうまく出てきません。とりあえず、一気読みでした。
    『ピアノの森』を読んだときにも思ったことなのですが、音楽で感情を強烈に揺さぶられることなんてあるのでしょうか。「あ、この歌いいな」とか思うことはありますが、コンクールで皆が同じ曲を弾いて、大きな差があるものなのか。一度で良いので、自然に涙が溢れるほど心を揺さぶられるような音楽に出会ってみたいものです。

  • 10巻までは借りたりなんだりで
    買ってはいなかったのですが、
    この巻だけは買いました。
    これから買い揃えます。

    読みたくない、読みたくない、
    と思いつつ、ページをめくる
    手が止まりませんでした。

    涙も止まりませんでした。

    何回読んでも、私は泣く自信があります。
    結果ではなく、主人公と彼女の心情描写が
    胸に響くからです。

    一人一人のキャラクターが素敵で
    愛しいからこそ、こんなにも
    泣けるのだと。
    むかつくぐらいぐずぐずしてて
    でもそれが共感できちゃって、
    恥ずかしいぐらいさらけ出していて、

    この作品に会えたこと、
    幸せに思います。

  • みんなの感情が溢れ出る演奏シーンにボロ泣き。
    かをりをはじめとして、母親や幼馴染、ライバルたちからもらったものを音楽に昇華され、モノクロ原稿がカラフルに色付いて見える、圧巻の場面でした。
    エピローグもまた泣かされました。
    最後までキラキラしていたなぁ…。最高の青春をありがとうございました。

  • 1巻からずっと読んでいました。
    11巻はちょっと急ぎすぎてた感じがしたかな?ちょっと残念でした。
    そもそも読み始めたのは、ピアノを習っている娘と一緒に読めたらいいな、と思ったのがきっかけです。
    そして、読み始めたときから、最後はどうなるのか私も娘もわかっていたんだと思います。
    その最後に向かって進んでいくのを、楽しんだり悲しんだりしながら読みました。
    かをちゃんの生き方は、美しいけれど悲しい。
    でも、だからこそ心に残るのだと思います。
    久しぶりに涙を流したい人は、ぜひ読んでみてください。

  • ヒロインがついてる嘘は2つだけ。
    ただ、それだけなのに切ないお話し。

  • 最後は反則ですよ。泣きます。絶対に泣く、と分かってて読みましたよ。

    辛い結末だけど、前を向いて前進しろ!っていう強いメッセージがあるお話だったので、爽やかに読み終えました。
    素敵なお話でした。

  • 最終巻。絶望に打ちひしがれる有馬公正を「私がいるじゃん」と励ましながら自らも一人を恐れている宮園かをり。わずかな希望を求めて手術に挑む彼女や今まで出会ってきた人たちに自分のすべてを音にのせて届けるため公正はピアノを演奏する。アニメ版をみていたので宮園かをりの嘘については知っていたのだが、初登場時に流していた涙のワケをいまようやく理解して自分のニブさを呪う。地味に渡は引きずりそうで彼の今後が心配だ。喪失感と安心感がないまぜになったような、良い表情するようになったな公正。アニメ版も原作も観終わり拠り所をなくした君嘘難民の僕は「いちご同盟」へと旅立ちます。さようなら。

  • 泣いた。鼻水たらして泣いた。
    予想できた展開だけど、もう一度二人で一緒にステージに立つことを願っていただけに、幻想の中でしか叶わなかったのはとても悲しかった。

    かをちゃんの手紙で「君が好きです。好きです。好きです」って連呼するとことかな、もう、連呼するのやめろよ、泣くだろ!!知ってたよ、こっちは!!
    的な感じで、鼻水止まらない。

    公生がかをちゃんや今まで関わってきた人たちとの思い出を辿りながら、バラード弾くシーンは本当に素敵で、この子のための曲じゃないの、これ。とか思わされてしまった。
    切なげで優しくて似合うんだよな、ものすごく。

  • 【あらすじ】
    近づく東日本ピアノコンクール本戦の日。だが…病状が悪化したかをりを思い、公生(こうせい)は再び昏い世界へと落ちてゆく。それでも…必死に前を向こうとする少年と少女に、運命は如何なるものをもたらすのか? 青春×音楽×ラブストーリー、ここに完結!!

    【感想】
    マンガを先に読んでいて、その途中から始まったアニメを見たので、マンガではどんな風に完結するんだろうと、すごく気になっていた。アニメの終わりを見て正直、この終わり方をマンガで表現できるのかと疑問に思っていたけれど、それは愚問だった。あの感動を再び味わうことができた。すごくすごく素敵な物語だった。最後の方は、アニメもそうだったけど、泣きそうになるくらい、心を揺さぶられた。

全100件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

新川直司 2008年『冷たい校舎の時は止まる』(原作/辻村深月 全4巻)でデビュー。
著作に『さよならフットボール』全2巻、『四月は君の嘘』全11巻。短編集『四月は君の嘘 Coda』。『さよなら私のクラマー』全14巻。

「2021年 『さよなら私のクラマー(14)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

新川直司の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
羽海野 チカ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×