バガボンド(30)(モーニングKC)

  • 講談社
3.97
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本棚登録 : 1258
感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063727951

作品紹介・あらすじ

「強い」とはどういうことか……。
六十余戦無敗だった男「宮本武蔵」を、井上雄彦が圧倒的画力で描く超話題作!


右足に深く残る疼痛。命のやりとりから遠ざけられ、行く末は暗澹として見えないーー。 来し方を振り返り、武蔵は思う。 かつての感覚を取り戻したい。すべてがひとつながりであった、あの頃へーー。

感想・レビュー・書評

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  • (1〜30巻)

    読み返してみて思ったのは・・・

    おじいちゃんおばあちゃんの存在感がたまらん!

    沢庵、胤栄、石船斎、光悦、光悦の母様。

    特にその表情。

    心が安らぐような、包み込まれるような、い〜表情するね。

    絵のうまい下手はよーわからんけど、年を経た渋みとか心の機微とかが伝わってくる。

    あとはほんいでんのおばばね。

    まぁ憎たらしいけど味があるね。



    あと、これだけ何かを追求してるマンガってのもなかなかないと思う。

    『身体』と『心』と。


    もちろん戦う場面とかストーリーとかもおもしろいし。


    小説では表現できないこと、マンガでしか表現できないことを思う存分発揮してる気がする。

    日本のマンガ文化が世界に広まっている現在。

    この作品は世界に誇れるし世界に知って欲しい作品だと思う。

  • 宮本武蔵の成長と葛藤、そして戦いの歴史。
    主人公宮本武蔵が生まれ育った村を飛び出し、強さを求め挑戦し成長し、そして悩み、生きていく姿が、自分自身と強く重なる事で、物語に没頭できた。
    特に、10代から20代、30代とリアルタイムで追いかけてきたこともあり、その時時の精神状況に自分自身を照らし合わせるのが容易だった。
    武蔵の周りにも人間味あふれる登場人物が沢山おり、それらも現実世界と照らし合わせる事で、共感できた。
    ある種、バイブルのような漫画。
    惜しむらくは、最後の戦いに向かう前に長期休載となってしまっていること。
    未完成の芸術作品はサグラダ・ファミリアと重なり、想像を掻き立て、より大きな作品として心に育つのかもしれない。
    奇しくも、作者の井上雄彦さんはガウディに関する書籍を出している。

  • 自分を見つめ直し、また、命のやりとりを。。

  • 小次郎との実力の違いを見せつけられた小川家直は、剣の道を捨て、小次郎を細川家の剣術指南役に取り立てることを固く決意します。こうして小次郎は、光悦のもとを去り、小倉へと旅立っていくことになります。

    一方の武蔵も、京都所司代の板倉から士官の道を勧められることになります。しかし、彼の中に眠る剣の道への思いはなおも立ちがたく、彼はふたたび旅立つことを決意します。

    おつうと、彼女のもとに幽霊となって現われた植田のエピソードは、シリアスな展開の中で若干場違いな印象も受けますが、マンガらしいユーモアと具象的な心情描写となっていると言えるのではないかと思います。

  • 追い風の小次郎と自分を見つめ直す武蔵。キーワード。宍戸梅軒戦から意識している「殺し合いの螺旋」と、小さい頃からずっと引きずっている「天下無双」。底まで落ちたからこそ見えてくるものがある。

  • 難解でオーバーだと感じる表現もあるんだけど、読んでいてすごく心地良い。
    でも表現において、作者自身も作品のことを隅々まで論理的に把握出来ないということがあるんじゃないだろうか。だから読んでいて気持ち良いような気がする。

  • 武蔵の幸せを祈るおつうに対し、武蔵が行った吉岡70人斬りで死んでいった者たちやその家族を、植田良平がおつうに語りかける形で振り返っている。

  • 武蔵よ、どこへ進むのか…。

  • 再読

    柳生のじいさんの言葉の意味を実感する武蔵。
    武蔵の死に方が最強の意味を決めてしまうと言うのは、凄いところへ来たものだ。

  • いよいよ小倉へ。「弱さを経ていない強さは無いでしょう?」

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著者プロフィール

1967年生まれ、鹿児島県出身。北条司氏のアシスタントを経て、1988年『楓パープル』でデビュー。 90年から連載を開始した『SLAM DUNK』は累計1億部を超える大ヒットとなった。98年より「モーニング」にて宮本武蔵を描いた『バガボンド』を大人気連載中!! 車椅子バスケを描いた『リアル』は「ヤングジャンプ」にて不定期連載中。

「2014年 『バガボンド(37)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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