ザ・クレーター(文庫版) (手塚治虫文庫全集)

  • 講談社 (2010年3月12日発売)
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本棚登録 : 69
感想 : 10
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  • 本 ・本 (536ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063737455

作品紹介・あらすじ

恐怖、狂気、怪奇。人間を映すSF短編集!非現実的な状況に出遭った時、人は自らが抱える狂気に飲み込まれてしまうのか。それとも……?17のエピソードから、人間の秘めたる業が浮かび上がる!

感想・レビュー・書評

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  • 手塚治虫の作品はどれも大好きなのですが、中でもこれは印象深い作品です。

    オクチン(奥村)がひょっこり登場して、大概の作品で狂言回しをしているのも面白い。
    時代は古いがセンスはピカイチ。

    「二つのドラマ」「マネキン」「イケニエ」はいつ読んでもハッとする。

    「八角形の館」と「溶けた男」はトラウマ。

    「三人の侵略者」は笑うしかない。

  • こんな発想どっから来るんだ!と思ってしまう。

  • <TEZUKA OSAMU THE COMPLETE WORKS : THE CRATER>
      
    Cover Design/中村忠朗(ARTEN)
    デザイン/ARTEN

  • 手塚治虫の短編集。
    後味の悪さと不気味さは藤子不二雄の短編集や、「ブラック・ミラー」を思い出させた。
    オクチンが主役のシリーズは刺さらなかった…
    溶けた男やベム達が特に秀逸だったと思う。

  • 読み切り連作。

    別に話が続いていない短編をかき続けられるとというのは、本当にすごいことだと思います。
    たまに、おもしろいのあるし。全部、それなりの水準だし。今見ると、古いのもあるけど(…まあ、それはしかたないよな)

    この人のアイデアは、無限の泉からわき出しているかと思います。

  • 当然だけど古い作品。タイムリーで読めればいいんだけど、SFはどうしても古くなるのが早いなあ。短編は新鮮な驚きがない分、魅力が半減してしまったように感じた。

  • 鈴が鳴った/溶けた男/雪野郎/紫のベムたち/生けにえ/双頭の蛇/オクチ ンの奇怪な体験/大あたりの季節/オクチンの大いなる怪盗/二つのドラマ/ 巴の面/三人の侵略者/八角形の館/風穴/ブルンネンの謎/墜落機/クレーターの男

  • 人間の心をテーマにした物語は30億かあるいはその10倍もあるはずである。このシリーズは、そのうちのほんのいくつかをえらんで、みなさんに紹介するのだ…。

    少年誌(週間少年チャンピオン)連載ながら、一編一編の深さが秀逸の短編シリーズ。最終的には悲劇的な結末が多く、オクチンの活躍も相まってかなり読み応えがあります。「名作は色褪せない」の言説通り、発表から40年近くたった今でも読者を引き込む力は計り知れません。個人的には、「クレーターの男」や「溶けた男」、「八角形の館」といった作品が特に印象深いです。

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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