- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063737080
作品紹介・あらすじ
人間とロボットに決別の危機がおとずれる!人間を憎むロボット“青騎士”によって、急激に、人間とロボットの間に確執が生まれる! 家族にまで危険がおよぶなか、アトムはどちらの味方につくのか!?
感想・レビュー・書評
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これが…かの有名な「青騎士の巻」…。
ロボットの王国ネタってやっぱり好きなんだね、手塚治虫…
あと時代の移り変わりでアトムがキャラブレさせられてたの知らんかった。
あと天馬博士がめっちゃ出てくる。この人もなんてーか、悲しい人だよな…。
悲しい父親であり、悲しい科学者……。 -
手塚 治虫は、かかされたみたいに言ってるけど、この一連の流れは、けっこう名作です。
まあ、最後のアトムの変化が若干唐突なんですが。
このロボットにも人権をという流れ自体は、前巻あたりから、もう出てきているし、物語としてはじめから内包されていたもののような気かします。
そして、こういう善悪とはなにかという哲学的な話になると、天馬博士という複雑な人物は、本当に輝いてきます。
昔は、なんで、かつて捨てたアトムにこんなに執着するのかがさっぱりわからなかったのですが、その複雑な愛憎が魅力的にキャラを立たせています。
そして、人間的な正しさは、その人の能力とは何の関係もないのだという、強烈なメッセージも、受け取ってしまう。
どんなに、お茶の水博士がいい人でも、アトムは天馬博士にしか作れないのです。 -
「ぼくはアトムをぼく自身最大の駄作の一つとみているし、あれは名声欲と、金儲けのために書いているのだ」という手塚治虫先生の辛辣な言葉を思い出し、『鉄腕アトム』の中に見られる作者の苦悩を探るというもうひとつの読みかたを、手塚ファンはしなくてはならないと思うのです。
それはつまり、単なる勧善懲悪の物語に終わらせたくない、優等生アトムの活躍だけに終わらせたくない、ロボットの視点から捉えた人間の弱さ、醜さ、命のはかなさのようなものを作品で現したかったけれどもできなかった、というところにあると思うのですが…。難しい漫画です。 -
『青騎士の巻』『アトム復活の巻』 MT235『鉄腕アトム』15巻収録
『メラニン一族の巻』『ミーバの巻』 MT236『鉄腕アトム』16巻収録
著者プロフィール
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