- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784063729450
感想・レビュー・書評
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中学の同級生の苛め、芸能界の弱肉強食な世界、そして自分を導いてくれる言語聴覚士の自覚なき腹黒さ、と言う具合に、良くんと言う人間の周囲には彼を愛する両親や、彼を見出してなんの見返りもなくサポートを申し出た北條の様に、プラスも引きつけるが同時にマイナスのものもやって来る。それらに対して、言語を形に残せない良くんが損得ではなく真実をただ見つめている様に脱帽する。言語聴覚士の神村は高学歴・ハンサム・女にもモテる、と言う具合に信用を得やすい表面を持っているが、人間としては全く信用できない、良くんはそれを批判せず、彼の能力に対しては信用してリハビリ教育を続ける、と判断する。並みの大人でもなかなか出来ない事である。見習わねば…と思うばかりだ。
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芸能界の3人にスッとする顛末があってよかった~。
桜木さんのトランプマジックの話がこんなところで活きてくるとは。
後半は良が番組の失敗を悔いて読み書きできるように一歩を踏み出す。
今まで読み書きのことになるとひどく自虐的になっていたから、苦しいだろうけど大事なことなんだろうな…。
この言語聴覚士さんがまたいいキャラ。
ラストにびっくりしたけど、さて。 -
話は前半と合い中と後半でバラけてて、なんだろう、言語の先生話が生臭く。
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6巻読了後、また1巻から通して読み直し。何度読み返してもいい。6巻はついに、ディスクレシア(難読症)に正面からの切り込みが始まりました。リョウくん、がんばれ。ガンテツ好きです。
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ディスレクシア(難読症)の子どもが主人公のお話です。
劇的な解決は訪れないけど、ちょっとだけ元気になる、その加減がいつも絶妙です。
職業柄、やはり気になるのは対応とかですが、そのあたりもきちんと書かれていていいです。
著者プロフィール
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