鉄腕アトム(7) (手塚治虫文庫全集)

  • 講談社
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本棚登録 : 58
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063737073

作品紹介・あらすじ

あの大人気エピソード、いよいよ登場! 百万馬力のパワーをもつプルートウに、次々と強いロボットたちが倒されてゆく! 十万馬力のアトムは、果敢に立ち向かうが……?

感想・レビュー・書評

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  • 浦沢直樹さんのPLUTOを読んだので、原作である手塚治虫さんの「地上最大のロボット」を読みました。

    アトムのお話で一番人気の作品みたいですね。確かに、悪役の強いロボットが出てきて、次々に世界の強いロボットが破壊されて、アトムも負ける。アトムは改造されて、再び決戦。
    展開はバトル漫画の王道。

    原作を読んで、これをリメイクした、浦沢直樹さんの構成力にビックリです。
    原作の要素を汲みつつ、かなりの肉付けをして、物語にサスペンス、ミステリーを加えている事に、原作を読み知りました。

    ラストでアトムが
    「僕•••いまに、きっとロボット同士仲よくしてけんかなんかしないような時代になると思いますよきっと•••」
    と空を見ながら呟く言葉が心に残りました。

  • 国産初の30分テレビアニメシリーズ「鉄腕アトム」の主題歌は天才・谷川俊太郎が作詞をしているのですが、猫は谷川俊太郎唯一(全作を知っている訳では無いのに)の失敗作だと思っていました(手塚治虫が、どう評価されていたか気になりますが、NHKの番組で嬉しそうに歌っているのを見たコトがあります)。

    多くの方が抱いている「アトム」のイメージって、高井達雄の軽快な曲と谷川俊太郎の能天気な歌詞そのものじゃないでしょうか?
    オミさんがレヴューで引用していた『ロボット同士仲よくしてけんかなんかしないような時代になると』と言う台詞のようにシビアな世界観を持っていました。環境問題や戦争・紛争に差別問題等、、、

    特に猫の印象に残っているエピソード(細かなところは覚えていない。もう一度見たい)がテレビアニメの「9話ブラックルックスの巻」と「77話ケープ・タウンの子守唄の巻」。
    此れは同じ話を舞台を変えて作っている。名誉白人とか言われて喜んでいる無自覚な日本人が多い時に。。。

    で、メッセージ性を前面に出した歌詞にしたら、曲に合わないし視聴率も低くなってしまう。と谷川俊太郎は考えたのかも←猫が最近思っている妄想。。。
    ------------------------------
    オミさんの本棚から

  • これが…かの有名な「地上最大のロボットの巻」…
    お茶の水博士の名言メーカーぶりがすごいな…
    アトム…お前には百万馬力なんて必要ないんじゃ…お前のチカラをそんな戦いなんかに使ってはいけない…
    だけどアトムは、お茶の水博士を助けるために葛藤してしまうんや……
    うーん手塚治虫イズム

    あとロビオとロビエット
    ラストに衝撃で溶けて一つの塊になっちゃって人工心臓がずっと動いてるオブジェに愛し合う二人はなったんだよ…っていう
    生き物では絶対にできないメリーバッドエンドすぎて凄い
    時代を先取りしすぎている

  • <TEZUKA OSAMU THE COMPLETE WORKS : ASTRO BOY>
      
    Cover Design/中村忠朗(ARTEN)
    デザイン/ARTEN

  • 地上最大のロボットの巻を所収

    感情を上からの命令で押さえつけられ苦悩するのは人間だって同じこと。

    昔の漫画なので、荒削りなのは仕方ないにしても、矛盾を孕んだオチが酷い。
    元召使いのロボット学者の思考が支離滅裂で、それがこの物語を薄っぺらいものに貶めている。

    確かに題材としては優秀なので、浦沢直樹が取り上げるのも理解できる。

    その他2篇はなんの変哲もない昔の漫画

  • ■書名

    書名:鉄腕アトム(7) (手塚治虫文庫全集 BT 7)
    著者:手塚 治虫

    ■概要

    百万馬力のパワーをもつプルートウに、次々と強いロボットたちが
    倒されてゆく! 十万馬力のアトムは、果敢に立ち向かうが……?
    (From amazon)

    ■感想

    以下の3つのエピソードが収録されています。

     ・地上最大のロボット
     ・ロボイド
     ・ロビオとロビエット

    地上最大のロボットは、アトムの中では非常に人気の高い作品のよう
    でず。浦沢直樹さんが『PLUTO』として、リメイクしており、私はこれ
    を読んで、オリジナルを読みたくなり、本書を購入しました。

    オリジナルは、PLUTOをもっと簡潔に、さっぱりさせていますね。
    (正確には、PLUTおがオリジナルを脚色したと捉えるべきだと思い
    ますが。)

    手塚さんのPLUTOは最初から、"戦うだけでは無い"ロボットという
    側面を描いており、それにより、悪役になりきれない魅力的なロボット
    になっているように思います。

    オリジナル版でも、どんでん返しにつぐ、どんでん返しは見事だと
    思いました。

    他の2作についても、ロボットと人間を通して、色々な問題を浮き彫り
    にし、漫画で表現されていると思いました。

    手塚さんの漫画は、確かに面白いです。

  • 百万馬力のパワーをもつプルートウに、次々と強いロボットたちが倒されてゆく! 十万馬力のアトムは、果敢に立ち向かうが……?

    人気作「地上最大のロボット」編!


    ~~~~~~~~~~

    ウランとプルートウの心の交流が泣けます。
    ロボット刑事ゲジヒト、保父ロボットエプシロンもオススメキャラクターです

  • 比較的長編の傑作が3作。「地上最大のロボット」もこの巻に。
    うーん、「PLUTO」読んでも、イマイチ理解出来はないはずだ。まったくもって、覚えていない。割とおもしろいと思うんだけど。

    ロボットが人間の言うことを聞かなければならないが故におこってしまう悲劇があって、とっても、ペーソスあふれるお話ばかりです。

    そして、この話から、アトムは100万馬力に……。パワーのインフレって、この時代からあったんだ。数字だけの問題なんですけどね。

  • 「ぼくはアトムをぼく自身最大の駄作の一つとみているし、あれは名声欲と、金儲けのために書いているのだ」という手塚治虫先生の辛辣な言葉を思い出し、『鉄腕アトム』の中に見られる作者の苦悩を探るというもうひとつの読みかたを、手塚ファンはしなくてはならないと思うのです。

    それはつまり、単なる勧善懲悪の物語に終わらせたくない、優等生アトムの活躍だけに終わらせたくない、ロボットの視点から捉えた人間の弱さ、醜さ、命のはかなさのようなものを作品で現したかったけれどもできなかった、というところにあると思うのですが…。難しい漫画です。

  • 『地上最大のロボットの巻』 

    『ロボイドの巻』

    『ロビオとロビエットの巻』 

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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