- 本 ・マンガ (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063731125
作品紹介・あらすじ
ここではない世界、いまではない時代。
将軍(パシャ)と呼ばれる為政者たちの治める
草原と砂漠の国・トルキエ将国。
隣国・バルトライン帝国との戦争から12年、
交易で得た巨万の富をもって復興を遂げたトルキエに、
再び帝国の魔の手が迫る・・・。
就任10日目の新米将軍・マフムート、犬鷲・イスカンダルを相棒に
国家間に渦巻く陰謀と策略を切り裂く!
かねてより対抗してきたトルキエ将国とバルトライン帝国。ある夜、帝国の大臣が暗殺され、二つの国は一触即発状態に!開戦を望む将軍たちの中、マフムートは暗殺の裏に潜む事実に気づく!!国を守り、人を信じ、動乱を平和に導くため、若き少年将軍マフムートの戦いが、今、ここに始まる!!
感想・レビュー・書評
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友人から借りて8巻まで読みました。
とにかくこの作品、作者の感性と合わない人には中々作品世界に
浸れないです。歴史、策略、成長する主人公を中心とした知略戦。
一見壮大な歴史ファンタジー大作にも見えますが、
「大作」と呼ぶにはこの作者の感性、表現力と読み手を選ぶ作風な為、
同じ感性がないと少々辛い物があります。逆を言えば同じ感性を持つ読者には堪らない一品と言えます。
特にこの一巻はまだ画力が未熟でヘタすると同人誌のような印象があります。装飾品、建物などは既に趣味が反映され水準以上の描画力ですが、残念なことに肝心の人物描写が勿体なく、同人くさいデフォルメ、表現、人物の感情描写などが薄っぺらく、
前記の建物、装飾、歴史背景など人物よりもそういう物に興味がある、または主人公マフムートに共感できないと次を読もうという気持ちが起きない恐れがあります。
ただ、2巻以降は人物の感情描写や戦略の妙味が上がり、魅力的な脇役も多数登場しますので、一巻で
「あ、合わないなこれ」
と思った人はまず3巻までは読むことをお勧めします。
かくいう私は、8巻まで読み
作者の感性と合わない、主人公に魅力を感じない(主人公が好きになれる人は私と正反対の感想だと思います)
ストーリーに突っ込みどころ多すぎる。
という理由から
面白いけれど絶賛するのは難しい作品。
この作品は人を選ぶ。
という結論がでました。
8巻までにはもっと★の評価もあがりますが、
1巻の評価としては★2です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
将国と帝国のシーソーゲーム開始!
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ビレバンで一目惚れ(笑)ファンタジーとしても軍事ものとしても面白いです!
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トルキエという騎馬民族国家と、西方のバルトライン帝国が周辺諸国を巻き込んで戦うお話。トルキエ=トルコ、バルトライン=ビザンツ帝国?
以前3巻くらいまで読んで止まっていたのですが、まとめ買いセールで最新刊まで一括購入。そうしたら一気に読んでしまいました。
正直、前半は主人公・マフムートの成長と仲間との出会いの部分なので、期待する戦いが起こらないのですよね。
5巻から7巻までが四将王編なので、軍を率いての戦いを期待するならここまで読んでください。主人公がここでようやく将軍に復帰できるんです。
後半になると、騎馬民族ならではの乗馬技術を見せてくれたり、羊をあやつって食料をさらったりと面白い戦術を見せてくれます。
服の装飾の書き込み、戦闘の描写などでひじょうに作画コストが高いので、単行本が年一でしかでないのが残念。一応掲載雑誌の月刊シリウスでは二国の戦いはクライマックスのようです。完結するのか、新たな展開に行くのか…。
BLな描写があるわけではないですが、登場人物はほぼ男性のみです。時々女性が現れますが(女性将校もいないわけではない)、ずっと出張っては来ません。例外はバルトライン側のレレデリク様。序盤から主人公の前に立ちはだかる敵ですが、カッコイイ女性なので好感度は高いです。 -
エキゾチックな地政学&国家戦略アクション漫画…と言ってしまっていいのだろうか(笑
専門知識がないので、そう言ってしまうけれど、見る人が見れば、マダマダ甘いのかも…。でも素人のアタマでは十分に楽しめます。
トルコ周辺をモデルにした架空の国の話ですが、実際の歴史がモデルになっている故か、ゴリゴリの戦略アクションとしての楽しみがあります。
おそらくファンタジーに分類されるのかしらん。剣(…は、あるか、笑)と魔法!って感じじゃないのが、好ましいです。
色々と武器が出てきますよ、好きな人はきっと好きだぞ、これは!
舞台が舞台だけに、将軍→パシャ とか、 ご主人様→パドローネ とか、独特な呼称が中2的な何かをくすぐりますね!笑 素敵!
1、2巻は前置きのような感じ。3巻以降、物語の厚みと加速が増します!
そして巻を重ねる毎に、書き込みも増し増しに…!
(最初は結構キャッチーな絵だったのですが、段々凄みが増してきます…おおお…)
戦争、外交、内乱…というテーマを、熱くストイックに描いているのに、好感が持てました。変に、ギャグとかキャラに寄った描写がないのが良いです。重いのが、良い!重くてナンボ!
久々に、力の入った大河漫画に出逢えた感満載! -
8巻まで一気読み。
(星は1から8巻込みです)
巻を追う毎にはまっていきます。
絵もきれいだしキャラクターも好みです。ストーリーに都合がよいような感はあるかもしれませんが気持ちよく楽しめるのでよし。 -
アニメを全て見た状態での感想です。
青い!マフくんがとっても青い!自分は絶対に正しいと信じて、とにかく自分の感情を優先に動いているマフくんが逆に新鮮でした。
1巻からもう絵が綺麗でビビります。どんな瞬間のマフくんも麗しくて、ザガノスのワカm…髪の細かさやっばいですね…。あと布の質感が伝わる描き方が個人的にツボです。
イブラヒムとマフくんの友情がアニメより細かく描かれていて、且つ漫画だとじっくりゆっくり自分のペースで読み進めることができるので、『友達』としてのマフくんの心情を思うとそりゃそうしてしまうよなぁと。意識高すぎて空回ってる優等生と、ガス抜きがうまい優しい凡人っていう王道の組み合わせ最高です。最後のコマが人も鳥も可愛くて可愛くてずっと眺めていられる。
先は知っているわけですが、アニメではカットされた部分、けっこう前なので既に忘れている部分も多いと思うので、もう一度ワクワクしながら読んでいきたいです。 -
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カトウコトノの作品





