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- / ISBN・EAN: 9784063725711
感想・レビュー・書評
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(2007.07.08読了)
サイパン、テニアン、グアム、等のマリアナ諸島沖での日米海軍の戦いが始まりました。とはいえ、戦艦同士が打ち合うまでに接近しているわけではないので、戦闘機による戦艦への爆撃と、戦闘機同士の空中戦ということになります。
日本の連合艦隊は、「武蔵」と「大和」を主力とし、空母、巡洋艦、駆逐艦、等が従います。司令部は、「武蔵」にあり、司令長官は、古賀峯一大将。
原爆使用の機会を狙う、草加拓海少佐も「武蔵」に乗っています。原爆は、「大和」に乗っており、鴻上大尉が何人かの部下と使用のチャンスを待っていたのですが被弾した魚雷の衝撃で、腹部に負傷をしてしまいます。鎮痛剤で痛みをこらえながらの待機となってしまいました。「大和」は、魚雷を一発食らったぐらいでは、沈むわけではありません。
アメリカの戦闘機、爆撃機の攻撃は次々と行われ、投下される魚雷で被害を受ける船も出てきます。「武蔵」も安全とは言いがたくなってきます。
草加少佐は、古賀司令長官に司令部の移乗を提案し、受け入れられます。移乗先は、巡洋艦「大淀」。草加少佐は「武蔵」に残る許可を得ます。
「みらい」の角松たちは、近海で、日米の戦闘を見守ります。
日没が近づき、アメリカ軍機による攻撃がやんだとき、日本軍の爆撃機は、空母を飛び立ちアメリカ艦隊の攻撃に出撃した。空母への帰還はできないが、サイパン島の航空基地へ着陸することはできる。サイパン島の空港に照明をともすことにより。
(2007年7月8日・記) -
『沈黙の艦隊』の作者、かわぐちかいじ氏が送る「日本人とは何か」という作品。
個人的には『沈黙の艦隊』の、延長線上にあると思う。共通点もいくつかある。
深町洋→角松洋介、海江田四郎→草加拓海
深町は『沈黙の艦隊』で、当初は主人公の予定だった(描かれ初めて暫らく経った頃に世界情勢が大きく変わったため、「核」を最大のテーマとした作)男、角松は『ジパング』の主人公の一人で、二人とも熱血漢。海江田は『沈黙の艦隊』の主人公、草加は『次パング』の主人公の一人で、二人とも目的の為には犠牲もやむないし、と考えている(多少、?がつかないでもないが……)他、前記の二人は後記の二人の行動を妨げようとするなどなど、共通点が多く見られる。
エクアドルで起こった紛争に対し、日本政府は演習を名目に艦隊を南米沖に派遣することを決定、最新鋭のイージス艦「みらい」(艦長:一等海佐梅津三郎、副長:二等海佐角松洋介)もその中の一隻だった。
だが、「みらい」は航海途上、ミッドウェー沖で僚艦を見失う。そんな中、一機の航空機が「みらい」のすぐ側で墜落した。墜落したのは第二次世界大戦において、米海軍の主力機として活躍したSBDドーントレス。ありえないことだった。だが、現実にはドーントレスは、確かに、すぐ側で墜落した。
やがて、ミッドウェー海戦を目の当たりにした「みらい」(というより、角松だが)は一人の帝国海軍少佐を救助する。男の名は草加拓海。これが、全ての始まりだった。
どうでも良いことですが、日本海軍が決定的な打撃を受けた海戦、ミッドウェー海戦ですが、名前からして悪いですよね。Mid Way、つまり「道半ば」。 -
文句無しに面白いです。
歴史の勉強にもなるし、なんと言っても次々に変えられていく歴史が・・・!
これから登場人物達はどうなっていくんだろうといつもドキドキします。 -
2007/2/3購入。
著者プロフィール
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