- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784063727470
感想・レビュー・書評
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ある男の英雄譚とも言うべき作品。
世界観が素晴らしい。
序盤から自分の想像していた展開と180度ぐらい違う方向へ行くし、また展開が早いのでストレスなくさっくり読めます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
思い出した。モーニング連載時注目して楽しみに読んでいたのに、ある日突然休載されたのだ。
その後最後の2巻はコミック書き下ろしという形で完成したらしい。
今回コミックレンタルで一気に借りて読んでみた。
舞台は金星。人類が移住してから一万年後の世界。主人公のヒルコたち人類は鬱蒼とそびえたつ巨大樹木の森の中腹部で暮らしている。かつての文明は退化し、巨大生物の狩猟などで糊口をしのぐ原始的な生活を送っている。
そこに別な部族の襲来や、シシザルと呼ばれる破壊的な知的生物との邂逅、精霊と呼ばれる存在の出現。
物語はヒルコの部族に過酷な運命を課し、ヒルコが地上へ向かうあたりから驚くような展開を見せていく。
とにかく凄いストーリーだ。空間的にも時間的にも重層的な構造を持ち、神話的な民族興亡史からSF的文明論まで、とんでもない広がりを見せる。
哲学的な思索が提示されたと思えば、さまざまなヘンテコ生物の生態がリアルに定義されたり、この作者の想像力には脱帽するしかない。
スクリーントーンを一切使わないという画力も素晴らしく、さまざまな要素が有機的に結びついた稀代の傑作マンガだと思う。
機会があったら是非読んでみてほしい。 -
最後の一言は衝撃だった。
人類は読んだ方がよい名作。
SをSする作品でもあると思う。 -
連載お疲れ様でした
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