黒博物館 スプリンガルド (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
4.01
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本棚登録 : 1619
感想 : 134
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063726305

作品紹介・あらすじ

謎の怪人とおぞましき連続殺人、そしてある“片思い”――霧深き19世紀の倫敦(ロンドン)を大混乱に陥れた都市伝説を元に描く胸躍るゴシック活劇(アクション)!!  『うしおととら』『からくりサーカス』の藤田和日郎、新境地。

謎の怪人とおぞましき連続殺人、そしてある“片思い”――霧深き19世紀の倫敦(ロンドン)を大混乱に陥れた都市伝説を元に描く胸躍るゴシック活劇(アクション)!!  『うしおととら』『からくりサーカス』の藤田和日郎、新境地。

感想・レビュー・書評

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  • 「うしおととら」、「からくりサーカス」の藤田先生の短編作品です。
    好きな漫画家なので、つい何度も紹介してしまってます。
    今回は、いつもの小学館ではなく講談社からの作品なんですね。
    この作品は、19世紀にロンドンに現れたといわれる怪人、
    バネ足ジャックの都市伝説がベースになっています。
    そのテーマを藤田流に料理しています。
    彼の作品のファンなら問題なく楽しめるかと思います。
    100年以上前の、まだ闇が濃厚であった時代のロンドンの空気と
    藤田作品の世界観の相性は抜群です。
    こういった怪奇趣味的なテーマの中で、いかにも漫画的表現ながらも
    キャラが人間らしく、魅力的に異国の地を動き回ります。
    どんなテーマでも咀嚼してしまう手腕はさすが。
    悲しい恋の話ながら、読後感が良いのも特徴的ですね。
    ただ、テーマがあることが、若干の内容のおとなしさに繋がっている
    気もしました。
    手堅い仕事ながら、少し物足りない印象でしょうか。
    でもその部分も強いて挙げればというレベルなので、十分いい作品
    だと思います。
    こういった短編も藤田先生には精力的に描いて欲しいですね。
    今後も楽しみな作家です。

  • バネ足男。

    面白かった。
    途中まで語り手に騙されてたな。

  • ヴィクトリア朝初期のロンドンで夜道を歩く女性を驚かしたバネ足ジャック。彼が消えて三年、再び現れた彼は殺人を犯すバネ足ジャックになっていた。
    三年前の事件からバネ足ジャックの正体を探る警部と犯人と目される侯爵の遣り取りをジャックの足を保管する黒博物館の学芸員に話し聞かせるスタイルで物語は進みます。
    ジャックと目された侯爵の内に潜む純情が心に響きました。あの一面のマーガレットは彼が一人で植えたのでしょうか。
    続編の姪の話も良かったです。侯爵の格好良いこと!
    藤田作品は短編もストーリーが素晴らしいです。

  • 最後は活劇で。19世紀のロンドンが舞台です。ヴィクトリア朝のイギリス、初期の蒸気機関車がようやく走り始めた頃、ガス灯が照らす夜を鉄仮面の怪人が跳梁するとなれば役者は揃ったという感じです。ダークヒーローの魅力がたまらないですね。二話収録ですが、併録されている方はがらりと変わった味わいで面白い。藤田和日郎の美味しいところを一冊で堪能できます。

  • 清々しいまでの読後感。魅力的な主人公を軸に後日譚が実に効果的に機能している。全てのバランスが絶妙。

  • 「うしおととら」の作者。
    短編もうまい!
    良い短編は、読み終わった時の満足感がすごい。
    後日譚(?)もすごく好き。
    黒博物館 ゴーストアンドレディも好きですが、1冊でまとまっていて読みやすいこちらの方が、どちらかというとお気に入り。
    史実をもとにした漫画ってワクワクしますね。
    途中途中にある、当時のイギリスに関する文章もとても良いです。

  • 藤田和日郎作品を通しで読んだのはなにげに初。
    ネットで強く推されてるのを見た&世界観がツボそうだったので読んでみたわけだが……この人のストーリーテリング、すげぇ!!
    ヴィクトリア朝英国も伝奇活劇も大好きだし、たまらんかった~

  • 短編の方が変にごちゃごちゃせず、読みやすい!

  • 19世紀ロンドン、都市伝説的な怪人バネ足ジャックをモチーフにした話。

    何となく怪人の活躍というか、警察の大捕物みたいな話を想像して読んだら、意外にピュアなラブロマンスだった。
    暇を持て余した放蕩貴族から一転、好きな女性の幸せのために命をはるダークヒーローへ。ちょっと悪ふざけは過ぎたけれど、一本筋の通ったところは格好いい。

  • どうしてこう藤田のラブロマンスは切ないんでしょう!

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著者プロフィール

北海道旭川市出身。1964年生まれ。88年、『連絡船奇譚』(少年サンデー増刊号)でデビュー。少年サンデーに連載された『うしおととら』で91年に第37回小学館漫画賞、77年に第28回星雲賞コミック部門賞受賞。ダイナミックかつスピーディー、個性的ながらエンターテインメントに徹したその作風で、幅広い読者を魅了し続けている。他の代表作に『からくりサーカス』(少年サンデー)がある。

「2007年 『黒博物館 スプリンガルド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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