ブッダ(5) (手塚治虫文庫全集)

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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063738124

作品紹介・あらすじ

ブッダと弟子たちの物語が始まりだす――。ブッダはダイバダッタの異父兄弟であるアナンダと出会うが、彼は悪魔の化身たるヘビの精霊に魅入られていた。ブッダは彼の心から悪魔を追い出すことはできるか?

感想・レビュー・書評

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  • ブッダがついに、悟ったことを世界に広めようと動き出す。
    最初の説法は鹿野苑の鹿たちに。「鹿の園」と呼ばれる野生鹿の楽園が当時の宗教家の集会所だったとのこと。
    (奈良公園に鹿が多いのは、その仏話にちなんでのことなのかしら?)

    そして、初めはブッダを敵視していたバラモンたちが、ブッダが人や動物を助けるために発揮する力を目の当たりにし、次々に弟子になっていく。

  • 『ブッダ』。3000ページにも及ぶ、ブッダの一生を描いた長編。仏教に対する手塚治虫流の解釈が散りばめられ、「苦悩するひとりの弱い人間」としてのブッダが鮮やかに、かつ大胆に描かれています。仏教やブッダに対する思想入門書としても最適でしょう。僕にとっては、本書は人生訓としても成り立っています。

    「いつも次のことを考えなさい。いま自分は何をしているか、自分のしていることは自分にとって大事なことなのか、人にとって大事なことなのか、そして大勢の人にとって大事なことなのか!国じゅうの人にとって大事なことなのか、世界の人にとって大事なことなのか、この自然にとって、あらゆる生きものにとって大事なことなのかよく考えなさい」(第4部でのブッダの台詞)を、僕は特によく思い出します。

  • 悟りを啓いたブッダが人間や動物にするお話しのシーンは、まるでその場でブッダの話を聞いてるかのように引き込まれます。
    マンガの良さだなぁと感じつつ、手塚治虫さんの凄さを感じました。

    同時並行で草薙龍瞬さんの本も読んでいます。
    草薙龍瞬さんは、特定の宗派に属さず、ブッダや原始仏典に則って話をされています。
    草薙龍瞬さんの本で語られていた内容ともリンクするものがあり、ブッダの思想が少し立体的に見えた感じもします。

  • セリフは喋ることはできるし
    言葉にして伝えることはできる
    でも
    その先
    言葉にある
    そこに宿る思いを声にすること
    その声に身を殉じて
    そのためだけに生きるということ
    命と命
    一人ではない
    頭でわかるのその先にある
    悟り
    悟ったというは
    容易いからこそ
    そこだけでは終わらない
    広めていきたいと思うわけではない
    聞きたい
    と思う命があるから
    命で応えていく

  • アナンダ登場。

  • 726.1 テ 登録番号8209

  • 『危難』

    『鹿野苑』

    『牡牛セブーの物語』

    『愚者がいく』

    『アナンダ登場』

    『パンパス刑事』

    『リータ』

    『アングリマーラ』

    『拝火殿』

    『カッサパの帰依』

    『ワニの河 (2)』

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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