SFミックス (手塚治虫文庫全集 BT 124)

  • 講談社
4.22
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063738247

作品紹介・あらすじ

SF作品を中心に編まれた傑作短編集! 宇宙へ旅立った探検隊員たち。毒薬入りの注射を打たれたかもしれないという恐怖にかられ、疑心暗鬼に陥った彼らのとった行動は…(『だれかが狂ってる!』)。

感想・レビュー・書評

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  • SF短編*どの話も登場人物、ストーリーが逸材!!

  • 『偉大なるぜオ』

    『バチス号浮上せず』

    『2から2を消せば2』

    『人間牧場』

    『最後はきみだ!』

    『宇宙からのSOS]

    『光線銃(レイガン)ジャック』

    『だれかが狂ってる!』

    『バックネットの青い影』

    『悪魔の音』

    『ドースン一家の記録』

    『秘密指令第3号』

    『ビルの中の目』

    『未来をのぞく3人』

    『午前7時の地下室』

    『刹那』

  • ■書名

    書名:SFミックス (手塚治虫文庫全集 BT 124)
    著者:手塚 治虫

    ■概要

    手塚治虫さんの短編集。どのお話もSFよりの話となっています。

    ■感想

    私は、興味のある方の本を読むときは、短編集に目がいく癖がある
    ようです。(村上春樹さんもそうでしたし。。。)

    短編集って読みやすいし、物語の展開が早く飽きないから好き
    なんですよね。
    私の個人的な見解では、短編集が面白い人は、長編も面白いような
    気がします(個人的な意見ですよ。)

    私がこの短編集の中で気に入ったのは、以下の作品です。

    ・2から2をけせば2
     ⇒ロボットが人間に成り代わっていく物語。
      近い将来実際に起きてもおかしくない話しだと思う。

    ・最後はきみだ!
     ⇒オチのセリフ(親友を返してくれ!)が素晴らしい!
      いきなり始まった戦争を止めようとして、3人で脱走。途中
      一人、一人と離れていき、最後の一人になって目的地に到着し
      たにも関わらず、その時には、戦争が終了していた。
      そこで、最後の一人となった主人公が言ったセリフが上記です。

    ・バックネットの青い影
     ⇒タイムマシンの飲む薬版。最後のオチはそうでもないが途中
      の苦悩とお話しが面白い。

    ・刹那
     ⇒ギャングの一人が交通事故で、記憶喪失に。その後、記憶
      を取り戻していくのですが、最後は死んでしまいます。
      そこで判明するのは、実は記憶喪失にはなっておらず、
      もともと事故前にギャングを抜けようと思っていたので、
      事故を機に記憶喪失のフリをしていたというオチ。
      最後のシチュエーションで言う種明かしのセリフがかっこ
      いい。

    全ての短編で、物語とキャラクターが面白いです。
    マンガですが、小説と同じように色々と考えさせられます。

    この人のマンガが、なぜ、今も読まれ続けているのか少し分かった
    気がします。

    個人的には、暗い話に興味があるので、他の短編集(空気の底など)
    も色々と読んでみたいです。

    日本の漫画作家は凄いですね。

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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