- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063737035
作品紹介・あらすじ
変身ロボット・プークの悲しき活躍! アトムの同級生プークは、戸沢博士に作られた変身ロボット。ところが博士はお金を盗み捕まってしまいプークは未完成のまま。ある日、脱獄中の博士と再会して…。
感想・レビュー・書評
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・表紙の白馬、なんかオモロだな…って思ったら、ケンタウロス族をそういう解釈で描くとは…手塚治虫よ…
・人間の父親が作りし、ロボットの子どもの悲哀…やっぱ作画が可愛い分えげつないな…
・しかしロボットの子どもと人間の父親の無理心中まで見せられるとは思わなかったよね
・キリスト教も出てくる。さすが手塚治虫…。 -
“そのうちだんだん時がたって
西部劇マンガや戦争マンガがふえてくると殺人シーンもふえてきた
それでもまだ血が出る絵はダメだといわれた
それにPTAや学校の先生はこのページにはピストルや刀がいくつ出てくるとか
子供に悪いことを教えるからダメだといってね
ぼくなんかはよく座談会でつるし上げ食ったもんだ”[P.184_コウモリ伯爵の巻]
「スーパー旋風の巻」
「十字架島の巻」(原題「十字架大陸の巻」)
「天馬族の砦の巻」
「マッド・マシーンの巻」
「コウモリ伯爵の巻」(原題「ミイラ伯爵の巻」)
「キリストの目の巻」(原題「七つの陰法師の巻」)
「イワンのばかの巻」(原題「月のうらの秘密の巻」)
「エジプト陰謀団の秘密の巻」
「ガデムの巻」
「人工衛星SOSの巻」(原題「小惑星SOSの巻」)
“「十勝岳の近くに逃げたそうだぜ
フフフフおれの情報は早いだろう?」
「なぜわかった?」
「なあに 手塚治虫をおどかして聞いたんだ」”[P.149_天馬族の砦の巻] -
アトムの同級生プークは、戸沢博士に作られた変身ロボット。
ところが博士はお金を盗み捕まってしまいプークは未完成のまま。ある日、脱獄中の博士と再会して…。 -
「ぼくはアトムをぼく自身最大の駄作の一つとみているし、あれは名声欲と、金儲けのために書いているのだ」という手塚治虫先生の辛辣な言葉を思い出し、『鉄腕アトム』の中に見られる作者の苦悩を探るというもうひとつの読みかたを、手塚ファンはしなくてはならないと思うのです。
それはつまり、単なる勧善懲悪の物語に終わらせたくない、優等生アトムの活躍だけに終わらせたくない、ロボットの視点から捉えた人間の弱さ、醜さ、命のはかなさのようなものを作品で現したかったけれどもできなかった、というところにあると思うのですが…。難しい漫画です。 -
けっこう巨匠って、マンネリをおそれずにかきつづけている人が多いのですが、手塚 治虫は、マンネリとかあんまりないみたいです。こういう連作読み切りでも、1つ1つものすごくしっかり話が作ってあります。
この人の天才というのは、こういうところなのだと、あらためて思います。 -
<初出掲載>
『スーパー旋風の巻』 少年 1957年12月号
『十字架島の巻』(原題「十字架大陸の巻」) 少年 1958年1月号~4月号
『天馬族の砦の巻』 少年 1958年5月号~7月号
『マッド・マシーンの巻』 少年 1958年8月号~9月号
『コウモリ伯爵の巻』(原題「ミイラ伯爵の巻」) 少年 1958年9月号~1959年1月号
『キリストの目の巻』 少年 1959年1月号
『イワンのばかの巻』(原題「月のうらの秘密の巻」 少年 1959年2月号~3月号
『エジプト陰謀団の秘密の巻』 少年 1959年4月号~8月号
『ガデムの巻』 少年 1959年8月号~9月号
『人工衛星SOSの巻』(原題「小惑星SOSの巻」) 少年 1959年夏の増刊号