ブッダ(文庫版) (1) (手塚治虫文庫全集)

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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063738087

作品紹介・あらすじ

ブッダの生涯を描いた大作がいま始まる! 出自を隠しコーサラ国将軍の養子として生きるチャプラ。物語は彼を中心に動き出す……。そのころ小国カピラバストウで、主人公シッタルダ(ブッダ)が誕生した。

感想・レビュー・書評

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  • 1巻では、後にブッダとなるシャカ族の王子、シッダルタ生誕前までが描かれている。

    隣国には、身分はバリア(最下層)ながら、不思議な力を持つタッタという少年や、奴隷出身で武士にまで上り詰めたチャプラがいたが、チャプラはのちに元の身分がバレて、実母共々殺されてしまう。

    いかに能力が高くても生まれながらの身分が絶対であったことの理不尽さのみならず、人間が他の動物より尊いという無意識に思っていることもおかしいと気づかされた。

  • 『ブッダ』第1巻

    奴隷から武士へと上り詰めたチャプラ。
    身分を超えられず、母とともに命を全うする。

    動物と心を通わせることができるバリアの子タッタ。
    兄と慕うチャプラを亡き者にしたコーサラ国へ復讐を誓う。

    タッタとチャプラの母を見守り、歩んできたナラダッタ。
    チャプラを助けたい一心から行ったことに咎を受け、獣として罪を償い続ける。

    そして、ブッダがこの世に生を享ける。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/811451

    舞台はカースト制度のもとに暮らす2500年前のインド。
    王子ゴータマ・シッダルタは何不自由のない生活を送っていたが、ある時から僧としての道を歩み始める。生涯をかけ人々を諭し、共に悩み苦しみながら進んでいく。

  • 伝記ではなく
    漫画なんだよね
    伝記なら
    誕生の場面だけを描けば成立するのに
    漫画だからこそ
    表現だからこそ
    全く別なキャラクタ
    絡んでいきそうなキャラクタを登場させる
    このキャラクタが背負う物語が
    どう絡み合っていくのか
    手をつけていなかった
    名作を読むのが楽しみになります

  • 人間がトコトンどん底まで苦しんで、あー、おいらはケダモノとおんなじだと思いこまなきゃだめだと思うな、と言えるような心の平穏を、幼くして手に入れているはずのタッタ。
    戦火にも、飢えにあっても、逞しさと優しさの中で死ぬことなくあって、それでも生きてゆく限り、儘ならなさは斯くも残酷にひとつの生を絡め取る。
    同じく、ブッダとなれたはずであろう彼が、シッダルタと何を違えて生まれてきたというのか、親兄弟も、親兄弟程の関わりを持つ者も、全て同じ全体主義に生きる人々に殺され、そのコーサラ国への復讐を誓わざるを得ないまでに追い込まれながら、タッタ生来の闊達さが覆われてゆく過程は、吐き気を催すような居た堪れなさを感じる。

  • 聖おにいさんのブッダのことが知ろうと思って読み始めた。全8巻を読んで、ブッダの教えを知ることができた。
    登場人物は創作が多いが、物語として面白かった。

  • ブッダは神でも救世主でもない。ただ「道の人」であった。

  • 肝心のブッダは活躍しない。この巻では、おもにタッタや、その周辺の人物が登場する。ブッダが登場する以前の、階級差別に悩み苦しむインドの民衆の姿が多く描かれている。

  • 壮大
    宗教には入ってないけど考えるきっかけになった。

  • 何気なく漫画喫茶に入って手にした一冊 やっぱり自分の環境から
    この手のものに目がいくのか 

    悟りを開くまでのシッダルダ王子の苦難 離別 葛藤が描かれていて
    やはり悟りの境地には行かずとも人間はある程度苦難を経なければ
    他者に対する本当の慈悲の心を持つことはできないのではないか と
    考えてしまう 

    あらすじそれ自体はかなり脚色されているので伝記としては参考にならないがブッダのことに関心を抱くきっかけとしては十分な読み物であった 

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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