- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784063724110
感想・レビュー・書評
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捨てる前に登録(自炊)
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2001年に池田小殺害事件が起きた。
第11巻はこの事件をモチーフにしている。
事件を起こした宅間守は児童8名を殺害、15人に重軽傷を負わせた。
事件直後に「薬を10回分まとめて飲んだ」と言っていたが、これは精神障害を装うための発言であり、のちに偽証であったことを宅間本人が認めている。
2013年に死刑判決、2014年に死刑執行。
この事件をきっかけに2003年にいわゆる医療観察法が成立し、2005年から施行されている。 -
事件を起こした犯人は精神の病を患っていることを装っているのではないかという伊勢谷の推測を聞いた読捨新聞の門脇は、精神疾患を持つ患者に対する社会に向けて一石を投じようとします。一方で斉藤は、入院患者である小沢と早川の恋を見守り、自分なりの仕方で2人の心に向き合おうとします。
著者自身、重いテーマを扱いかねているような印象もありますが、どのような観点から見ているかによって見えてくるものが大きく変わってくるような問題なのですから、すっきり割り切った答えを出すのではなく、問題に著者も読者も巻き込まれていくような本書の描き方にも、十分に意味があるのではないかと思います。 -
シリアスなテーマだ
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そこに自分の責任があるのか、ないのかということは、結局、自分が決めることなんだろうなぁと思います。
そこに「責任がない」と言い切ることは、時に、「責任がある」というよりも重いことがあるかもしれません。 -
サンプルにてはまる。
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患者と患者に向き合おうとする医師は、大衆と大衆の興味に任せた部分を含めての知る権利に乗るマスコミに対してどう対応すれば正しく理解してもらえるのか。
環境とのちょっとした巡り合わせから生じた綻びが人の心を蝕み、壊れていき、そのことから社会との距離がますます離れていく。せめて紙一重のところにいる人を追い落とすようなことがあってはならないと思う。 -
精神科編3
医療、行政、マスコミ…
社会が絡み合って生み出して行く患者への差別。
社会が患者を受け入れる体制が整わない限り、どこも動けない。
受け皿が整わないうちに、病院から患者を切り捨てるようなマネはしてはいけないと思うけれども、何処かで思い切った行動に出なければ、良くも悪くも変わらないんだろうな。 -
一瞬刑事物のような…
佐藤秀峰の作品





