一輝まんだら(文庫版) (1) (手塚治虫文庫全集)

  • 講談社
4.08
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本棚登録 : 36
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063737981

作品紹介・あらすじ

激動の中国を生きる女の運命とは!? 飢饉、外国勢力、義和団の乱。混乱を極める清朝末期で、何の力もない三娘は、目をおおいたくなるような非情な運命に抗い、強く生き抜く!

感想・レビュー・書評

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  • 手塚治虫の隠れた名作のひとつだろう。北一輝の生涯を描くのに、物語は義和団事件の勃興から始まり、この巻では北一輝は出てこない。主人公は三娘(さんじょう)という中国の農民の娘。醜女という設定で登場するが、そのうちどんどん可愛くなっていくのはご愛敬。純情派がたくさんいる手塚ヒロインの中でも、その無垢で純真な性格においては一番かも。同時にこれほど暴行を受ける機会が多いヒロインもないだろう。その際のギャグタッチな感じが読んでいて救われる。リアルにやったらとても凄惨すぎて見ていられないだろう。シリアスなシーンに突然ギャグをはさむのを得意とした手塚でなければこの物語をマンガで読ませることは不可能だったような気がする。また、そのギャグっぽさでどんな暴力もかわしてしまう三娘の不死身ぶりに、笑いながらも人間の力強さを感じ、勇気が湧いてくるのだ。

  • 激動の中国。燎原【りょうげん】に広がる火の如く、義和団の乱は中国全土を覆っていた。絶大な外国勢力の前に、真の太平国家の建設は可能なのか!? そんな時代に抗し、ひたむきに生きる中国女性三娘【さんじょう】。やがて、惨状を生き延び日本へ逃れた三娘の前に現れた謎の青年、北輝次郎。激しい情熱を胸に秘めつつ、どこか物憂げな彼こそ、昭和の思想界を揺るがす一大指導者、北一輝の若き日の姿だった!!

  • <あらすじ>

     激動の中国。燎原【りょうげん】に広がる火の如く、義和団の乱は中国全土を覆っていた。絶大な外国勢力の前に、真の太平国家の建設は可能なのか!? そんな時代に抗し、ひたむきに生きる中国女性三娘【さんじょう】。やがて、惨状を生き延び日本へ逃れた三娘の前に現れた謎の青年、北輝次郎。激しい情熱を胸に秘めつつ、どこか物憂げな彼こそ、昭和の思想界を揺るがす一大指導者、北一輝の若き日の姿だった!!



    手塚治虫漫画全集MT282~283『一輝まんだら』第1~2巻収録


    (以上、講談社 手塚治虫文庫全集 より 引用)

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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