人間ども集まれ! (手塚治虫文庫全集 BT 48)

  • 講談社
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本棚登録 : 81
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063737486

作品紹介・あらすじ

手塚治虫の大人向け長編コミック代表作! 人工授精の実験材料にされた天下太平の精子により生まれた子どもは、第三の性を持つミュータントだった!新人類の誕生をめぐり壮大に展開する人間喜劇の決定版!

感想・レビュー・書評

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  • SEXの「せ」の字も知らぬ小学生の頃に図書館で手塚治虫を読み漁った時がありました。
    20年近く経った今、読み返しつつも
    あれ?こんな話だっけか?
    と引き込まれました。
    僕が読んだ文庫本は、巻末に2つ短編がついており、終わった事に気付かず、他の物語を読んだりしてました。

    割とあっさりと終わってしまった。
    もしかしたら加筆修正されたバージョンなのかな。

    手塚治虫は絵のタッチを変える事で有名ですが、個人的にこのタッチは好きな絵でした。
    4コマ漫画的、というか、重たくなりそうなテーマをずっとライトに描いてるのはやっぱり凄いですよね。

    アドルフに告ぐが個人的に大好きなのです。
    モティーフに少し似通った部分感じるのであえて真逆のスタンスで取り組んだのかもしれないですね。

    これも好きな作品です。
    また別のタイミングで読み返します。

  • 面白かった。
    奴隷や人種差別、セクシャルマイノリティなど、テーマとしては非常に重い、センシティブなものを取り扱っているのに、毒気があってユーモラスで軽快でどんどん引き込まれた作品だった。
    絵もとっても可愛い。
    ラストがハッピーエンドで終わらないところもまたしみじみ良い。

  • うーん、奇怪過ぎる。手塚治虫ワールド、私の頭で処理できる世界を越えすぎている。

    何度か読もう。

  • 虫プロ COM名作コミック

  • 通常の手塚治虫の絵の雰囲気ではないが、クローン人間に関して、手塚治虫が言いたいことがつまっている作品。

  • まあ、中性というのを知ってしまうと、内容的にどうやねんというのはあるのですが……。
    しかし、医学してた手塚が、そのことを知らなかったてことはないような気もします。でも、あえて世間のイメージに乗った感じなのかなぁ。
    まぁ、価値観自体が、この時代と今とは、大きく変わっているので、その部分はあるのかも。

    お話自体は、なんかせつないお話でした。

  • このたび初めて読んだけれど、40年以上前の作品とは思えなかった。

  • 第三の性--無性人間を生み出す精子を持つ天下太平の波乱万丈の物語。人間とは何か、性とは? 恋愛って何だ? 戦争は何故起こるの? そんな疑問がたくさんつまった読み応え有る一冊。

  •  幼少のみぎりに、父親の書棚にあったので読んで、「これが手塚治虫なの!!」とビックリした一冊。堂々復刊。全集では前からあったのかもしれませんが、知りません。

     男でも女でもない「第三の性」を生み出すことができる特殊な精子を持った男、天下太平を中心に、戦争とは何か、人間の生死とは何かを問うた作品、というとまるで「アドルフに告ぐ」みたいですが、読んでみると漫画サンデーに連載されていただけあって、第三の性(無性人間)や女性の裸はぼんぼん出てくるし、人(といってもほとんどが無性人間)はばんばん死ぬし、一般的な手塚作品とはだいぶ毛色が異なります。

     しかし、軽薄そうな絵の中で淡々と殺されていく無性人間や天下太平の叫びは、強烈な戦争への皮肉の塊。という事で実に読ませるマンガです、個人的には。

     もちろん、幼少の頃にはそんな事もわからずに裸の女性でドキドキしてたのは内緒です。
     

  • この作品は、手塚作品の中じゃマイナー作品に位置づけられかけているけれども、超名作です(後半に出てくるラオス・ビエンチャンの街並みの描写が明らかに間違っているのはご愛嬌…)。中期手塚治虫作品の幻の傑作との呼び声高し。ベトナム戦争で南北に分かれて戦う無性人間が、父・天下太平を逃げさすために休戦するシーン(第8章)は涙なしには読めません。

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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