へうげもの(4) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
3.91
  • (83)
  • (77)
  • (102)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 817
感想 : 41
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063725759

作品紹介・あらすじ

あるときは信長、秀吉、家康に仕えた武士。またあるときは千利休に師事する茶人。そしてまたあるときは物欲の権化。戦国~慶長年間を生き抜いた異才・古田織部。甲冑、服飾、茶、陶芸、グルメetc. お洒落でオタクなこの男こそ、日本人のライフスタイルを決めちゃった大先輩だ!!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 弥助さんはモザンビークからとってこられた人で、いろいろあって来日なのだが、中尾佐助先生によれば、モザンビーク以北か、のお百姓が稲作のコンセプトを作ったさうである。そんでもって黒色が好きな千宗易は利休になる前に弥助さんを招いてなんかする。
     死ぬ直前に明智光秀が松尾芭蕉の句をひねるのはいいと思ふ。
     藝術としてのノモスがえげつなく発動する具合がよい。

  • まだここまでしか読んでいないのですが、面白い。
    歴史に興味のある人にとって、さらに細部が凝っていてたまらんのではないかと思います。
    主人公を古田織部にする所。
    数寄や粋という視点で、男を語るところ着眼点が面白いと思います。
    器などの茶道の美をどう漫画で伝えるのだろうと思ったら
    主人公の表情と、オノマトペとは!!
    ほにゃっ どぉーん という言葉で、その物から感じるものを表現するのに驚きました。でも、何だか伝わります!
    また歴史の事件の解釈なども、色々チャレンジされてますね。
    明智光秀の清廉さ、そしてその為に、人の欲望や利権に疎くて、自滅していくところが、自分が想像している光秀像にかぶりました。
    まとめて読みたいなと思い、覚書にて。

  • 夫の蔵書を読み返している。

    明智光秀を助けた(それもむなしく死んでしまったが)仏僧を救った武士は、あの足袋の持ち主は家康ではなかったか。

    その秀吉を裏で全て操っていた千利休。それに気づき始めた秀吉、織部。利休のすごみみたいなのを感じる巻。

    織部の妻おせん、秀吉の妹で家康に嫁いだ朝日姫、秀吉の側室になった茶々(信長の妹お市と浅井長政の娘)、秀吉の正室おね、など女性キャラがたくさん描かれていた巻。嫉妬とか欲望とか諦観とか慎ましさとか、いろんな感情がうずまく。

  • マンガ

  • 初花 「めにゃあ」と飴色の自腹に山水の如く垂れる釉の景色が実に渋い
    黄金の茶室 「ヌパァ」いや「ヌシュパァ」か。前面に金箔を張り緋毛氈を敷き派手に過ぎると思うたが、彫刻や絵はなく夜の闇の中蝋燭の灯で見る様は以外にも妖しく渋い。朝や昼会では煌びやかに夜会ともなれば妖艶に変化する茶室これはまさに華とわびとが同居する今の世ではないか。
    日の本に二つとない高麗の割高台祭器 十文字に抉(えぐ)れた高台といいわずかに青みが差す琵琶色の釉といい見た瞬間「ギムッ」と心を射抜かれ申した。
    名器「滋賀の壺」豊後の大友宗麟も献上するに相当覚悟が要りましたでしょうな。

  • 古田織部、最高!

  • 加藤清正が具志堅とかどういう感覚してるんだろうか

  • 読了。

  • 戦争って結局誰が良くて、誰が悪くてということはなく、参加している人みんな何かしらの悪を抱えているとこのマンガを読んで改めて感じました。

    でも悪と欲は似ているようで全然違いますね。
    左介の数寄に対する純粋な欲は、戦国時代の殺伐とした中、まっすぐ自分の信念を貫いていてむしろ清々しい。

    4巻では織部の名が…!。物語がようやく主人公を中心に動き出しましたねー。

  • 不思議な擬態語の表現が面白い。

    古田左介が古田織部に。

    窯大将・加藤景延は太鼓の「飛龍三段返し」の口上にも出てくる地元の名士。

全41件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1968年、新潟市生まれ。大学在学中、「ちばてつや賞」に『大正野郎』で入賞。同作品でコミックモーニング(当時)よりデビュー。『デカスロン』『度胸星』『ジャイアント』など、斬新な着想、大胆な描写で、一歩先ゆく野心作を続々発表。第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第14回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作『へうげもの』では、実在の武将茶人・古田織部の生涯を描き、「日本人」の価値観を深く掘り下げる。そして興味の対象は「文化」から「文明」へ、五百年前から五百年後へ。『望郷太郎』のはてしない旅が始まった。

「2023年 『望郷太郎(9)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山田芳裕の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×