- 本 ・マンガ (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063727746
作品紹介・あらすじ
あるときは信長、秀吉、家康に仕えた武士。またあるときは千利休に師事する茶人。そしてまたあるときは物欲の権化。戦国~慶長年間を生き抜いた異才・古田織部。甲冑、服飾、茶、陶芸、グルメetc. お洒落でオタクなこの男こそ、日本人のライフスタイルを決めちゃった大先輩だ!!
茶の湯と物欲に魂を奪われた戦国武将・古田織部。天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千利休から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。「美」をめぐる確執が、利休を秀吉暗殺へ駆り立てた。伊達政宗を弄び、今焼で覇を唱えんとする織部。生か死か、武か数奇か、それがますます問題だ!!
感想・レビュー・書評
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毎回そうであるが、この巻でも驚くべき凄まじいシーンが随所に見られる。
大名同士の茶室での殴りあいの喧嘩あり、密室での毒殺あり。
京の都大路での古田織部と伊達政宗の大がかりな小芝居。語義矛盾を覚悟の上で僕はそう呼びたい。
そして徳川家康と千利休との茶室での思惑のぶつかり合いには読者は間違いなく固唾を呑むことになる。
巻末はおそらくこの物語全巻を通しての名シーンと呼べるだろう。
古田織部に追随する若いへうげものたちの登場に、織部の立ち居地が変わりつつある。
侘び数寄者としても戦国大名としても古田織部には風格が備わってきたようだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
関白秀吉に命ぜられ娘を差し出した利休は、真のわびを貫くと共に反逆の心を止めることができない。古田織部を破門し、縁を切って成すべき準備に動き出す。
一方、織部は茶人としての名をあげることにばかり夢中になり、肝心の中身がないことに気づかされる。一体、己は何なのか――。
しかし、そんな思いとは裏腹に、子どもの落書きを手本にして作り上げた茶碗が評判を呼び、意外なところで名声が高まる。織部が瀬戸物の商いに精を出すうちにも、秀吉と利休の関係は悪化し続ける・・・。
(2009/3/7 読了) -
まともな、朝鮮のイデオロギーを表す陶器のデザインに関するアレと、それをこく朝鮮人への秀吉公のソレが展開してた。うんうん。
あと古織さんが利休師匠に怒られる。 -
利休と織部の問答。「あなたは世に何を広めたいのですか?」「己を見つめ直しなされ」
家康と利休の対面も鮮烈。三国志にもよく命を賭した舌戦が繰り広げられるが、対話とはどこまで強烈なのか。 -
表紙が極渋です!表紙のカラーやデザインも、物語の進行にあわせてぐっと抑えたいぶし銀な感じで素敵!
毎巻物語の展開に驚かされているけど、明智光秀が出てくると、どうしてかほっとする。彼の侘び数奇は、精神面が本物なんだと思います。利や権力に左右されない、心からのもてなしが滲んでいるんでしょうね。と、ここまで言ったら褒め過ぎでしょうか(笑)
それにしても!利休はアノ弾上の娘を育ててたんですね。反逆の血は逆らえない…って、本当にスゴい。 -
千利休の最期がどんどん近づいていく…
基本おふざけ漫画?なので、史実とは違うのだが、読んでいてもしかしたら千利休切腹の真相は、この漫画で描かれていることに近いんじゃないか?とふと思ったりした。。
こういうところが、『へうげもの』の面白いところ。 -
夫の蔵書。
利休の娘(養女)のお吟って松永久秀の娘やったんや…
利休の最後の謀。割れる楢柴。
あとは伊達政宗の存在感と織部との小芝居。 -
マンガ
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古田織部、最高!
著者プロフィール
山田芳裕の作品





