- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063737134
作品紹介・あらすじ
可憐なサファイア騎士の冒険ロマン! シルバーランドのサファイアは天使チンクのいたずらで男と女のふたつの心を持って生まれた。女は王位継承ができないため、サファイアは王子として過ごす事に…!
感想・レビュー・書評
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こんな話だったのか!
なんていうか、こんなに展開がはやい作品だとは思ってなかった -
▼「リボンの騎士」手塚治虫。初出1953年「少女クラブ」版。講談社文庫。今、講談社の手塚治虫文庫全集で読めるもの、を読みました。「リボンの騎士」は1953年から「少女クラブ」で。1963年からほぼ同内容がセルフリメイクで「なかよし」に連載。今回読んだのは(また一般に今「リボンの騎士」とだけ呼ばれている漫画は)「なかよし」版の方だと思います。
▼再読です。他の手塚漫画と同じく、高校生くらいの頃に読みました。30年以上ぶりに、今度は小学生の娘との付き合いで。
▼架空欧州風ディズニー風世界のとある王国シルバーランド。そこの王女のサファイヤは、とにかく事情があって女子なのに男子だとして育てられた名剣士。色々あって一瞬だけ女子に扮装したサファイヤに一目惚れをした、隣国ゴールドランドの王子・フランツ。要はこの二人が最終的に結ばれるまでの物語。
・男女の心を適切に入れて赤ちゃんにする、天使たち。そこから使わされたお調子者の天使・チンク。サファイアに男女両方の心を飲ませちゃった責任をとって下界に降りて、サファイヤを見守ったり実際に守ったりする。
・シルバーランドの王位簒奪を狙う悪者たち。
・フランツを我がものにしようとする悪魔(女性)。我が物というのは、「お婿さんにする」という意味。
などなどの要素が入り混じって、もう、とにかくエンタメ要素がこれでもかコレでもかと、恐ろしいまでの密度で押し込まれた作品でした。すれ違い、誤解、嫉妬、自暴自棄、暗殺毒殺、追放と放浪、偏見と悪意、魅力的な悪役・脇役(悪魔の娘)・・・もちろん、男装の令嬢、フィジカルに戦える女の子、ファンタジーとハッピーエンド。ちょっと、詰め込みすぎですね笑。
▼改めて、手塚治虫さんって天才としか言いようが無いなあ。そして、8歳の娘が2023年に読んで、大興奮の止められない止まらないでした。
▼この手のファンタジー世界って、ディズニー作品ももちろんそうなんですが、いつ頃のどこがドンピシャイメージなんでしょうかね。風俗その他から考えるに、鉄砲がまだ出てこないし、蒸気機関車や蒸気船もない。やっぱり中世でしょうね。1500年以前のヨーロッパ。金髪もいるけれど、黒髪のラテン系も混じるから、地域としてはフランスや北イタリア、南ドイツあたりとかなんでしょうかね。
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一番好きです。図書館で読みましたが、買います。
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久々に読みたくなって、サファイアに会いに行ったら、乙女の純情をつきつけられた。
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津島佑子さんの解説が良い
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<TEZUKA OSAMU THE COMPLETE WORKS : PRINCESS KNIGHT>
Cover Design/中村忠朗(ARTEN)
デザイン/ARTEN -
作品は知っていたが、初めて読んだ。
この作品が描かれた時代に、ここまでジェンダーに踏み込んで扱っていている作品があったなんて驚き。
ちょっと展開が早すぎて途中から飛ばし読みになってしまったけど、名作だと感じた。 -
AIで復活し注目
男と女のふたつの心を持って生まれたサファイア。女は王位継承ができないため、王子として過ごす事にー。