Dear Monkey 西遊記 (6) (シリウスKC)

白井三二朗

• 講談社 (2007年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[どっこいしょさんの感想 · 2013年1月26日]

Jコミ読了。
　西遊記物でしたが、兄を弄ばれた玄奘の妹、大妖怪のコピー猿、現役引退したロートル豚、ツンデレアーミー女河童など闇鍋みたいなメンツで織りなすDearMonkeyは面白かったです。
　内容は半分コメディだったのですが人間味あふれる負の感情や悲劇もしっかり描いて好印象でした。白井先生が描くジト目が妙に訴えかけてくるような画になっていて物語に惹きつけられるものがありました。
　最終巻のあとがきにも書いてあるとおり１コマ１コマに力が入っていた気がします。それぞれのキャラクターにエピソードがあって、それでも自分の足で立って歩くんだという成年向け少年誌としてはこれぞ王道といった趣向でした。
　この作品のエピソードはどれも甲乙つけ難く、2巻の本音がバレるシーンやハッカイの恋物語、ゴジョウの過去話など印象深いものが多かったです。
　たしかにこれを中高生のころ読んでいたら記憶には残るだろうなぁと思いました。

[kyoutodayさんの感想 · 2010年7月4日]

現代（近未来？）風西遊記。可愛い絵なのに割とハードな展開を見せたりと侮れません。１巻を読んでみて面白かったら是非

著者プロフィール

白井三二朗
1974年生まれ。横浜市出身。
1998年『Killer Queen』が「小学館新人コミック大賞」に入選し、1999年少年サンデー超増刊2月号に掲載されデビュー。
著作に『ざしきのののの』『ジョバレ』『Dear Monkey 西遊記』など。

「2022年 『カノジョは絶対、ボクのこと好きなはず（1）』 で使われていた紹介文から引用しています。」