- 本 ・マンガ (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063728811
作品紹介・あらすじ
森に捨てられたピアノ……そのピアノをオモチャがわりにして育った少年・一ノ瀬海は、かつて天才の名をほしいままにしながら事故によってピアニスト生命を断たれ小学校の音楽教師になっていた阿字野壮介や、偉大な父を持ち自らもプロを目指す転校生・雨宮修平らとの出逢いから次第にピアノに魅かれていく……!!
いよいよ2次審査開始! 1次審査結果発表を終え、残るは30名コンクールをあくまで楽しむカイ。アダムスキの言葉を心に響かせ変わろうとする雨宮。そして、孤高の優勝候補パン・ウェイ。それぞれの想いを胸に秘め、出場者は自らの“ショパン”を弾く時を待つ。 一色まこと20年ぶりの短編集『~ガキの頃から~一色まこと短編集』と2冊同時発売です!
感想・レビュー・書評
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アダムスキと雨宮の思いやりや成長がグッとくる。
パンウェイの阿字野を継承。美しい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2020.7.4(市立図書館)
ひさびさに続きが回ってきた。テレビアニメ版で最後まで話は知ってしまったけれど、アダムスキ落選の経緯やパン・ウェイの生い立ちの部分はたしか一話見逃したところで(もっともアニメではどこまで再現されていたかわからないが)、読んでようやくパズルのピースがはまった感じ。アニメもよくできていたけれど、自分のペースで全体を感じ取りながら読めるコミックのほうがじっくり味わえる。
148 ショパンの遺書
149 心の旅路
150 Father's son
151 桎梏
152 戦いを前に
153 贅沢な演奏順
154 “バクダン”
155 天国と地獄と
156 唯一のピアノ
地獄から阿字野壮介のピアノにすがって這い上がってきたパン・ウェイvs阿字野壮介手ずから育てたカイ、それに父親の阿字野壮介に対するコンプレックスを無意識に受け継ぎカイに勝つことを目標にしてしまった雨宮がどう切り替えて自分のピアノをきかせられるか…
コンクール参加者ひとりひとりのドラマがひびきあって読み応えのある群像劇になっていく。 -
今回の主役は雨宮Jr.とパン・ウェイ。努力は皆している、欲しいのは結果。
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これから2次予選。雨宮くんはどう立ち直るか。そしてパン・ウェイの過去も出てきた。
さてさて続きが楽しみ。 -
いよいよ2次審査開始!1次審査結果発表を終え、残るは30名。コンクールをあくまで楽しむカイ。アダムスキの言葉を心に響かせ変わろうとする雨宮(あまみや)。そして、孤高の優勝候補パン・ウェイ。それぞれの想いを胸に秘め、出場者は自らの“ショパン”を弾く時を待つ。(Amazon紹介より)
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名シーンがぎっしりでした。アダムスキの励まし、パン・ウェイの苛酷な生い立ちなど、心が揺さぶられます。でも、こんな感じで群像劇になっていくのですか?
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雨宮自身の苦悩とそれを知らないながらも、言葉で癒すアダムスキ。みんながみんな自分のピアノを信じ、それぞれがショパンを思う中、雨宮だけはカイへの勝利しか思ってなかったのかもしれませんね。
それは、作中中盤のパパ側でも言われています。自分が無意識にでも意識していた阿字野への対抗心が息子にも伝わり、打倒、阿字野へと向かってしまっていると。
雨宮も自分だけの音色で弾いてみたらどんな音を出すのか楽しみですね。そして、いよいよ二次予選が始まり、ソフィとパンが弾き終わりました。
初めて聞く、阿字野と似たピアノに困惑はしつつも、根底にあるものはまったく違いますね。
音楽は表現が人によって違うのでそれも面白さの一つですね。
著者プロフィール
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