- 本 ・マンガ (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063728019
作品紹介・あらすじ
あるときは信長、秀吉、家康に仕えた武士。またあるときは千利休に師事する茶人。そしてまたあるときは物欲の権化。戦国~慶長年間を生き抜いた異才・古田織部。甲冑、服飾、茶、陶芸、グルメetc. お洒落でオタクなこの男こそ、日本人のライフスタイルを決めちゃった大先輩だ!!
茶の湯と物欲に魂を奪われた戦国武将・古田織部。天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千利休から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。利休執念の「わび」数奇革命は、未完に終わった。新時代到来、織部はひたすら「へうげ」を目指す。生か死か、武か数奇か、それがますます問題だ!!
感想・レビュー・書評
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いよいよこの巻にて千利休が切腹をする。
「へうげもの」の長い物語の中盤でのクライマックスシーンは日本の茶道史における最も重大なる出来事でもある。
大名でもなければ武士でもない千利休が切腹を命ぜられる。
下剋上を自らが巻き起こしてきた秀吉は利休の成り上がりを恐れる。侘び茶という気高き精神世界においてもはや揺ぎ無い高みに就いた利休。利休を慕う大名たちが武門以外にも大きな価値のある世界観を見出してしまったことも切腹にいたる一因か。
それは本を読んで判断してください。
切腹の室に向かう利休が僕には敵対するやくざの組に単身殴り込む高倉健に見えて仕方が無かった。
へうげものである古田織部だが利休切腹に関わる行動は実にかっこよく描かれている。
日本の美の質が利休から織部に移行しようとしている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
閉門の処罰を受けた利休を図らずも見送ることとなった古田織部。秀吉への謝罪を断固拒否した利休についに切腹の沙汰が下る。
新たな茶頭筆頭の地位や罪人・利休を見送った罪を免除するのと引き換えに、断腸の思いで利休の介錯を務めた織部。ついに茶人としての最高の頂にまで上り詰めた!
(2009/7/23 読了) -
1〜9服まとめて。
「自らひずませるのだ!!」 -
千利休の壮絶なおもてなしと師弟関係のいろいろの次に、謎の支那人と古織さんの謎の協定が。でドリアン。
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古田織部、最高!それと千利休や豊臣秀吉の凄みが出て、なかなか面白い!
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遂に利休が切腹…
物語の重要人物がここで退場。
読み応えのある巻であった。
漫画の表紙も良い。
黒がベースで、古田織部が一部見える。 -
マンガ
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数奇が務めになるというのもそれはそれで難儀
著者プロフィール
山田芳裕の作品





