神の雫(5) (モーニング KC)

  • 講談社
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本棚登録 : 345
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063724905

作品紹介・あらすじ

2004年11月の連載開始当初より、イメージを駆使した独特のワイン表現が人気を博し、ついに350万部突破。多彩な情報、そしてその正確さから、ワイン愛好家はもちろん、ワイン生産者などの業界関係者からも高い支持を得る。その人気は国境を越え、韓国では空前のワインブームの立役者に。2008年の4月には、ワインの本場・フランスでも出版が開始され、各巻1万部以上という異例のセールスを記録中。


神咲豊多香の遺言状に記されたワイン『第一の使徒』の記述を繙いた雫と一青。既に心当たりのあるワイン評論家・一青に対し、素人同然の雫は手がかりさえも掴めない。そんな折ふと立ち寄った画廊に『第一の使徒』の描写そのものの1枚の絵を見つける。「とあるワインに感じた心象風景を描いた」という絵に、束の間の快哉を叫ぶ雫だったが、不幸にもその絵を描いた女性は、昔の記憶を失い、自分の名前さえも覚えてはいなかったーー。

感想・レビュー・書評

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  • 偶然入った画廊で一枚の絵画を目にした雫は、そこに描かれている光景が、神咲豊多香の遺言にあった第一の使徒にぴったり当てはまることを発見します。ところが、その絵を描いた水澤カオリという女性は記憶喪失であることが分かります。雫とみやびはカオリの記憶の中にあるワインを知ろうとしますが、カオリの夫は彼女が記憶を取り戻すことで自分のもとを去ってしまうのではないかと怖れて、雫たちの申し出を拒みます。それでもカオリは、夫との未来のために過去の自分自身を知ろうと雫たちのもとを訪れます。

    カオリから第一の使徒に関する大きな手掛かりを得た雫は、さらにロベール師匠からヴィンテージの神髄を学び、第一の使徒が何であったか確信するに至ります。

  • 借りたもの。
    『第一の使徒』探求は、遺言に書かれた行と同じヴィジョンの絵に始まり、その絵を描いた記憶喪失の女性の探求の物語へとわき道に逸れる。

    それはマルセル・プルースト『失われた時を求めて』のように、ワインの香りと味が記憶を想起させる。
    ブドウの樹が根差した大地によって育まれよいワインになるのと同じように、見失われた記憶という自身のベースを大地と見立て、過去を肯定し再出発を促すという、カウンセリングの描写が興味深い。
    依存ではなく自立して支えあう関係に、過去に囚われるのではなく今を大切にし、未来へ向かって――
    そこには大人の多様な「愛」の描写があった。ドロドロの愛憎劇など、悪酔いする安っぽいワインのような展開にならないところが素敵だった。

    その愛は転じて楽園のアダムとイヴを彷彿させるヴィジョンへ繋がり、深い自然美の世界は『第一の使徒』の姿を現す。

  • 有名なワイン評論家・神咲豊多香の養子として迎えられた天才ワイン評論家、遠峰一青と遺産を巡って勝負することになった神咲雫。持前の才能と、知識面で紫野原みやびのサポートを得ながら第一の使徒のワインの正体を突き止める。

  • 一冊、一冊ごとにワインにまつわる人生が盛り込まれ、
    ストーリーもあきさせない感じ。次が読みたくなる…。

  • 絵に出会ったり植物状態から反応したりと若干現実離れしちゃった感はあるけど面白かった

  • ちょ、ちょっと奇跡的すぎでしょ。面白過ぎるのでヨシ。

  • 「神の雫」とはワインのこと。気候、土地、作り手などさまざまな要因が複雑に絡み合い生み出される奇蹟のワインを巡るお話。めちゃめちゃワインが飲みたくなります。巻末のコラムもおもしろい。

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著者プロフィール

「モーニング」誌上にて『サイコドクター・楷恭介』『神の雫』『怪盗ルヴァン』執筆後、2015年より『マリアージュ ~神の雫 最終章~』連載開始し、2020年完結。『神の雫』からの累計発行部数は全世界で1500万部を超える大ヒットとなった。

「2023年 『吉原プラトニック(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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