不思議な少年 (6) (モーニングKC)

  • 講談社 (2008年2月22日発売)
3.94
  • (55)
  • (29)
  • (56)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 389
感想 : 23
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・マンガ (302ページ) / ISBN・EAN: 9784063726664

作品紹介・あらすじ

終戦直後の日本に生きる家族を縛る「血」と「土地」。そこに一人の少年がいた。永遠の生を持って「人間」を見つめる不思議な少年が。


永遠の生を持つ少年の、人間を巡る旅の行き先は尽きない。「天才 柳沢教授の生活」の山下和美が、少年の目を通して人間という存在の不思議を探り続けるシリーズ、第6巻!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2025.5.11市立図書館
    柳沢教授シリーズをだいたい読み終えて、その巻末に載っていた新連載の情報もずっと気になっていたので借り始めてみる。永遠の生を持つ「不思議な少年」が古今東西のさまざまな場面に転生して俯瞰する「火の鳥」のような連作スタイルで、人間の光と闇をえがく。NX−521236号の話はなんとも切なくやるせなかった。「ムメキクと周平」はムメキクの強い意志の前に少年の見通した未来が変わってしまうという変化球。少年がもともと望んでいた未来に「東京に出てあることを成す」はずだった子はなにを成すはずだったのだろうと気になる。和菓子屋の三代目とは違うのだろうけど…
    初出は、週刊「モーニング」増刊「モーニング・ツー」2〜6号(2006-2007)

    19 NX−521236号(太陽系外惑星の地球化のために作られたロボット)
    20 良ちゃん(とある赤ちゃんの前世?の記憶)
    21 THE MAN(人類が手にした最も偉大なもの)
    22 ムメキクと周平<前編>(大正期の東北の寒村の少年と少女)
    23 ムメキクと周平<後編>

  • 少年は、様々な人の生き方に関わっているだけではない。

    人類にとっても、時には尊い存在になるときがある。

  • 一番好きな卷かも。
    ●NX-521236号
    数千年が一瞬になる瞬間が悲しすぎた。
    人間は残酷だね。

    ●ムメキク
    強い!ムメキクの思い込み。
    素晴らしい。

  • モーニングは、『代打屋トーゴー』のように市井の人生を地味に応援するといった作品が多かったと思う(この頃読んでない)。【NX-…】送り出す女性エンジニアに愛情がある「いってらっしゃい」、淡々と「いつか人類が到達する日を待ってテラフォーミングする」使命を終え、仲間全部の最期を見届けてから二千年後自爆するロボットの潔さ、限りない人間味を感じる。【ムメキク…】前後編(ちょっと冗長)。「びっくら焼き」はたかがお菓子だが多くの人を幸福にする力を持っている。お菓子がなかったら、日本人はストレスに堪えられずアル中になる?

  • ロボット、安野モヨコのキャラにいそうだな… ムメキクはおにぎりみたいで シリアスなマンガもギャクになる

  • 1作目の『NX-521236号』、テラフォーミング計画の為に宇宙に送り出された100万体のアンドロイド。その一体に開発者は「見届ける役目」を負わせる。この作品の「不思議な少年」がそうであるように。人間はアンドロイドに訪れる死なないが故の絶対的な孤独を想像しなきゃならんなぁ…

  • 6巻まで読み進めてきましたが、どの話も人間の色々な側面を上手く物語りにして描写していて、どれも同感できて面白い話ばかりでした★

  • NX-521236号が秀逸。

  • ニコライⅡ世の話が短いながらもドキリとさせられた。
    涙や悲しさの大切さがわかる話が多いね。

  • 2009.12読了 レンタル
    「ムメキクと周平」他

全23件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1980年「週刊マーガレット」からデビュー。主に少女マンガ誌を中心に活躍していたが、『天才 柳沢教授の生活』で「モーニング」に不定期連載を開始。以降、『不思議な少年』など話題作を発表し、女性、男性問わず幅広い人気を得る。現在、「モーニング」にて『ランド』を月イチ連載中。

「2018年 『杉原千畝 命のビザ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山下和美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×